好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

★加藤智二

耳を澄まして 巨木の森 屋久島を歩いてきました。

屋久島では1000年の齢を越えた杉は「屋久杉」と呼ばれます。「縄文杉」はあまりに有名ですね。 屋久杉をはじめとする栂や桧、ヤマグルマ、赤くつるっとした幹が霧に包まれた森でひと際目立つヒメシャラ、登山道から会うことができる巨木をじっくりと眺めて歩…

「寒気」というワードが聞こえる季節となりました。

朝の天気予報を聞いていたら、「低気圧の雨後に大陸からの冷たい空気(寒気)が日本列島にかかってきます」と言っていました。標高の高い山は雪!低山は一層紅葉が進みますね! いよいよ防寒グッズの出番でしょうか。手袋・ニット帽・ネックゲータ・アンダー…

山で見つけたなぜ?どうして? 赤い葉っぱ と 黄色い葉っぱ

紅葉前線のニュースが出ていましたね。 今日のなぜ? 紅葉の色です。 思い起こせば7月の日照り、8月お盆以降の週末台風、標高の高い紅葉の美しさは鮮やかさに欠けていました。皆さんの地域ではどうでしたか? 日本列島は四方を海に囲まれ、複雑な山岳地形…

白銀の山を歩きたい! やってみなけりゃわからないコト

美しい紅葉の季節はあっという間に過ぎ、雪の季節がやってきます。 今回は「アイゼン」 英語ではクランポン Crampon 寒くて冷たい雪や氷さえ、美しく愛でる感性を持っている方へ。 備えましょう。快適・安全・安心に必要なのは道具とそれを使いこなすトレー…

錦秋のテント泊を楽しむ やってみなけりゃわからないコト

斜光線に輝くブナの美しさ、梢のムコウに瞬く星空、ひんやりとした空気に湯気立つスープ、山の良さを楽しむにはテント泊山行が一番ですね。個人的に。 最近はソロ登山やライト&ファストが注目されていますが、私は登山をもっと人間臭い、自然の中で楽しいこ…

何のためのレインウェア?体温低下がどれほど恐いことか 山岳ガイドは知っている ②

天気予報に「冷たい空気が・・」という言葉が出る季節になりました。 素敵な紅葉の裏には朝露で濡れた下草でパンツを濡らし、冷たい氷雨で体温を奪われるリスクがあります。低体温症について 東北福島 磐梯山の紅葉も終盤、里へ下っています。 上空に冷たい…

何のための防寒着?体温低下がどれほど恐いことか 山岳ガイドは知っている ①

熱すぎた夏も過ぎ去ってみれば少しばかり懐かしい、人は段々と環境に慣れるものですね。肉体的にも精神的にも。 ガイドのザックにはインサレーションウェアが必ず入っています。はずです! それは「低体温症」が死に直結する恐いことだからなんです。 山では…

山に行けない週末が続いて、駅の階段から目をそらしていませんか?

筋肉は毎日動かして刺激を与えていないと衰える! ご存知ですよね。ついでに言えば、仕事や学校の成績を向上させるには運動と睡眠を削ってはいけないようですよ。 秋山に出かけたいきれいな場所。もう決めましたか? 季節の移ろいを視覚や肌で感じる空気の温…

食欲の秋!楽しいハイキングと美味しい里芋掘り体験 募集開始!

熱かった夏、繰り返し週末に重なる台風、こういった自然現象に抗うことはできません。上手に対応したいものです。 展望が素晴らしい紅葉ハイキングと里芋掘り体験と農家さんのおもてなしというよくばり企画を実施します。 京都・滋賀・大阪・兵庫にお住いの…

秋のハイキングに必要な装備 小物② 

台風24号が襲来する前、北アルプス立山に行ってきました。 早朝の冷え込みでは赤く色づいたチングルマを縁取りした霜が朝日に光っていました。 年間を通じて重要な靴下、なのに、今回履いていた靴下に穴が開いていたのです! これはマズイ! 自分の貧乏性は…

秋のハイキングに必要な装備 小物①

素敵な紅葉のシーズンは3000m級の山から里山へ足早に下ってきます。どのタイミングで出かけようか、週末は大丈夫か、考えていることと思います。 10月上旬までは標高が高い山域が主役ですが、1000m級の山々は12月上旬まで各地で紅葉ハイキングが楽しめます。…

北穂高岳東稜から大キレット越え、そして天狗池の逆さ槍

☆ 急遽変更となったツアーのお知らせです。 台風20号の影響で9/14~16へと延期となった「加藤校長と歩く 表銀座と常念岳」は秋を感じる稜線から槍穂高連峰を望む絶景企画、お楽しみに。残席3名。 8月の後半戦、第三弾は穂高へ。星降る夜明け前に涸沢を出発、…

六甲全山縦走と神戸の登山

手元にある1935年(昭和10年)非売品として発刊された「ペデスツリヤン 25周年記念特別号」と「プレイランド六甲山史(1984年・昭和59年発行)の中に六甲全山縦走に相当する記述を見つけました。 1910年(明治43年)にできた「神戸徒歩会」が1918年(大正7年…

8月アルプス第二弾 岩の殿堂 剱岳

岩と雪の殿堂といえば、富山県の名峰 剱岳ですね。 登山道の鎖整備が格段に進んだとはいえ、富山県山岳警備隊という伝統ある屈強の男たちのお世話にならぬよう、体力と技術を万全に登らなければなりません。 立山剱岳エリアは花崗岩がの隆起し、火山噴火の溶…

8月アルプス第一弾 花三昧の朝日岳

暑い日が続く日本列島です。標高を上げれば涼しくなるのは道理ですが、背中にはしっかりと2Lのハイドレーションを背負っての登山となりました。 蛇紋岩が露出する雪深い朝日岳。豊富な水が育む高山植物の宝庫です。 蛇紋岩はマグネシウムなど植物には苦手な…

常識を疑え!今、なぜハイドレーションなのか?

渇きを自覚したらから飲む? これは本当か。 蛇口をひねれば飲み水が手に入る珍しい国が日本ですね。そんな私たちの常識がいとも簡単に壊わしてしまう災害が多いのも日本です。 登山を楽しむ私たちに欠かせない装備の一つに水筒、私が持ち歩く水筒は丈夫で柔…

南アルプス白根三山縦走、お花畑がお出迎え!

猛烈な暑さが続く日本列島です。標高を1000m上がれば約6.5度、2000m上がれば約13度、3000m上がれば約19.5度気温が下がるといわれます。 低い山でも、直射日光を避けられる緑陰登山道ならずいぶんと涼しく感じられますが、玄関先から登山口までが熱中症注…

好日山荘 創業者 西岡一雄の型録 「1931年(昭和6年)の巻頭言」から

私の手元には古い型録があります。それは1924年に西岡一雄が創業した好日山荘7年目の1931年に発行した手書きガリ版刷のカタログです。 現在、好日山荘の名を継ぐ年月は積み重ねること94年となりました。回顧に浸るわけではありませんが、当時、西岡氏がどう…

植物と友達になろう! VOL.14 「コバイケイソウ」

雪がどんどんと消えていく6月です。湿り気のあるところが大好きな「コバイケイソウ」です。背も高く白い花穂のたくさん付く群生は見事なものです。 今年、伝え聞くところでは花の多い、いわゆる当たり年!という説もありますが、是非自分の目で確かめてくだ…

災害でも役に立つ登山用品 VOL.05 「狭くたってプライベート空間! 寝袋・シュラフ」

小さなアパートに住んでいた頃、私の寝具はシュラフでした!という時代もあったわけですが、テント泊の必須アイテムはシュラフ!そしてマットレスです。 家族で災害避難生活夏休み体験してはいかがですか。 軽くてコンパクト、体全体を包むので暖かい登山用…

災害でも役に立つ登山用品 VOL.04 「落下物から頭を守る! ヘルメット」

長野県・岐阜県・富山県に位置する北アルプスなど岩稜地帯が多い山岳ルートを登山するときには「ヘルメット」が当たり前の時代になりましたね。 市街地の不確定要素が増大するのが自然災害ですね。 建物からの落下物から頭部を守る!台風など強風による飛来…

災害でも役に立つ登山用品 VOL.03 「お湯作りと調理、火を確保! 携帯コンロ」

「テント泊登山」! アウトドアで安全に楽しく行動するための「衣食住」を自分の背中にすべて積み込むスタイルの登山に憧れて登山を始めた方も多いのではないでしょうか。 テント泊や山小屋利用での自炊登山で必ず持っていくものが、小型バーナーとコッヘル…

災害でも役に立つ登山用品 VOL.02 「安全を高める! ヘッドランプ」

地震のインパクトが薄れないうちに第二弾です。 夜明け前からの行動や已む負えない事情での夕方から夜間の行動に備えて、登山装備のマストアイテムはヘッドランプです。 通勤バックに入れておけるサイズです。 リュックサックに入れっぱなしではもったいない…

災害でも役に立つ登山用品 VOL.01 「水が無くてもトイレは我慢したくない!」

生きていく上に欠かせないのは水、そして食べ物ですね。登山においても私たちは水と食料は欠かすことができません。 これは屋久島でおなじみの携帯トイレブースの中です。 貴重な飲むことができるグレードの水を水洗トイレで使わないということはとても大切…

植物と友達になろう! VOL.13 「ハクサンイチゲ」

日本列島は二つの大陸プレート(ユーラシア・北米)に二つの海洋プレート(フィリピン海・太平洋)がせめぎ合う地球上で特筆すべき場所なのだと、昨日の地震で思い起こさせられました。1995年の阪神大震災でも登山キャンプ用品(コンロ・ガスカートリッジ・…

植物と友達になろう! VOL.12 「チングルマ」

今日6/18の通勤時間帯に発生した大阪の地震、バックの中にあるヘッドランプを思わず確認してしまいました。1995年の阪神大震災以降、小型軽量化されたLEDヘッドランプは共にあります。 チングルマはバラ科の落葉小低木です。アルプスの高山で地表が露出する…

岩石から山をみてみよう VOL.05 「柱状節理」

日本は160万年とも170万年とも言われる、はるかに大昔からの火山列島です。 兵庫県豊岡市、丸山川東側にある玄武洞は何度行っても楽しめます。 玄武岩溶岩のぶ厚い層が冷却する時にこれらの柱状節理ができたそうです。田んぼのドロが干上がった時にできる多…

岩石から山をみてみよう VOL.04 「北八ヶ岳天狗岳と稲子岳」

富士山と比較されるほど広いすそ野を持つ八ヶ岳連峰は100万年を超える長い火山噴火の歴史を持っています。南八ヶ岳の方が古い火山で北八ヶ岳は若い火山ですね。 先日、黒百合ヒュッテに宿泊して天狗岳から北の稲子岳周辺を歩いてみました。 いつも雪に覆われ…

岩石から山をみてみよう VOL.03 「花崗岩 堅い?脆い?」

山の景観を形作る主役と言えば花崗岩でしょうか。大岩壁や岩峰をつくるかと思えば、風化した砂礫を形成します。北アルプス燕岳のイルカ岩をご存知ですか。 兵庫県六甲山塊にある芦屋のロックガーデンは昭和初期からクライミングの名所で有名ですが、今は風化…

植物と友達になろう! VOL.08 「ウルップソウ」

ウルップソウはオオバコ科ウルップソウ属です。花は他の高山植物に比べて早いので、夏山シーズン最盛期では花期を逃してしまうことが多いです。 残雪がまだ多い時期、梅雨の影響を受ける時期でもあるので、しっかりと準備をして見に行きましょう。もちろん、…