好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

山々青々。

良い天気が続いています。若葉も青々と茂ってきました。

山の生き物たちも目に付くようになりました。顔の周りをメマトイが元気に飛び回り、足元ではトカゲやヘビに驚かされます。お邪魔している事を忘れずに、先住者に敬意を払いましょう。

昨年は梅雨入りが早くて苦労した5月でしたが、今年は平年通りに登山日和の続く快適な5月でした。この時期は体を暑さに慣らしながら夏山に向けて、しっかり歩いて体力・技術を身に付けるのに大切です。

5月恒例の低山縦走は、足並みが揃ったメンバーでした。初めて予定時間で終了!疲労は、距離ではなく時間に比例することが実証された講座でした。

こちらは低山で岩稜歩きの講習。こちらも雨が降る前に、やっておきたいですね。

背中は瀬戸内のロケーション。山も空も海も青々していました。

色々と行動制限が緩和されていますが、山や自然の厳しさに変わりはありません。山に向かう気持ちまで緩和されないように、しっかりと歩いて、背負って、装備を揃えて山に向う準備をして下さい。

高山はまだまだ雪山

お久しぶりです。雪山のガイドも終盤となってきましたが高山はまだまだ残雪が豊富です。

(※写真は2022年5月10日の立山(別山から雄山方面の様子)

むしろ残雪は密度を増し、硬度が高くなりますので雪に対応した靴(マウンテンブーツ、3シーズン+ライトウィンター)&10~12本爪の登山メーカーのアイゼン(最近、プラスチックの爪の短い微妙な物を山で使っている方が多数です・・・)傾斜の無い山ならそれでも対応できるかもしれませんが急斜面では対応出来ません。

 

私は怪我をしたくないし、命が惜しいので道具や技術取得にはお金と時間をかけます。このブログを見ている方は雪が残る時期に間違っても千畳敷から木曽駒を目指す際に夏靴やトレッキングポールだけで行く事が無いように願いたいですね。

 

この季節は天候もマイルドになり雪を沢山の方が楽しめる季節です。

安全に留意して楽しんでくださいね〜

春を満喫。

原風景を求めて北部の里山散策。

初夏のような温かさで4月上旬なのに29℃。ツツジが見頃を迎えていました。心地の良い陽気の中、春を満喫しながら歩きました。f:id:yoshida1487:20220412105242j:plain

桜は散り、棚田は田起こしが終わっていました。f:id:yoshida1487:20220412105646j:plain

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別の日に市街地近郊の静かな山で地図読み講座。こちらはミツマタがまだ咲いてました。

市街地近郊の見通しの効かない雑木林×枝道×謎のピンクテープ。トラップいっぱいの登山道を取捨選択して目的地に進みました。やっぱり里山の地形を読むのは難しい。地形図を読んでデジタルで答え合わせが合理的です。良い勉強になりました。

春満開ですが。

山間部も少しずつ春が来てます。もうすぐ咲きそう。f:id:yoshida1487:20220324112000j:plain葉が茂るのは、もう少し先ですね。ヤドリギが目立ちます。f:id:yoshida1487:20220328105605j:plain街中は満開です。さすが桜名所100選。f:id:yoshida1487:20220401124534j:plain平和であってほしいですね。f:id:yoshida1487:20220401124650j:plain春と冬の空気が行ったり来たり。はっきりとしない季節の変わり目は予定が難しいです。低山はお花が良い頃合いですが、しばらくは冬型の天気予報です。山には冬の装いでお出掛け下さい。

正しく美しく。

週末は気温も20℃を越えて、里山はポカポカの春でした。

年の冬は特に寒かったので、いきなり温かくなり過ぎて、思考が季節に追い付かずレイヤリングがしっくりきませんでした。f:id:yoshida1487:20220314121544j:plain

岡山でのシリーズ講座の最終回はロープワーク。机上で結び方を予習していただいて、実践で用途に合わせたシステムを学びます。登山に必要なロープワークは多くありませんが、聞き慣れない言葉と動作に悪戦苦闘。テーマは「正しい結びは美しい」です。f:id:yoshida1487:20220314121959j:plain

今講座の課題の一つだったツェルトも、吊るし式と自立式の両方で設営していただきました。時間を掛けて、何度も繰り返したので皆さん完璧に仕上げてくれました。こちらも「正しい設営は美しい」です。あとは、この中で一晩過ごす経験を‥f:id:yoshida1487:20220314122251j:plain

f:id:yoshida1487:20220314154134j:plainもうすぐ春分、陽か少しずつ長くなり行動範囲も広がっていきます。雪山と里山で春と冬が混在する季節です。無理のない登山計画で美しい季節を楽しんで下さい。

まだまだ雪山。

もうすぐ3月。春を感じ始める頃ですが、それは街の話。山はまだまだ冬です。f:id:yoshida1487:20220222132203j:plain

先週、伯耆大山での2日間は晴天と曇天でした。f:id:yoshida1487:20220224152702j:plain

今シーズンは中国山地でも雪洞が作れるほど雪が豊富です。雪洞は雪が多くないとできないので、貴重な機会です。しっかり面を出さないと綺麗な横穴は掘れない。短時間でいかに効率よく作るか。地形、風向き、チームワークも試されます。ここで全力出さないと、本番で使えませんよー。f:id:yoshida1487:20220221131401j:plain

その間、私はツェルトで一休み。

夏でも冬でもビバークの基本はツェルトです。何度も繰り返し練習するしか上達の道はありません。f:id:yoshida1487:20220222132018j:plain

こちらは西中国山地での講習。オリジナルルートから山頂目指しましたが、雪たっぷりツボ足ラッセルでヘロヘロになり先頭代ってもらいました。情けない。

今期は雪が多すぎて、ラッセルばっかり。お陰でハムストリングが良い仕上がりになってます。キック力は上がったと思いますが、登山にはあまり役に立ちません。f:id:yoshida1487:20220224121030j:plain

くたびれて、ヘロヘロでも山頂に着けば笑顔になれるのが登山のいいところ。天気が良ければ破顔大笑。f:id:yoshida1487:20220224123117j:plain

雪山シーズン中盤です。厳冬期から残雪期へと移ります。ラッセルから解放され、アイゼン・ピッケルが活躍する雪山の始まりです。

滑落しないためのアイゼンワークは傾斜に合わせた歩行技術があります。滑落を止めるためのピッケルテクニックも傾斜に合わせたポジショニングがあります。どちらも持っていれば安心ではなく、使える技術があって安心な装備です。まずは滑落しない歩き方をしっかりマスターして下さい。

雪山の醍醐味。

厳しい寒さが続いています。

中国山地も厳冬期らしい雪山でした。西中国山地での講習もラッセルしかできなったです。ワカンとスノーシューでひたすら登りました。東斜面の樹林帯なので、風の影響も少なくてよかったです。f:id:yoshida1487:20220207114801j:plain

ラッセルは雪をかき分けて進んでいく基本的な雪山の歩行技術です。ラッセルにも強弱があります。膝下くらいまではダブルストックでバランスと推進力を得ながら進みますので、主に下半身のエネルギーで対応できます。スピードは出ませんがそれほど疲れません。f:id:yoshida1487:20220204145321j:plain

腿から腰くらいになるとストックの推進力が効かなくなります。手を使って雪をかき分けないと進めなくなります。こうなると上半身のエネルギーも使うようになり、全身運動になります。更にスピードは落ち、体力が削られていきます。水平歩行より、少し傾斜があったほうが進み易いです。

胸以上になると、水泳や柔道のような運動強度になり、文字通りお手上げになります。競技スポーツと違い数時間の連続行動は過酷です。f:id:yoshida1487:20220204145559j:plain

先週の伯耆大山では3時間ツボ足ラッセルでギブアップ。行程の半分程で引き返すことになりました。清々しいくらいまったく前に進みませんでした。f:id:yoshida1487:20220204145447j:plain

ラッセルで厳しいのは先頭です。後続者の負担はあまりないので、先頭を交代しながら道を切り開いていきます。先頭は限界まで頑張ってしまうと、汗だくヘロヘロになるので回復に時間が掛かります。余力を残して交代する必要があります。順番が来るまでは、ゆっくりエネルギー補給などしましょう。f:id:yoshida1487:20220207122324j:plain

今シーズンは雪多いです。存分にラッセルできます。例え目的地に届かなくても、清々しい気持ちになるのがラッセルです(個人の意見です)。ラッセルが強くなるにはラッセルするしかありません。降雪後の週中日でマイナールートを選ぶと、良いラッセルできます。雪山の醍醐味です、みなさんも是非!

>>>旭ガイドのラッセルのすすめ