好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

低体温症 の検索結果:

紅葉を見下ろす三山縦走。

…マートにしてくれます。縦走は食糧計画を学ぶのにも最適ですし、地形を見下ろす稜線縦走は現在地確認の練習にも便利です。 この日は、西高東低の冬型で、冷たい北風が強かったです。気温10℃以下・風速10m/s以上という低体温症のリスク3原則の2つをクリアしており、雨が降ってたら中止にするべき天気でした。 雲が強風で流されて、山肌に写る雲の影が目まぐるしく変わっていました。 西日本も初冠雪の便りが届く時期になりました。寒暖差の大きいこの季節は、冬の装いを持って出掛けるようにしましょう。

低山の楽しみ。

…す。 高山では、逆に低体温症のリスクを優先しますので、汗冷えを防ぐレイヤリングが大切です。 暑さに慣れていなかったり、運動不足の方は、発汗機能が弱く、うまく体温調整ができません。熱中症のリスクも高まります。日頃から適度に汗をかく運動を心掛けましょう。登山中に息切れや、めまい、気分が悪いなどの症状があれば、木陰で休んでください。一度エンジンを止めて冷却する必要があります。歩きながら回復はしませんよ。 暑いと飲料が増え、固形物が食べれなくなります。エネルギー不足も熱中症を助長しま…

北アルプス大縦走 part.3

…憩時に止まっていると低体温症が想像できるほど寒くなる。ここはツェルト(簡易テント)を使用し休憩。初めて使う登山者は皆、こんなに暖かいのですね、断然違う、とそう言いますね。歩行中も雨は降らないがあえて雨具を着る。それは防水機能だけでなく、防風機能も備えているし、身体と雨具との間に空気の層ができれば暖かいものだから利用する手はない。赤岩岳、スバリ岳と所々に油断できない岩場やガレ場を越えて針ノ木頂上へたった。頂上からは黒部湖を見下ろすあの高度感や広大さは圧巻だ。頂上から小屋までは稜…

北アルプス大縦走 part.1

…行動食不足で熱中症や低体温症になれば縦走を続けることはできない。同行者の技術体力にあわせながら天候の機嫌を見定めてひとつひとつ山を登ることとなった。◯1日目(9/3) 親不知0mー尻高山ー白鳥山ー栂海山荘1540m 登り 2318m 下り 778m 距離 15km 有無を言わさない急登はある意味、覚悟をさせてくれる旅のはじまりだ。焦らずしかし無駄なく雨天の辛抱の登り。ここでは決して大股歩きはしてほしくないものだ。アルプスの縦走路のはじまりの景色を楽しみに丁寧にコツコツ歩くしか…

高山は夏から秋へ

…な衣服の条件が揃えば低体温症は起こります。当たり前ですが、ミッドレイヤーとしてフリース、サーマルレイヤーでダウンなどの装備が必要。ドライレイヤーなど着ていれば少しは効果はあるかもしれませんが強い風雨の前には微力にしかならないかもしれません。それ以前に濡れない、冷やさない事。着るタイミング、熱を生産する為の努力なども大切ですね。このあたりは山での行動においての生活技術が必要になります。 昨夜は槍ヶ岳山荘に宿泊しましたが、低体温気味の方がいらっしゃったり、寒い寒いと沢山の方がスト…

冬後半

…とっては地獄です。より悪化します。私も訓練で2時間以上シート搬送されたことがありますが、冷えて低体温症になる手前、直接雪の上で引きずられるので乗りごごち最悪。それでは救助ではなく、ただの物の移動となってしまいます。 安易な技術、技術に溺れた技術は使わない方がいい、ということです。 この訓練ではレスキュー用のボートを使い生身の人間を入れて、 雪の上を移動して滝を降ろして、小屋まで搬送しました。 保温の手当てもちゃんとしてますが、1時間以上も入っていると 要救助者役には試練です。

クライミング救助研修

…ら想定し 倍力システムを構築して お客さんを引き上げる訓練 (登れない、落石で怪我した、蜂に刺された 滑って手足を怪我したなどなど)懸垂下降中のトラブルからの救助 (髪の毛や服が下降器具に挟まった 落石で怪我したなどなど)ファーストエイドキットの擦り合わせや 冬に向けて凍傷や低体温症の予防と対策 などの協議など行いました一歩山に入ればそこは自然 誰も助けてくれないと思う覚悟をもって 自分達の命を大切にしたいですね ↑訓練中の日本プロガイド協会メンバー ↑引き上げ中の井坂ガイド

雪山でのルートファインディング

…化による「道迷い」「低体温症」という危険もあることを忘れないようにしないといけないです。 前回の「雪崩」に続いて、3月上旬に「雪山での読図」という講習を開催しました。「読図は勉強したので、夏道に沿って歩けるようになった!! でも、道が隠れたらどうするの???」 という悩みを解決する講習会でした。写真で講習会の様子をアップします。 ①道が見えないなら、出発前に地図上に道を書き入れます。 ②視界があるうち(ホワイトアウトする前、樹林帯に入る前、道に迷う前)に自位置、目的地の方向、…

ヘルメットも大事ですが...

…の場合は真夏でも3000mの稜線では低体温症に陥ってしまいます。 こういう状況下では、計画を変更したり中止したりするのがセオリーと言えると思うのですが… 詳しくは山下ガイドの記事で… 穂高岳吊り尾根にて負傷者を吊り上げる長野県警ヘリ 表示 天候や日程、山の状態、自らの装備、体力、技術、経験を考慮し、柔軟に対応できる能力があれば かなりの確率で事故を防ぐことが可能になると思います。 皆さまも是非しっかりとした登山計画を立て、且つそれに縛られ過ぎない柔軟な登山をお楽しみください。

夏山シーズン

…の滑落や悪天候による低体温症といった遭難が多くなります。 下界は30度を超える日が続いていても、北アルプスは気象条件によっては 体感気温がマイナスまで下がることもあります。 フリースや薄い中綿入りのジャケットがあると活躍します。 また、残雪もまだまだ残っているのでアイゼン、ピッケルが必要な場所も多いです。 雪質も硬く、滑り出したら止まりません。傾斜が急な箇所では軽アイゼンは歯が立たないので 12本爪アイゼンを使いましょう。 サングラス、日焼け止めも必須ですね。 写真は6月30…

レインウェアが必要な季節

…ダーは短パンとかスポーツタイツの上に直接雨具のパンツを履く 宿に着いたら濡れていない(はず)のズボンに着替える。 ・上は薄手の長袖シャツの上にジャケットを着る。 多少の濡れを気にしないで、自分の発熱で対抗し、行動後用の乾いた服を温存する事も工夫の一つです。 しかし3000m近辺の稜線では低体温症になる可能性があります。雨が降っている時は ・もし行動するなら、稜線は歩かない。 ・もし行動するなら、標高を下げる。 ・行かない。 という自己防御が必要です。 雨に濡れた花は輝きます。

残雪期のアルプス

…す。。 春山の雪は変化が激しいです。 朝は冷えて固まり、スリップしやすくなり、日が当たれば雪が腐ってアイゼンの裏に雪団子が付きやすくなり、アイゼンの刃が効きにくくなります。 アンチスノープレート付きの12本爪アイゼン、ピッケルは必携です。 春山は、白い雪に黒い岩、そして空の青と、明るく楽しいです。 晴れれば夏並みに暑く感じることもありますが、気象条件が悪ければ真冬並みの状態になることもあります。 低体温症での遭難も多発する季節です。 十分な装備と経験を持って楽しんでください。

油断大敵!②

…察し、寒気の流入を感じ、風の変化をチェック しながらの行動でした 私たちがこうして元谷から見上げた14時すぎから一気に 稜線にガスがかかりホワイトアウトの世界に変わりました ご存知の方はわかりますが大山の稜線は広く、また細く 風が強く吹けば吹く程、方向性を見失いやすい地形です 大山だけでなく 過去にも3月ー5月の春山シーズンにホワイトアウトや 吹雪による低体温症での事故が多発しています。 みなさん当日の天気予報をしっかりチェックして 安全のために早め早めの行動をお願いします!

冬山技術

…ロープがキンクすると低体温症など大きなリスクになります 身軽な夏で安全に素早く出来なければ冬山ではなかなか上手くいかないものです 続いて未知なる尾根でのルートファインディング 踏み後のない稜線をよく観察しながら慎重に登ります 自分たちで作るルート これも冬山の楽しみの一つですね 冬山といえばラッセル!技術も大切ですがなによりは体力!体力! そして視界が悪い時でも読図をして目的地に安全に進めるようナビゲーション 周囲の正確な地形と地形図上の地形を合わせ常に現在地を意識しながら進…

素晴らしい日本の山vol.7(大峰)

…かわかりました」 「テルモスやストーブもあったほうがいいですね」 「クライミングをしていて良かった」 「ポイズンリムーバー買います!」 「未知数に感じられる沢登り最高に楽しいです」 などなどご意見を頂きました 沢登りには一般登山以上のリスクが伴います 転倒、道迷い、低体温症 落石、増水、害虫 登山の基礎をしっかり学んで それらのリスクに対応できる、知識、技術を身につけ さらに体力もつけて挑戦して欲しいものですね 日本の素晴らしい自然はまだまだ隠れていますよー 島田ガイド事務所

想像する vol.1

…不備、体力低下による低体温症 風雪でのルート(踏み後)消失のよる道迷い コースタイムの過信(夏と雪上でのかかる時間は違います)による疲労 そして遭難せず下山するために必要な事は 「想像する事」 ますは天気予報から悪い状況が予測できれば山に出かけない! 登りだしてから強風、視界不良が予測できた時点で引き返す! ホワイトアウトの可能性を感じたら、知識、装備、技術がなければ引き返す! 楽しい登山を台無しにしないために、慎重な行動をしてください。 もしかしたら、、、風が強いかもしれな…