「山で遭難したくない!」
誰もがそう思いながらも起こってしまう遭難事故。
使える知識・技術を学び
自分の体力を知り
当日の自然のご機嫌を伺い
想像し考え冷静に行動すれば
ほとんどのケースは防ぐことができます。
今回は想像する大切さをお伝えします。
まずは上の天気図を
よーくご覧下さい。
高気圧と急速に発達した低気圧に挟まれた
日本列島!
さてどのような天気、風、気温が想像しますか?
登山口と樹林と稜線でそれらはどれだけ違うでしょうか?
登頂するために、下山するために必要な事は何でしょうか?
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答えはこちら
坊村からの御殿山を越え、樹林帯を越えた、標高1100mあたりの稜線上です
天気は、吹雪・ホワイトアウト
風は、10m前後
気温は、−6℃前後
登山口から樹林帯までの風は樹林に抑えられるものの
この稜線上では吹きさらしですね。
この状況で、地形図とコンパスを取り出し読図を正確にできますか?
視界不良の時、このような雪屁に気づく事はできますか?
このような天気の中、知識や技術がなければ、遭難する確率は高くなりますね。
原因としては、
ホワイトアウトでの道迷い、滑落
冬山装備の不備、体力低下による低体温症
風雪でのルート(踏み後)消失のよる道迷い
コースタイムの過信(夏と雪上でのかかる時間は違います)による疲労
そして遭難せず下山するために必要な事は
「想像する事」
ますは天気予報から悪い状況が予測できれば山に出かけない!
登りだしてから強風、視界不良が予測できた時点で引き返す!
ホワイトアウトの可能性を感じたら、知識、装備、技術がなければ引き返す!
楽しい登山を台無しにしないために、慎重な行動をしてください。
もしかしたら、、、風が強いかもしれないからゴーグルとバラクラバを
もしかしたら、、、視界不良で雪屁から落ちるかも、そうなる前にすぐ引き返そう
もしかしたら、、、すぐにルートがなくなり道迷い、大雪や強風なら引き返そう
もしかしたら、、、仲間が低体温症になれば対応できない、ならやめよう
みなさん、想像力を使って安全で楽しい登山をしてください!
*この武奈ヶ岳ガイドは意図的に悪い環境を学んでいただくために山行したものです。