好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

2016-01-01から1年間の記事一覧

黒部赤木沢

先週末は北アルプス随一の美渓 黒部赤木沢へ ほんまにきれいですねんココ! 今年は水量がとても少なく 赤木沢手前のゴルジュも 赤木沢出合いの徒渉も 腰まで浸かることなく突破! 赤木沢の二段や四段の滝やナメ滝も快適です! 最後の大滝を越えて大草原へ 初…

山岳書

「黒部の山賊」と「源流の記憶」前者は以前読んではいましたが、「源流の記憶」と一緒に蔵書に加えました。山の本は絶版になりやすいので、あるうちに購入しないと。 それにしても北アルプス開拓時の山小屋を作った人々の話は凄いです。100Kgを担ぐとか、今…

私の山食

山での長い生活なら食事は楽しみであり重要ですが、1-4泊程度なら軽量化、好み、我慢で簡素化できます。 ■ 夜の例として・3分パスタとパスタソース燃料節約の為パスタは沸騰したら蒸します。 ・アルファ米+ドライフーズドライフーズは量が少ないので2つ(親…

アトラストレック主催好日山荘登山学校「前穂〜奥穂」にご参加いただいたお客様へ

この度は、好日山荘登山学校ツアーにご参加いただきありがとうございました。旭が撮影した写真を(少しですが…)アルバムにしましたのでご覧ください。 https://drive.google.com/open?id=0B63lUC5TyAY-RmFmdzhwZGpQMGs 白馬在住、名古屋出身の高木ガイドとの…

まとわりつくあの虫は?

高山のお花畑近くで、こんな虫が手に止まっていたり、 たかられたりした事ありませんか? ホバリングして空中停止、徐々に間合いを詰めて近づき腕等に止まる。 よく見たら小さなハチのようなルックス、口で一生懸命に汗を舐めているあの虫。 ハナアブです。 …

北穂高岳 滝谷出合からのクライミング

有名な北穂高高岳 滝谷は一般的には稜線から下降して岩場に取り付きますが、 末端である沢の出合から登ると、より困難さと面白さがあります。 滝、雪渓、ガレ場を弱点をついて越えていきます。 この滝の上には50mの滑滝が待ち構えてます。 アイゼン、ピッケ…

立山室堂-新穂高縦走

北アルプスで人気コースのひとつ室堂〜薬師岳〜雲ノ平〜鷲羽岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜新穂高をテント泊で縦走してきました。 毎日素晴らしい景色を眺めながらの歩きと、水が豊富幕営場で日本の夏縦走満喫しました。 五色ケ原からの獅子岳の夕暮れ。 アップダ…

穂高の岩稜

8月上旬の北アルプス穂高へ ↑開通しているパノラマ新道からの涸沢と穂高連峰の景色は抜群! 岩稜登山で最も気を使うのは 不用意に手を出して浮石を落とさない! 浮石を刺激する場所に足を置かない! またその時靴の踵で浮石を引っ掛けない! 落石痕のあるガ…

ドロミテハイキング

イタリアはドロミテのハイキングに 出掛けておりましたドロミテと言えば大岩壁! 美しく広がる花々! おいしいイタリア料理! 有名なトレチメを周回ハイキング 人気ルートは世界どこでも同じように軽装のハイカー多し 気軽にドロミテの岩を楽しめるチィンク…

ロシア エルブルス山(5,642m)

へガイドで行ってきました。 一応七大陸最高峰の一つで、ヨーロッパ大陸の最高峰とされています。緩傾斜の長い登りなので困難さはないです。日焼け対策、高度順化、食生活ができれば比較的登りやすい山です。 初めてのロシアなので、少しだけロシアの土地、…

飛騨山脈南部の近況

先週から昨日まで槍穂高、双六岳や黒部五郎岳等、飛騨山脈南部の山々を歩いてきましたので、その近況をお伝えいたします。 今年は過去にない程の残雪が少ないと言われていますが、本当に少ないですね…。 例年の今頃であれば、雪渓などの残雪を通過する箇所が…

プトレイ・インテグラル

好天が続くのを狙って、プトレイ・インテグラルからモンブランを登ってきました。 画像が多く、長くなりますがレポートになります。 イタリア(左)側からモンブランへと続く長大な尾根がプトレイ・インテグラルです。 シャモニ(フランス)からモンブラントンネ…

ヨーロッパにて

フランスはシャモニへクライミングをしにやってきました。 私がシャモニに到着するまではずっと天気が悪かったようですが、幸いにも天気に恵まれ、順調に登ることができています。 今回の目的の一つは、クラシックルートを数多く登り、ヨーロッパのクライマ…

白馬周辺 残雪状況

7月1日 いよいよ本格的な夏山シーズン到来ですね。 まだ、梅雨が明けるまでは天気が安定しませんが、お休みと天気が合致すれば是非是非登山に行ってくださいね!! 白馬周辺の残雪状況をご報告いたします。 栂池 栂池自然園~天狗原間は2か所残雪がありま…

下山後の楽しみ

山から下山した後は、お気に入り・定番へ行くことが多いですね。 例えば私の一例として 夏穂高 ・徳沢園のソフトクリーム(横尾から下山の場合)・竜島温泉のお風呂 夏劔・薬師の湯のお風呂・松本 麓庵かつ玄のとんかつ これは廻り目平でのクライミングの後、…

日本最北の名峰・利尻山へ

利尻島と礼文島へ。1番の目的は名峰・利尻山への登山でしたが、日本最北端の島への旅。まさに気分は海外旅行でした。 海の青と空の青、山の緑に残雪の白。北国固有の高山植物と360度海に囲まれたそのロケーションは本当に素晴らしいです。いいですね〜を…

沢登りの季節がやってきた!

今年は猛暑になるらしい、、、 夏山ではアルプスなど高山での登山は快適なものの 都会近郊の山は少し歩けば熱中症、、、のような 厳しい環境になりますね 夏ハイキングの代わりにオススメなのはやはり沢登り ですが登山で言うならいきなり中級〜上級になりま…

リカバリーウェアを試してみました

運動中に着てはいけない、休養時専用のリカバリーウェア『VENEX』を購入し、使用してみました。VENEXについて詳しくはコチラ http://www.kojitusanso.jp/pickup/venex/ どうなのかな〜と思い数年、興味はあったのに未だに購入はしていませんでした。まずはネ…

冬のデナリ

冬山のギアを片付けながら、夏山の準備。梅雨の晴れ間を狙って山やクライミングに行く、そんな時期になりましたね。私も時間が出来たのでデスク回りの書籍の整理をしていたら、この本に目が止まり、読み出したら片付けが止まってしまいました。 おすすめの書…

6月初めの劔岳

劔沢〜八ツ峰下〜上〜劔岳〜劔沢を周回して来ました。 雪は例年よりかなり少ないですが、それでもさすが劔です。 沢筋や稜線の日陰にはたっぷりと残っています。 まだまだこちらはピッケル、アイゼンが必須です。 登攀日は雪も降り寒い1日となりました。 別…

この時期いやされる花

加藤ガイドのように綺麗に撮れませんが、 今瑞牆山方面は じゃくなげ ツツジが満開です。 クライミングのアプローチ途中に出会うと癒されます。

CLIMB&RIDE 劔岳

前回に続き、クライム&ライドのパート2。国際山岳ガイドのSさんと劔岳で登攀と滑走、climb&rideを実践してきました。※今回は島田ガイドはご予定ありで、残念ながら欠席です。 初日は室堂に昼頃集合して、警備派出所に寄り、情報交換や登山届け等の提出を済ま…

2000mの雪事情

5月中旬は色んな山へ登っていました そのほとんどが2000m前後の山々 さてみなさんこの山にどれほど雪があったと 思われますか?長野県南部 小川山烏帽子岩 約2000m新潟県南部 苗場山 2145m福島県西部 会津駒ヶ岳 2132m群馬県東部 皇海山 2144mさて正解は! …

GWからの北アルプス

日本の山のいい時期の一つ。 そんな一コマ。 小さいですが雪庇。朝早く硬いのでまあ大丈夫です…。 北穂小屋からの定番景色。 小屋前テラスでこの景色を眺めながら飲むコーヒーは格別です。 冬厳しい滝谷も春は少しだけ笑顔を見せます。 北アルプスらしい雄大…

久しぶりの快晴@穂高

ずっと安定しない天気が続いていましたが、ここに来てついに、どピーカンに恵まれました。 白・黒・青 残雪期の定番の色彩です。 今回はちょっとマイナーなルートから前穂高岳を登りました。下に涸沢ヒュッテと涸沢小屋が見えてますね。 傾斜がきつく雪が硬…

残雪の利尻岳

ゴールデンウィーク後半は 日本の海外利尻島へ 低気圧の間をぬってタイミング良く 登頂することができました標高こそ1721mですが その山岳気象や環境は アルプスの3000mと同等 独立峰のためそれ以上になることも登山口からはじまる雪上を 標高1000m稼いで利…

第37回 塩の道祭り

ゴールデンウイークが終わりましたね。みなさま楽しく過ごされましたでしょうか? (金曜日にお休みを取って超大型連休の方はまだGW中!?) 白馬村では多くのイベントが催されました。その中でも白馬村、小谷村にとっては重要な大イベントである「塩の道祭…

好天を狙ってスピーディーに

今年のゴールデンウィークの山は天気が安定せず、ニュースでも大々的に報じられましたが遭難が多発しました。(ほとんどが天候判断を誤ったり、技術やスピードが足りてなかった結果という感じですが) 私は白馬岳を主稜から登ってきました。 白馬主稜は、白…

ゴールデンウイークの白馬 スタートは雨・・・

イベント、講習会等で長らく離れていましたが久しぶりに白馬に戻ってきました。 タイミングよく満開の桜を楽しむことができました。 写真で美しい景色をおすそ分けいたします。 桜 菜の花 五竜&唐松(白馬店 源撮影) 桜と白馬三山(白馬店 源撮影) そして…

社員研修

山行レポートの通り 好日山荘の社員さんは良く山に登っておられます 山登りは時に 仲間と助け合い ロープを結びあい 命を託しあってリスクの高い山登りをするわけですから 知識や技術 意志の疎通の確認や 思い込みや馴れ合いからのミスを防ぐ為にも 研修で基…