今年のゴールデンウィークの山は天気が安定せず、ニュースでも大々的に報じられましたが遭難が多発しました。(ほとんどが天候判断を誤ったり、技術やスピードが足りてなかった結果という感じですが)
私は白馬岳を主稜から登ってきました。
白馬主稜は、白馬大雪渓の起点となる白馬尻から白馬岳山頂へとまっすぐ伸びる尾根です。標高差で1300mほどを一気に山頂まで駆け上がります。特に技術的に難しいところはありませんが、1日で1700m標高を上げる必要がある為、体力が必要となります。
今年はどこも雪が少なく、例年よりも沢筋の雪渓の崩壊が早く進んでるようでした。
下部はブッシュ(藪)が出てきてましたが上部はさすがに快適な雪稜登攀
この日はガイドパーティーだらけでした。今まで登ってきた尾根がきれいに見えます。
急な雪壁を登りきると白馬岳山頂。ルートの終了点が山頂というのは最高ですね。しかし風が強いので足早に山小屋まで下ります。
写真だけ見れば天気も良く、さぞ快適な登山だったと思われるかもしれませんが、実は出発直前までは雨、登攀終了後山小屋に入ってからは吹雪という悪天にはさまれた好天を狙って登っていました。
山頂にて。西からは怪しい雲が近づいてきています。
正確な情報を基に好天の時間を計算し、さらにその時間内に行動を終えられるようにスピーディーに行動することが重要ですね。