フランスはシャモニへクライミングをしにやってきました。
私がシャモニに到着するまではずっと天気が悪かったようですが、幸いにも天気に恵まれ、順調に登ることができています。
今回の目的の一つは、クラシックルートを数多く登り、ヨーロッパのクライマー達のスピードの速さを習得することです。
スピーディーに登ることによって、悪天に捕まるリスクを抑え、行程に余裕を持たせることができます。これがなかなか難しくもありますが…
海外でも日本の味が楽しめるのは助かります。日清のカップヌードルのリフィルです。重量がかさまず、持ち運びにも気を遣わなくてもよいのがGOODです。
いくつかのルートを登って順応したところで、ディアブロ針峰(別名 Devil's Ridge)の縦走へ。氷河上でビバークをして夜明け前に出発。尾根上に出たところで日の出を迎えます。一番左がベルト、一番右がグランドジョラスです。
これが「悪魔の尾根」と呼ばれる所以か…ものすごい高度感の中登っていきます。
尾根はいくつかの岩塔で形成されているので、登っては懸垂下降の繰り返しです。あんまり高度が上がっていかないのがもどかしい…しかも今年は雪が多いので懸垂で下り立った先は不安定な雪のナイフリッジとなっています。
最上部の悪い雪に悩まされながらもなんとかモンブランドゥタキュールの山頂へ。奥の白い山がモンブランです。ご存知の方も多いと思いますが、フランス語でモン=Mont=山。ブラン=Blanc=白い、で「白い山」という意味になります。
結局ビバーク地点から13時間の行動でロープウェイの駅へ到着。そこからわずか20分程度でシャモニの町まで下りれます。この環境はうらやましいなあ…
次回の好天で今回のメインターゲットとなる「プトレイ岩稜(Peuterey Integrale)」を狙いたいと思います。