前回に続き、クライム&ライドのパート2。国際山岳ガイドのSさんと劔岳で登攀と滑走、climb&rideを実践してきました。※今回は島田ガイドはご予定ありで、残念ながら欠席です。
初日は室堂に昼頃集合して、警備派出所に寄り、情報交換や登山届け等の提出を済ませて劔沢へ。
日差しが強く、暑い…この季節の晴天時にはソフトシェルがおすすめです。
劔御前小屋を越えて劔沢へ。この日の標高の高い場所はまだまだ滑走に適したコンディションでした!
滑走ラインを確認しながら、翌日に備えます。登りは源次郎尾根で、滑走ラインは、山頂からダイレクトに平蔵谷に落ちる、ダイレクトルンゼ(大脱走ルンゼ)。
板を背負っての登攀は重量が増すのと、身体が振られ、技術面で通常よりグレードがあがります。
源次郎尾根二峰の懸垂下降。
懸垂を終えて…。
急な雪の斜面を登り…
ピークに到着。
準備を整えて…いよいよ山頂から滑走です。
急な斜面、スピードコントロールをしっかりして滑走します。
途中のルンゼ内には大きくクラックが口を開き、滝が露出していました。事前情報と、前日に野営場から場所を確認していたので懸垂下降をしてクリアいたしました。山頂から平蔵谷と劔沢の出合まで約1時間、無事に到着した時には思わずハイタッチをして喜びを分かち合いました。
単純に滑る、登るだけでの方が当然スムーズで、身体への負担は少ないですが、滑走用具を使ってのクライム&ライドは両方を楽しめる上、記憶に残る山行が出来ます。今回の剱岳は今年の滑り納めとなるよい山行となりました。