好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

山のルール

 

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ヨーロッパアルプスに来ていてもうすぐ帰国です。

今夏は地元の人も初めてという位の天候不順な夏でした。

 

こちらの4000m級の山は、昔から言われている、

早出早帰り、2時間以上は休まずにある程度のスピードで歩く、です。

理由として標高が高いので午後は天気の急変、雪の状態が悪くなる。

地形が大きいので大体2時間位動くと何かしら休憩ポイントがある。

帰りのロープウエイ、リフトの最終時間に間に合わせる。

からでしょうか。

 

ということはその山に必要とされる体力、スピードがなければ駄目なんです。

またクレバスやセラック崩壊、夏でも雪崩があるので、標高だけで日本の山と比較することは危険です。単独行も危険です。

 

簡単と誤解されているモンブランもその上に標高の問題もあり、決して楽ではありません。

予定時の天候の巡り合わせも含めると登頂率は60%?

 

勿論目標を持ち日本で冬山、残雪期の北アルプスでトレーニング(目標時間付き、装備の装着の訓練)をしておけば、準備としてはいいかと。

その山域の条件に合った登山をすることです。

写真はモンブラン。風が強く寒くダウンジャケットを着て登りました。