高山帯の紅葉は近年においては少し遅めですが、例年並みのようです。秋の山、色の変化も楽しめるし、遠くの景色まで見えるし、なんといっても涼しい空気感。好きな季節です。
霧に覆われていても美しいです。
最近、山で気になる事。20~40歳代の若い登山者が一般登山道から外れてしまっている場面によく遭遇します。特に迷い安い場所でもなく、視界も良好、丁寧にマーキングなど付いている場所なのです・・・。その間違ってしまった人に何も気付かず人がいるからという感じで付いて行く人も。自身の遭難だけでなく、登山ルートから外れる事により場合によっては他者を落石などの危険に曝す事等もありえます。下りで迷うという話はよく聞くと思いますが、登りで迷っている人も何度か見かけました。
↑の写真の場所、特に下りで。
いつも通る度に登山道を外れている方を必ず見かけます。
オレンジ線が登山道。間違って写真右側の谷に向かう人、多数。モレーンのこの場所は下にいっても登山道と合流槍沢からアクセスしているの大事には至りませんが間違っている事に気付かない人もいます。登りにも通っているんですが間違っているんですよね。ちゃんと見ればマーキングもあるのですが・・・。
なぜだろう?私なりに行動を見て考えて見ました。
①経験が浅い
見ればわかるのですが、歩行の仕方(下を向いて歩いている。視点が5m以内)装備、その使い方など。①を踏まえ・・・
②歩行スピードが早すぎる
置き換えれば車の運転と同じです。アクセルを踏めば、楽にスピードが出せるかもしれません。しかしスピードがその運転者の能力以上であれば情報処理は出来ずただ暴走しているだけにすぎません。周囲の状況認知が出来てこそ安全なスピードだと言えるのではないでしょうか。
「そこ間違ってますよ」と何度か声をかけさせていただりすると「分かりにくい」とか「戻るのが面倒だ!」と言われました。整備され、丁寧にマーキングされた登山道なんですがね。。。確かに間違ったルートには踏み跡が付いています。なぜ踏み跡が付いているかというとそれほど間違う人が多いからです。しっかり登山道の認知ができていれば間違えないはず。車の運転と同じようにちょっと先を見て余裕を持って歩きましょう。認知できない危険はマネジメント出来ないですから。
秋の注意点としてこのブログで何度も目にすると思いますが、麓は秋でも山では気候区分が平地と違うため、冬型気圧配置になって吹雪になることがあります。そろそろそんな季節ですね。短い高山の秋を楽しみましょう。