最近はコンスタントに降雪があり、冬らしい感じになってきました。積雪期の登山の楽しみの一つといえば、ラッセル。しまった密度が濃い雪は、比較的沈みにくいですが、降ったばかりの低密度の雪は沈みますのでラッセルが必要になります。
岐阜・大日ヶ岳で新しい積雪30〜40cm。一部トレースを使わずラッセルしましたが、先行者(好日山荘スタッフ)がラッセルしたくれたおかげで予定どうりのコースタイムで登下降。非常に助かりました。ありがとうございます!
鈴鹿・御在所岳中道では新しい積雪30〜40cm。数日前のトレースも消えて誰も歩いていない場所はフットペン80cm(つぼ足での貫入)。湯の山温泉からフルラッセルで予定の2.5倍の時間がかかりました。
以前、私の先輩ガイドがいつも言っていました。「雪山は1に体力2に体力」と。雪山はラッセルが出来てこそ1人前だと。
こんなにあるとなかなか前に進まないのですが…。
ここで山のお話を一つ。
皆さん知っているかもしれませんが雪山登山に関して、ラッセル泥棒という言葉があります。要は他人や他のパーティがラッセルした後を特に断りもせず付いていき労力を使わずに登山する行為。雪山登山で先行する他のパーティが自分と同じ場所を目指している場合、もともと知らない同士であってもラッセルを交代で行ったり助け合い、ラッセル泥棒はしないのが山のルールかと思います。また先行者がいた場合にラッセルの労をねぎらう感謝の言葉も大事です。
ルート取り、トラックセッティング、ラッセルは疲れますが非常に楽しいです。自分がつけたラインがそのまま残るんです。地形にあわせてなるべく美しいラインどりをしたくなります。またラッセルに要求されるのは、体力だけではありません。ボディバランスの良い効率的なラッセル技術は存在します。自分で道を開拓する楽しみ、雪山の真髄です。
トレースありきではなく、やはりありのままの雪山を行くならばワカンやスノーシュー等の深雪・新雪対策は必要装備です。また深い新雪に対してはピッケルはアンカーにならずスノーバケットのついたトレッキングポールが役立ちます。(使い方にもよりますが)もちろん氷化した滑落の危険がある場所はピッケルです。昨日、好日山荘に買い物に行ったらクリアランスで冬山ギアがなんと20%OFF!!。新しいアイゼンを購入してしまいました…。
AIRMONTE(エアモンテ)スノーシューズ(アルミワカン)(-): 登山・アウトドア用品登山用品・アウトドア用品の通販専門店 好日山荘
という事でせっかくの降雪続き。ラッセルのすすめでした。