好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

2014-01-01から1年間の記事一覧

御在所での2日間

プライベートと研修で二日連続で御在所でした。 まずは中尾根から。変化に富んだ内容で、カムのセットや懸垂下降など 総合力を求められる好ルートです。 翌日は一の壁で所属するガイド協会の救助技術研修。 長いことぶら下がっていると腰が痛いです。 懸垂下…

剱岳の日々

しばらく剱岳へ まずは 同志社高校山岳部コーチ 豪雨になる前にテント周りに溝を掘って 張綱をどうにも動かないようにびしっと張ります 立山はあいにくのお天気で場所を変えて ルートファインディングとロープワーク 沢での歩行やロープワークはとても身にな…

道具について-トレッキングポール・革手袋

■ トレッキングポール 今回の新穂高〜西穂高岳〜奥穂高岳〜白出沢〜新穂高にて、お客様のポールが1本折れました。 トレッキングポールは主にアルミ合金シャフトとカーボンシャフトがあります。 この二つを比較しての話ですが前者は安い・重い、後者は高い・…

好日山荘登山学校 松本パルコ店実技講座 「西穂高岳~ジャンダルム~奥穂高岳縦走」

天気に恵まれ素晴らしい山行となりました。 プレ・スーパームーンをバックに独標への登り。 雲がいい景色を演出してくれました。 秋のさわやかな気温の中、とても良いペースで縦走できました。 スーパームーンと前穂高岳北尾根。

アックスの付け方

夏でも劔岳や穂高周辺のバリエーションに行く時はアイゼン(日:鉄爪、独:Steigeisen、英:Crampons)、ピッケル(日:氷斧、独:Eispickel,英:ice axe)が必要になります。 スタンドードなアックスのザックへの付け方の解説です。 ■ クラシックタイプ ピック…

ヘルメット

数年前はクライミングする人しか使っていませんでしたが、今は岩稜帯を歩く人はかなり多くの割合で使用していて 安全面を考えるとてもいいことですね。落石のみならず転落や転倒した時にも非常に有効です。 登山用のヘルメットは自転車用や他目的のヘルメッ…

スズメバチに注意!!!!

だいぶ気温も下がってきて、朝晩は気持ちいい風が吹くようになってきました。 これからのシーズン、トレッキングやクライミングに出掛けられる方も多くなってくると思います。 毎年この時期になると、スズメバチに関するニュースを目にします。 8月から10月…

夏の終わり

ヨーロッパアルプスでは2000m〜3000mまで一気にロープウエイ等でアプローチできるので、より高い山が楽しめます。 ここはロープウエイで一気に富士山の高さ以上まで。 また上は白い雪山、降りると緑豊かな街と、この変化にも癒されます。 丁度日本でいうとGW…

ヘルメットも大事ですが...

長野県がヘルメット着用推奨山域を発表して2年目、 険しい山岳地帯でのヘルメット着用率は確実に高くなっているなあと感じます。 ですが一方で、遭難事故は減っていないのが現状です。 私は夏の間、長野県遭難防止対策協会の夏山常駐パトロール隊の隊員とし…

大雨の後の六甲登山道状況

ニュースでも複数報道されていましたが、六甲山では大雨の影響で登山道に被害が出ているそうです 報道では「魚屋道」「紅葉谷道」「シェール道」ですが、その他にもあると思います。 好日山荘のスタッフが見て来て、登山レポートで状況を報告しています この…

山のルール

ヨーロッパアルプスに来ていてもうすぐ帰国です。 今夏は地元の人も初めてという位の天候不順な夏でした。 こちらの4000m級の山は、昔から言われている、 早出早帰り、2時間以上は休まずにある程度のスピードで歩く、です。 理由として標高が高いので午後は…

登山学校ORGナルゲンボトル完成しました。

じゃーんできました。 好日山荘 登山学校オリジナルナルゲンボトルです。 ドリンクを入れるのも良し。 広口タイプなので、フルーツグラノーラ等行動食を入れるのも良し。 プチトマトなんか入れて、フレッシュベジタブルを食すのも良し。 使い方いろいろ 机上…

浮石に注意!

夏なのに秋雨前線がのさぼる日本列島 アルプスの山々も影響をうけて みなさんの山登りも中止になることも 多かったのではないでしょうか? でもこれから少し寒くなってきますが 夏山で多くの人が登山道を踏む事でならされ 秋にかけて浮石も減り、、、 と言い…

天候の判断

夏山シージンだというのに台風接近で この週末やお盆の山行予定計画に影響が でそうですね、、、 登山中の天候判断による「進む!進まない!」 なかなか難しいものですよね 例えばですが、まずはこの写真をご覧下さい↓ 北アルプス 剣沢キャンプ場 朝5:30…

剱岳 源次郎尾根

先週末は剱岳へ バリエーションルートのひとつ源次郎尾根でした 普段からクライミングや懸垂下降の練習を積み重ねてきたゲスト2名 快晴に恵まれて最高の思い出になられたようです! ↑ 源次郎Ⅰ峰から八峰のパノラマビュー ↑ あとはⅡ峰登って懸垂下降して山頂…

夏山といえども。

写真:7/24槍沢の雪の様子。残雪多め、落石もちらほら。 街はうだるような暑さですが、山の上は朝晩冷え込むためダウン等の 防寒着が必携 です 一般的に標高が100m高くなると、気温は0.65℃下がると言われています。 さらに、風速1mで体感温度は1℃下がりま…

夏山開幕

北アルプスの短い夏山が開幕しました。 劔岳長次郎雪渓 残雪多いので今後は雨、気温上昇に伴う落石、ブロック崩壊に注意です。 今(7/25)はまだ綺麗な雪渓です。 剣岳八峰の五峰(右)、六峰(ABCDフェース) “あー夏山” 雰囲気満載。 テント泊でクライミングはク…

夏山シーズン到来!!

長かった梅雨が明けてようやく夏山シーズンが本格的に始まりました。 グリーンバンド上部から見た槍ヶ岳。まだまだ雪残ってます。 表示 蝶ヶ岳から見た槍穂高連峰 表示 今年は全体的に残雪が多いように感じます。 不安な人はアイゼンを用意しましょう。 紫外…

沢登りのオススメ品 vol.2

3連休 みなさんはどちらの山へお出かけでしたか? 私は大峰や台高にお沢登りでした さて今回も沢登りのオススメ品ということで まずは実際によく使うのはポイズンリムーバー ブヨに刺されることは、ヒルに血を吸われるよりも確率が高い印象です 刺されたら…

沢登りのオススメ品 vol.1

沢登りシーズン楽しんでおられますかー バリエーション登山となる沢登りは 冒険の連続です そこで必携の道具をチラホラ紹介していきます まずはザックですね 登山用のザックでももちろんいいわけですが 泳ぎなどのある沢ではザック内に水がたまって 排水しな…

沢登りのススメ

沢登りシーズン到来ですね! 登山道があるわけではなく 沢の中に道標があるわけでもなく バリエーション登山となるわけで ルートファインディング、読図 浮き石、落石に対する観察力 滑落に対するバランス良い丁寧な動き 鉄砲水など天候急変に対する避難 滝…

ナイトハイクのススメ

7月に入り暑くなってきました さてみなさんはどこを登りにいかれるでしょうか? アルプス登山を予定されている方も多いと思いますが なかなか時間がとれない方! トレーニング山行をしたい方! におススメなのがナイトハイク! 少し涼しくなってきた夕方に…

夏山シーズン

7月に入って気温も上がり、いよいよ夏山シーズン到来という感じですね。 下界のうだるような暑さから解放されて高山植物の咲く山道や険しい岩稜を歩くのは気持ちがいいです。 しかし毎年この時期は雪渓での滑落や悪天候による低体温症といった遭難が多くなり…

レインウェアが必要な季節

これから秋まではレインウエアが必須なります。 防水透湿製の製品を着てもやはり濡れるし、暑いです。 原因は内部からは自分の汗、外部からは手首・首から雨が少しずつ入ってきます。 しっかり閉めるとまた内部から蒸れます。 対策の一つとして(主に夏山) ・…

レインウェアの収納方法

今の季節新緑がとてもきれいですが、梅雨入りしてから雨が多いので 天気に振り回されている方も多いのではないでしょうか。 パラっと雨が降ってきて、レインウェアを着ようかな、でもまだパラパラだし大丈夫か。 と思っていたらいきなり土砂降りになったり、…

クライミング@小川山

日本版ヨセミテ、長野県は小川山に行ってきました。 ボルダリングをしたり、 表示 マルチピッチをしたり、 表示 割れ目にはさまったり…… 表示 とにかくなんでもあります。 標高が高いので涼しくて快適でしたが梅雨入りしてしまったのでどうだか…… ボルダリン…

リスク回避 vol.1

山岳事故が多発しております。 「自分の命は自分で守る」 そのためにはあらゆるリスクを回避していかなければなりません! 六甲山の最難ルートと言われる西山谷 「落石」「滑落」「道迷い」「増水」「毒生物」 リスクが満ちている上に携帯電話は繋がりません…

お知らせ

岳人6月号に 「屋久島前障子岳南西壁」 ロクスノ064に「利尻岳クライム&ライド」 掲載していただいております。 井坂ガイドの「グランドジョラス北壁」も必見ですよー!

テントが活躍する時 vol.1

室内で勉強する子供たちを野外に連れ出したい! 図書館の熱意ある想いから始まった 野外図書館イベント。 ちょっとスリルあるハイキングやクラフト作成などで盛り上がる とーても豊かになれるイベントなのです。 しかし難しいのは子供たちをコントロールする…

北アルプスの雪

残雪期から初夏の山へ。里は気温あがり初夏の雰囲気です。 しかし北アルプスは標高2300m近辺からはまだたっぷりと雪があります。 従って登頂するには底の堅い靴、アイゼン、ピッケルが必要です。 いま一番いい時期なんですが。