前回の加藤ガイドのコラムで「蛇紋岩」についてのお話があったちょうどのタイミングで岩手山の早池峰山に行ってきましたので蛇紋岩地帯に咲くハヤチネウスユキソウの話をいたします。
ヨーロッパアルプスに咲くエーデルワイスに似ていることで有名で全体が薄っすらと雪をかぶったように白い綿毛で被われ、 他のウスユキソウ属の花と比べて、花が大きく綿毛も多いので見栄えがいいのが特徴的。早池峰山に特産し、蛇紋岩が露出した風衝地に生えます。6月下旬から7月中は、この花目当てに多くの登山客で賑わいます。
滑りやすい蛇紋岩の大きな岩にはこのようなハシゴも設置されていたりします。※濡れていたりするとさらに蛇紋岩は滑りやすいので気をつけてくださいね。早池峰山という名前、高山植物が有名と言う事でイメージがなだらかな山と思っている方がけっこういらっしゃるようなのですが実際はこのような岩の要塞みたいな景観です。特に河原の坊からのルートは急登で、下りには適しません。こちらはナンブトラノオ。他、特産種はナンブトウウチソウも。花期、環境を考えて登山をすると山がさらに面白くなります。山の楽しみは色々ありますね。