好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

白馬周辺紅葉情報

夏が終わり少しずつ秋が深まってきていますね。

白馬周辺の山々も少しずつ木々の葉の色が変化してきました。

 

白馬村観光局さんのお写真をお借りして最近の山の景色をお伝えします。

 

f:id:saruatsushi:20180924104033j:plain

八方ゴンドラから1時間半でこんな景色が!! 八方池越しに眺める不帰

 

f:id:saruatsushi:20180924105426j:plain

ナナカマドは2000m前後の標高では既に赤く色づいています。後は白馬三山

 

f:id:saruatsushi:20180924105529j:plain

この景色を見登山者は幸せですね!!秋は空気が澄んでいる日が多く秋晴れに映える美しい秋の雲。

 

f:id:saruatsushi:20180924110130j:plain

 おまけ。 白馬小学校の運動会。こんな絶景の中で育つ白馬っ子たちは幸せだー。

白馬の大玉ころがしは、ジャンプ台(体育館の右)から転がり落ちてきます。(笑)

 

私は、紅葉、温泉、食事、お酒をセットで楽しめる10月の山が大好きです。

皆さんも夏の終わり=登山の時季はおしまい。ではなく、秋、冬と引き続きの登山を楽しんで頂けると嬉しいです。

 

白馬も良い季節ですので是非お越しください!!お待ちしております。

 

(写真: 白馬村観光局)

秋の夜長に読書はいかが。 九州発 祖母山を特集!「のぼろ秋号」発売

九州発、西日本新聞社「季刊のぼろ」 秋号は祖母山特集。
祖母山は日本百名山の一つでもあり、人気のある山でもあります。

祖母山へのルートはいろいろとあり、なかなか歩き応えのある山です。
祖母・傾山縦走(2泊3日)なんていつかやってみたいと思う方も多いのでは。

f:id:kawano1430:20180911183601j:plain

縦走レポも載ってます。読んでいるとまた、行きたくなります。
以前私も歩きましたが、いやーきつい!!でも素晴らしいルート!

また行きたくなります。

秋の紅葉をどこにしようか考える時、

祖母山も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

私も障子岳を書かせて頂きました。

f:id:kawano1430:20180911183406j:plain

三尖~黒岳~親父山~障子岳をぐるり一周でき、ハードだけど素敵な穴場のルートですよ。

f:id:kawano1430:20180911183743j:plain

のぼろ編集部をゲストに招き特集の「祖母山」講座を開催します。
■日時:10/10(水)
■会場:福岡パルコ店
■時間: 1部 15:00-16:30
    2部 18:00-19:30

持ち物:のぼろ22号(店内で当日購入できます))
参加費無料

各回10名様定員です。
満席になり次第締め切りとさせていただきます。
ご参加お待ちしております。

詳細・申し込みはこちらから>>>

 

祖母山だけではありません、くじゅう在住のガイドをゲストに招き

「くじゅう」講座も開催!!

 今年もきれいな紅葉が楽しめるといいですね。

詳細・申し込みはこちらから(福岡パルコ店)>>>

               アイム小倉店>>>

くじゅうへ行こう!実技講座↓↓↓

①博多発バスハイク 久住山>>>

②秋の夜長をJAZZに酔いしれるIN法華院温泉山荘>>>

③初冬のくじゅうを法華院温泉に泊まって満喫>>>

 

その他九州での机上講座>>>

その他九州での実技講座>>>

 

ご参加お待ちしております。

 

 

 

 

 

山は秋です。

f:id:asahiryuta:20180916091429j:plain

このたびの台風21号で被災された皆様、また北海道を震源とする地震で被災されたみなさまに、心からお見舞い申し上げます。今後の被害の拡大がないことを心より祈念しております。ご不自由な日々をお過ごしの方もいらっしゃることと存じます。1日も早く平常通りの生活に戻られますことをお祈り申し上げます。

f:id:asahiryuta:20180916091507j:plain

8月中旬から台風や前線の影響で、皆様と同じく私の山行もキャンセル続き。悪天の合間ではありますが2回ほど山に行く事が出来ました。9月初旬の標高2400m、立山室堂。イワイチョウが黄色になり草紅葉が始まっています。

f:id:asahiryuta:20180916091246j:plain

こちらは9月中旬の裏銀座の稜線。ウラシマツツジが紅葉し綺麗でした。周辺カール内のナナカマドも少し赤くなり始めていました。今年は紅葉が早いかもですね。

f:id:asahiryuta:20180916091331j:plain

参考までに最近の私のレイヤリングです。ベースレイヤーは長袖のメリノウール。

に、↑のフリースや軽量なウィンドシェルを着たり脱いだり。ベースレイヤーの上に2つを組み合わせて行動しました。モジモジ君?と言われたりしますが、パタゴニアR1のようなフードはニット帽やネックウォーマーがわりになるので大変重宝します。

※この時期はそろそろニット帽もあると良いかと。

標高2000m以上の山では朝晩の温度は一桁台。肌寒い時の休憩時には、↑のような耐水性を備えたダウンのような軽量化繊インサレーションを羽織ります。この時期は日射が無いと数分、休んだだけで体が冷えてしまいます。さらに汗で濡れ状態であれば熱が奪われるスピードはとても早いです。休憩時に体を冷やす事なく休憩後も行動を続けれるようにすることはとても大切。と、グローブもお忘れなく。

登山はストップ&ゴーの繰り返し。秋のこまめなレイヤリング調整、気にしてみてくださいね。

 

 

備えあれば。

暑いと言っても、季節は暦通りやって来るようです。

これからの季節に気を付けたいのが「ハチ」と「クマ」。アシナガバチとキイロスズメバチに刺されたことがあるので、アナフィラキシーショックに過敏です。

虫刺されには、ポイズンリムーバなどで応急手当をしますが、そもそも事後処置なので、刺されたくない人にとってはあまり意味を持ちません。f:id:yoshida1487:20180822180008j:plain

では刺されないにはどうするか…

まず、巣に近付かない事が一番大事です。近付きすぎると「虫よけスプレー」「黒っぽい服を着ない」などの防衛策はまったく期待できません。 いくら気を付けていても、やって来るハチに刺されないためには「ハチを撃退」するしかないのです。

そんな時必要になるのが、コチラの撃退スプレー。f:id:yoshida1487:20180822180758j:plain

来たら迎撃する。そうです、専守防衛です。先制攻撃ではありません。瞬時に一撃することが大切なので、キャップ式でない方がベター。ザックの中に入れていてはいけません。瞬時の一撃に間に合いませんので、すぐに取り出せるように携行しなければいけません。

例えば、ボトルホルダーに入れる。すっぽり入るので携帯性も良さそうです。値段が1500~2000円くらいと、ちょっと高い。

f:id:yoshida1487:20180822194933j:plain

私が使っているのは、コチラのトレッキングポールカバー。

f:id:yoshida1487:20180823160119j:plainf:id:yoshida1487:20180823160200j:plain

こちらは780円(+税)と、コスパ最高。 ネオプレーンでできているので、伸びてピタッと入ります。

f:id:yoshida1487:20180823122549p:plain

噴出口を隠さすに、携行できるのがポイントです。カバー入口のベルクロに、アクセサリーカラビナの結束リングを通して完成。

f:id:yoshida1487:20180823122730p:plain

後は、すぐ手が届くところに取り付ければOK。

f:id:yoshida1487:20180823123744p:plain

刺されない方法ではなく、スプレーの携行方法です。皆さんも色々工夫してみて下さいね。

目の前に現れた1~2匹を蹴散らすくらいですので、大群に囲まれてしまっては逃げるしかありません。基本的に巣を守るために、攻撃してくるので巣から離れれば、深追いはしてきません。

それでも、もし刺されたら…

姿勢を低く避難して、患部を流水で洗い流して、針を抜いて、リムーバで吸引して、抗ヒスタミン軟膏を塗って、患部を冷やす… そんなこと山の中では中々できません。すばやく医療機関に向かいましょう。山深い場所だったり、症状が悪くなりそうなら、迷わず救助要請してください。山でも街でも一緒です。

9月1日は防災の日。

自然災害が多い季節ですので、防災の意識を高めていただくための講座を企画しています。お近くの方は、是非参加してみてください。

【災害時に役立つ登山スキル】

■9月5日(水)横浜西口店 詳細はコチラ

■9月6日(木)池袋西口店 詳細はコチラ☜

好日山荘HPでも防災特集やってます。

f:id:yoshida1487:20180831175927p:plain

 備えよ常に!です。 

日本一の富士山から、日本一のご来光を

今年(おそらく??)最後の富士山ガイドに行ってきました。

 

当初の予定日程が台風により延期となり、予備日が無い中で必ず全員を登らせて、必ずいい景色、良いご来光を見なければいけないというハードルの高い仕事でしたが、結果的には求めていた以上の結果になりました!!

これまで見た中でもかなり上位に入るのではないかという素晴らしいご来光を拝むことができました。

 

f:id:saruatsushi:20180828163951j:plain

さあ出発。5合目で聞く言葉1位は「すぐそこに山頂見えてる」 が、富士山の規模の大きさで惑わされているだけで実際には歩けど、歩けど山頂が近ずいてこない!!

 

f:id:saruatsushi:20180828164305j:plain

8合目から見た影富士。影富士とブロッケン現象が重なっていたのですが感動しすぎて写真撮るのを忘れるという失態を。。。

 

f:id:saruatsushi:20180828164558j:plain

同じく8合目。今回の目的「浅間神社に参拝」8合目から奥宮の境内。初日は9合目の万年雪山荘さんにお世話になりました。台風明けの8月最後の週末という事で大混雑。

 

f:id:saruatsushi:20180828170254j:plain

登頂日は山頂でのご来光が目的だったので暗いうちに出発。渋滞を考慮して早めの出発が功を奏してご来光前に登頂。風が強く・冷たいですがツェルトに入れば快適!!

 

f:id:saruatsushi:20180828165022j:plain

ベストポジションでのご来光!!  万歳!!!

 

f:id:saruatsushi:20180828165201j:plain

笠雲とご来光と山中湖 多くの登山者から大歓声が上がりました。

 

f:id:saruatsushi:20180828165258j:plain

拝む人、写真撮る人、泣いてる人、興奮しすぎて変になってる人、太陽の暖かさに感動している人。同じ場所にいた登山者みんなでご来光の素晴らしさを分かち合いました。

 

f:id:saruatsushi:20180828165528j:plain

 本日のベストショット スマホで撮った写真とは思えない・・・。

 

富士山は山頂までの距離、標高差、気圧の低さ、天候の影響等、様々な困難が登頂を難しくします。ただ、技術的な難しさが無い分、ある程度の体力をお持ちであればだれにでもこの感動を味わうことができます。また、大変な分、登頂した時、御来光を見た時、5合目に戻った時、下山後のビール&温泉に入った時、大きな達成感や幸せを感じることができます。富士山は8月31日までしか登れないと思われていることがありますが、実際は9月中旬まで登れます(詳しくは富士山情報をご確認ください)。この感動を味わいたい方は是非トライしてもらいたいです。

 

注:9月に入ると平均的な気温が下がり、特にご来光を山頂で見る方はしっかりとした防寒対策やツェルトの携帯をお薦めします。

 

富士山で今回役に立ったオススメグッズは、

寒さと砂埃対策「ネックゲイター」 

8合目からが違う!!「アミノバイタル」

足の筋肉疲労やひざ痛対策に「テーピング(ゴンテックス)」 

(今回のお客様はアミノバイタル&ゴンテックスのおかげで翌日筋肉痛無し!!)

御来光を待つ間の防寒に 「ツェルト」

 

荷物が多すぎても重さで辛くなる富士山ですが、上記のようなものは軽量コンパクトな割にかなり大きな効果を発揮します。富士山のような大きな山に登る方は是非お持ちください!! 

7月19-22 好日山荘ツアー 新穂高ー槍ヶ岳ー奥穂高岳ー新穂高

報告遅くなりましたが
7月19-22で好日山荘実践登山 新穂高ー槍ヶ岳ー奥穂高岳ー新穂高へのツアーに行ってきました。
一般的には上高地から槍沢経由で行くのが多いですが、

一般公募ということもあるで安全を期して
穂高岳山荘から白出沢経由で新穂高へ下山のルートとしました。
最終日はジャンダルムー西穂高岳もいいんですが4日間も天気続くと思えないし。
また槍へは槍平経由が近いです。

 

f:id:KatsuhiroYamashita:20180821163721j:plain

1日目の宿 槍平小屋から見る滝谷。
3日目はこの稜線を左から右へと歩きます。

 

f:id:KatsuhiroYamashita:20180821163751j:plain

2日目 槍ヶ岳の大槍を登る途中から小槍。

 

f:id:KatsuhiroYamashita:20180821163821j:plain

2日目南岳から槍ヶ岳を振り返ります。

 

f:id:KatsuhiroYamashita:20180821163902j:plain

3日目に歩く大キレットを望みます。

ガスで見えませんでしたが。翌日のお楽しみ。

 

f:id:KatsuhiroYamashita:20180821163951j:plain

3日目 北穂高岳からキレット、槍ヶ岳を振り返る。

 

f:id:KatsuhiroYamashita:20180821164031j:plain

4日目 最終日 白出沢を下山します。
素晴らしい雲海でした。

毎日好天で、こんな夏は珍しいでしょう。

 

山の上は徐々に夏から秋へ

f:id:asahiryuta:20180815160201j:plain

※前穂高岳北尾根

2018年の7〜8月は山でも快晴続き。

山で素晴らしい体験をされた方も多かったのではないでしょうか?

f:id:asahiryuta:20180815160727j:plain

※奥大日岳にかかる虹

通常、夏山は午前中は晴れていても午後から積乱雲が発達し、降雨や雷雨など必ずと言っていいほどあるものです。が、今年は高気圧に高気圧がフタをしたと称される気圧配置。夏山で行動する際に一番気を付けてマネジメントする「午後からの天候の崩れ」それがあまりありませんでした。

f:id:asahiryuta:20180815160758j:plain

※劔沢からのさかさ劔岳

f:id:asahiryuta:20180815160850j:plain

※木曽で沢登り。暑い日の沢登りは爽快です!

f:id:asahiryuta:20180815161057j:plain

※雷鳥の砂浴び

f:id:asahiryuta:20180815161059j:plain

※夕暮れ時、美しい色に染まる立山室堂。劔御前から

f:id:asahiryuta:20180815161127j:plain

※立山室堂にて。チングルマとタテヤマチングルマ

f:id:asahiryuta:20180815160141j:plain

※黒部源流域にて。チングルマの綿毛

f:id:asahiryuta:20180815160212j:plain

※ジャンダルムにて。おきまりのジャンダルムの天使

f:id:asahiryuta:20180815160334j:plain

※東鎌尾根から槍ヶ岳北鎌尾根

f:id:asahiryuta:20180815160322j:plain

※天狗平から富山平野に沈む夕日。

参考までに2018/8/15、標高2890m付近でのレイヤリングです。私は山小屋では薄手のダウン着用、朝の出発時には薄手のフリース、風の当たる場所ではそれにプラスして薄い風除けジャケット。日中はコンディションによりますが、まだまだ暑く半袖一枚。朝晩は随分と涼しくなって来ました。

「山は徐々に夏から秋へ」これからの時期は朝晩と昼との寒暖差が大きくなります。

山行計画時、少し気にしてみてくださいね。