好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

日本一の富士山から、日本一のご来光を

今年(おそらく??)最後の富士山ガイドに行ってきました。

 

当初の予定日程が台風により延期となり、予備日が無い中で必ず全員を登らせて、必ずいい景色、良いご来光を見なければいけないというハードルの高い仕事でしたが、結果的には求めていた以上の結果になりました!!

これまで見た中でもかなり上位に入るのではないかという素晴らしいご来光を拝むことができました。

 

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さあ出発。5合目で聞く言葉1位は「すぐそこに山頂見えてる」 が、富士山の規模の大きさで惑わされているだけで実際には歩けど、歩けど山頂が近ずいてこない!!

 

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8合目から見た影富士。影富士とブロッケン現象が重なっていたのですが感動しすぎて写真撮るのを忘れるという失態を。。。

 

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同じく8合目。今回の目的「浅間神社に参拝」8合目から奥宮の境内。初日は9合目の万年雪山荘さんにお世話になりました。台風明けの8月最後の週末という事で大混雑。

 

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登頂日は山頂でのご来光が目的だったので暗いうちに出発。渋滞を考慮して早めの出発が功を奏してご来光前に登頂。風が強く・冷たいですがツェルトに入れば快適!!

 

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ベストポジションでのご来光!!  万歳!!!

 

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笠雲とご来光と山中湖 多くの登山者から大歓声が上がりました。

 

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拝む人、写真撮る人、泣いてる人、興奮しすぎて変になってる人、太陽の暖かさに感動している人。同じ場所にいた登山者みんなでご来光の素晴らしさを分かち合いました。

 

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 本日のベストショット スマホで撮った写真とは思えない・・・。

 

富士山は山頂までの距離、標高差、気圧の低さ、天候の影響等、様々な困難が登頂を難しくします。ただ、技術的な難しさが無い分、ある程度の体力をお持ちであればだれにでもこの感動を味わうことができます。また、大変な分、登頂した時、御来光を見た時、5合目に戻った時、下山後のビール&温泉に入った時、大きな達成感や幸せを感じることができます。富士山は8月31日までしか登れないと思われていることがありますが、実際は9月中旬まで登れます(詳しくは富士山情報をご確認ください)。この感動を味わいたい方は是非トライしてもらいたいです。

 

注:9月に入ると平均的な気温が下がり、特にご来光を山頂で見る方はしっかりとした防寒対策やツェルトの携帯をお薦めします。

 

富士山で今回役に立ったオススメグッズは、

寒さと砂埃対策「ネックゲイター」 

8合目からが違う!!「アミノバイタル」

足の筋肉疲労やひざ痛対策に「テーピング(ゴンテックス)」 

(今回のお客様はアミノバイタル&ゴンテックスのおかげで翌日筋肉痛無し!!)

御来光を待つ間の防寒に 「ツェルト」

 

荷物が多すぎても重さで辛くなる富士山ですが、上記のようなものは軽量コンパクトな割にかなり大きな効果を発揮します。富士山のような大きな山に登る方は是非お持ちください!! 

7月19-22 好日山荘ツアー 新穂高ー槍ヶ岳ー奥穂高岳ー新穂高

報告遅くなりましたが
7月19-22で好日山荘実践登山 新穂高ー槍ヶ岳ー奥穂高岳ー新穂高へのツアーに行ってきました。
一般的には上高地から槍沢経由で行くのが多いですが、

一般公募ということもあるで安全を期して
穂高岳山荘から白出沢経由で新穂高へ下山のルートとしました。
最終日はジャンダルムー西穂高岳もいいんですが4日間も天気続くと思えないし。
また槍へは槍平経由が近いです。

 

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1日目の宿 槍平小屋から見る滝谷。
3日目はこの稜線を左から右へと歩きます。

 

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2日目 槍ヶ岳の大槍を登る途中から小槍。

 

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2日目南岳から槍ヶ岳を振り返ります。

 

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3日目に歩く大キレットを望みます。

ガスで見えませんでしたが。翌日のお楽しみ。

 

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3日目 北穂高岳からキレット、槍ヶ岳を振り返る。

 

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4日目 最終日 白出沢を下山します。
素晴らしい雲海でした。

毎日好天で、こんな夏は珍しいでしょう。

 

山の上は徐々に夏から秋へ

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※前穂高岳北尾根

2018年の7〜8月は山でも快晴続き。

山で素晴らしい体験をされた方も多かったのではないでしょうか?

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※奥大日岳にかかる虹

通常、夏山は午前中は晴れていても午後から積乱雲が発達し、降雨や雷雨など必ずと言っていいほどあるものです。が、今年は高気圧に高気圧がフタをしたと称される気圧配置。夏山で行動する際に一番気を付けてマネジメントする「午後からの天候の崩れ」それがあまりありませんでした。

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※劔沢からのさかさ劔岳

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※木曽で沢登り。暑い日の沢登りは爽快です!

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※雷鳥の砂浴び

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※夕暮れ時、美しい色に染まる立山室堂。劔御前から

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※立山室堂にて。チングルマとタテヤマチングルマ

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※黒部源流域にて。チングルマの綿毛

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※ジャンダルムにて。おきまりのジャンダルムの天使

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※東鎌尾根から槍ヶ岳北鎌尾根

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※天狗平から富山平野に沈む夕日。

参考までに2018/8/15、標高2890m付近でのレイヤリングです。私は山小屋では薄手のダウン着用、朝の出発時には薄手のフリース、風の当たる場所ではそれにプラスして薄い風除けジャケット。日中はコンディションによりますが、まだまだ暑く半袖一枚。朝晩は随分と涼しくなって来ました。

「山は徐々に夏から秋へ」これからの時期は朝晩と昼との寒暖差が大きくなります。

山行計画時、少し気にしてみてくださいね。

 

実技講座 「はじめての朝駆け/くじゅう星生山」 レポート

8/12(日)朝2:30に牧ノ戸峠へ集合し、くじゅう星生山へ朝駆けです。

(ご来光登山 福岡では朝駆けと言います)
ちょうどペルセウス座流星群も見れるという絶好のタイミング!

満天の星空と流れ星が見れました!


それぞれがヘッドランプを付けて、灯りを頼りに出発です。

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昼間と違って自分の照らしているところしか見えないのでなかな大変です。

仲間と行くと他の人の明かりもあるから頼もしいです。

なんと、歩き出して少しすると雨…。レインを着ましたが、やはり蒸し暑い。
雨はひどくはならず止んでくれました。
再び、星空が見えていましたが、だんだんと辺りは真っ白に…。
霧ですね。

ヘッドランプの灯りをつけていても辺りがボーっとした感じになり見にくいですね。

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星生山直下から最後の上りを頑張ると山頂です。

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山頂では、他に20名ほどご来光を待っている方がいました。

残念ながら太陽は拝めませんでしたが、

山頂で強い風も吹き、夏でも寒い事を体験できました。
防寒具(レインやフリースなど)をしっかり着て待機!

温かいスープを飲むと体が少し温まりました。

ツエルトがあるとこんな時重宝します。

 

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太陽は霧の中でしたが、うっすらと顔を出し、歓迎してくれているようでした。

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記念撮影中に太陽が後ろに顔を出しました!

 

下山するにつれて、山が姿を現してくれました。

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雨の後の景色は緑がキラキラしていました。
遠く、英彦山も見えました。

最後は、沓掛山でパチリ!!

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ご参加ありがとうございました。

またのご参加お待ちしております。

 

九州での実技講座はこちら>>>

九州での机上講座はこちら>>>

ナイトハイクも暑かった。

夏は標高の高い山で、涼しく快適な登山を楽しまれる方も多いですよね。

でも、なかなか休みの都合や諸事情で高い山までいけない方もいます。そんな遠出をせずとも「涼」を楽しめる登山の一つがナイトハイク!

先日、実技講座で歩いてきました。(登山レポートはコチラ☜)

通常では下山していなければならない時間ですが、ここからが本番です。f:id:yoshida1487:20180809141407j:plain

夕暮れ時は刻々と景観も変わります。普段歩いている山でも、また違って見えます。f:id:yoshida1487:20180809141648j:plain

日が沈むと、ヘッドライトの明かりが頼りです。200ルーメン以上あると、暗闇の行動も安心です。f:id:yoshida1487:20180809141930j:plain

この日はとにかく暑かったです。日が落ちても気温は下がらず、樹林帯は風も抜けないので、大汗をかきました。暑すぎると、水分補給が優先されてエネルギー補給が疎かになります。結果、シャリバテに。水分とエネルギーを同時に採れるゼリー状のモノがお薦めです。

凍らせておけば、後半でも冷たくて、美味しくいただけます。f:id:yoshida1487:20180809144111j:plain

ナイトハイクとはいえ、今夏の低山ハイクはやっぱり暑かったです。まったく「涼」ではありませんでしたが、暗闇と熱帯夜の登山道をみなさん元気に6時間歩き切っていただけました。ご参加に皆様、お疲れ様でした!

各地でナイトハイクやってます☞■実技講座 【ナイトハイク】

是非、参加してみてください。新しい景色に出会えますよ!

おとな女子&登山学校 富士山笑顔で全員山頂へ

21日~22日におとな女子登山部、23日~24日で登山学校実技講座として富士山に登ってきました。

 

おとな女子登山部の様子はこちら

 

23日~24日の登山学校の様子を写真でお伝えします。

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総勢21人のおとな女子登山部より登山学校は少なめの5人でしたが、全員笑顔で登頂!

 

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今回もプリンスルート、初日の核心部は「見るには絶景」「登るのは大変」の宝永火口

 

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全員無事に山小屋に到着。カレー食べて、ゆっくり休んで、お待ちかねのご来光。

 

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目指す山頂とお世話になった砂走り館(7合5勺)の窓ガラスに映るご来光。

 

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登頂日は3000m超えの行動で皆さんさすがに辛そう・・・

 

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それでも、一歩一歩確実に進み、いよいよ山頂へ!!!

 

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余力のある方は更に最高地点 剣ヶ峰へ

 

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剣ヶ峰からは迫力の大火口を眺め。長い下山が待っている現実は逃避しながら。笑

 

今回、おとな女子、登山学校共に全員が山頂に立つことができました!!

参加された皆様、本当におめでとうございました!!!

 

富士山は「やるべきこと」「やってはいけないこと」を知り、実行することで登頂できる可能性は飛躍的にアップします。8月も富士山登頂の秘訣をお話しする講座を開催しますので富士山に登りたい方は是非ご参加ください。

 

富士山特設ページはこちら (講座詳細は下部)

九州発 登山学校実技講座 「初めてのテント泊INボウガツル」 レポート

 西日本では暑い暑い日々が続いていましたが、

7/21(土)-22(日)のくじゅうはなんと涼しい2日間でした。
天気は、二日間くもり、ガスが出たり消えたり

そして、夜から朝にかけては強風で一晩を越すという

貴重な(?!)体験となりました。

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さあ、出発前に荷物の重さを測ってみました。
13キロ~15キロ位。

さて、ボウガツルまで始めてこの重さの荷物を持って歩きます。

なんてったって、マイホーム、食事などすべてを運んでいるから(^o^)考えるとスゴイ!
ストックを上手く使って歩いたり、水分補給は忘れずにしながら歩きました。
山は残念ながら雲の中。しかし、いつもより涼しくて快適でした。
途中に出あったアサギマダラの群れは感動でした。

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さあ、ボウガツル!今日の宿泊地へ到着です。
みなさん初めての設営です。テントもピカピカ!
グラウンドシート、ポール、フライシート、そしてペグを打ちます。
完成後、今日は風が強いので張綱もしっかりと張れているか
それぞれのテントを回ってみんなでマイホーム紹介ときちんと完成しているかチェックです。

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プロモンテVL 
アライテントトレックライズ、エアライズ、
ファイントラックカミナドームなどなど他のテントを見るのも楽しいですね。

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本日の私のテントは、ファイントラック「カミナドーム2」です。

 

お楽しみの夕飯ではウインナーを差し入れ!

みんなで食べるご飯は美味しいですね。

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法華院山荘では温泉に入ってスッキリしました。
夜は、残念ながら雨と風で星を見る事ができませんでした。

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夜中から朝にかけての強風はすごかったです。

張り綱をしっかり張っていたので、飛ばされることなく朝を迎えました。

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朝になるとご褒美のように幻想的な景色を楽しめました。
三俣山、大船山、平治岳も姿を現してくれました。

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その後、雲が出てきて山は姿を消しましたが、涼しいくじゅうが体験できました。

初めてのテント泊でしたが、なかなかない風の強さ、雨にもあたりいろいろな体験ができました。(風の音と強さに驚き、寝不足でしたね…。)
今度は快晴のテント泊を体験したいですね。

またのご参加、お待ちしております。
ありがとうございました。

 

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ご参加お待ちしております。