好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

九州 登山学校実技講座 雪山の基礎を学ぶ「大ツララ 難所ヶ滝へ」

福岡で寒波が来れば、大ツララが見れると

人気がある河原谷の「大ツララ」。

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この日だけ。寒波の続く合間の雨…。
普通は雪のはずなのに。
という事で、雨の中での開催となりました。
それが、良かったのか…、この時期は行列ができるほど
人気なのですが、ほとんど人に会わず、なんとほぼ貸し切り!でした。
なんだか、ずいぶんと得した気分でした♪

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(滑らないように注意して)

まずは、「大ツララ」の手前の「小ツララ」は
今まで見た中でも大きなツララをができていました。

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ここだけでも満足ですが、先へ進みます。
そして、今日のお目当ての「大ツララ」は
もちろん大きく成長しており、圧巻でした。

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氷の前で記念撮影!(イマイチのピントでごめんなさい。)
霧が出ていて幻想的でしたね。

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お昼ご飯は温かいものを食べて温まりました。
甘酒やおしるこも飲んで冷えた体にしみました~♪
雨足がひどくなってきたので、来た道を戻りました。
雨がずっと降っての開催でしたが、
足元にだんだんと雪が出てきたり、
氷の上でのアイゼンの使い方、
低山でも登るにつれて気温が低くなってくる事を実感し、
冬山の装備などを身を持って体験しました。


ご参加ありがとうございました。
またのご参加、お待ちしております。

 

登山レポートはこちら>>>

 

九州開催の机上講座>>>

九州開催の実技講座>>>

 

ご参加お待ちしております。

 

那須岳(茶臼岳)登山 

2月2日、翌日(3日)の登山学校の前泊で那須に泊まり。せっかくなので何度も来てるのに(実は)山頂まで行ったことがない那須岳に登ってきました。

当日は登山口から山頂まで誰にも会わず、ひと山丸ごと独り占めでした。

 

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登山口となる那須大丸。那須ファミリースキー場。

ここに来ると気持ちが引き締まります。ガイドとして登山の楽しさだけでなく、山の危険、厳しさも伝え、どうやってリスクを下げるのかもしっかりと伝えなければと再確認

 

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登山口 三斗小屋温泉まで行きたい気持ちをこらえて山頂へ向けて出発。

 

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この日は首都圏は大雪でしたが北関東はそれほど降らず。でもフカフカで気持ちいい。

 

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峠の茶屋 朝日岳を眺める。 良い天気!!

 

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が、すぐにガスガスに・・・単独だと天気が悪いとテンションが下がりますね・・・。

 

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道中ずっと視界10m位のガスガスでしたが山頂直前で「オッ もしかすると」

*「もしかすると」感を出すために少し戻って撮影 笑

 

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抜けたーーー。360°の大雲海。 こういうことがあるから登山は辞められない。

視界があったのは山頂だけでしたが大満足の登山が楽しめました。

 

那須岳は大丸から登り約3時間、下り2時間でそれほど難路も雪崩のリスクが高い場所も少ない(峰の茶屋直前の沢を渡る際は雪崩リスクあります)ので登山初心者でもチャレンジしやすい山だと思います。ただし、下部の樹林帯、峰の茶屋から山頂間のがれ場で視界が無いとルートファインディングはかなり難しいです。また、風の影響を受けやすいので風対策はしっかりと行いましょう。

井坂ガイドの書いているネックゲーターはお勧め。私も全く同じ方法を使っています。

guide-column.hatenablog.com

 

 

f:id:saruatsushi:20180209193452j:plainそして登山後の楽しみは「温泉&ビール」 でも、一人だったので少しさみしい。

 

明日の講習に備えて早めに布団に・・・

 

翌日の講習の様子は次回のコラムでお伝えします。

雪山入門講座@広島

先日、雪山実技講座で臥龍山に行ってきました。

寒波が来る直前だったので、風雪に捕まることなく無事に山頂に到達できました。バス利用だったので、登山口までは快適です。除雪車が通過した直後の車道。f:id:yoshida1487:20180207165514j:plain講座テーマは「スノーシュー・ワカンの使い方」。雪山に親しむには一番いいテーマです。

新雪が30~40㎝くらい載っていて、スノーシューで膝くらいのラッセルでした。f:id:yoshida1487:20180207172009j:plain先頭を交代しながら、ラッセル体験。ブナの原生林を黙々と登ります。見上げると綺麗な樹氷。f:id:yoshida1487:20180207172357j:plain時々、日差しがありましたが・・疑似好天。天気予報は下り坂なので、気を付けないと。この後、午後遅くには風雪が強まりました。 f:id:yoshida1487:20180207172747j:plain昨年は猛ラッセルで途中敗退していたので、やっぱり山頂は良いですね。

アウタージャケットの色がカラフルです。銀世界では蛍光色が良く映えますし、視認性も良いです。男女問わず、青系が多いですね。f:id:yoshida1487:20180207173338j:plain疲れてくると、ラッセルを忠実に辿るようになり、綺麗なトレースが出来上がります。

雪山は1に体力、2に体力と言われます。まったくその通りです。食べないと動けないので、食べる事も大事です。前日の夜は炭水化物を多めに採って、少しでも体に蓄えておきましょう。

まだまだ雪山シーズン真っ只中です。

広島駅発着の【雪山入門実技講座】は、こちらをクリック☜(PDFが開きます)

バス利用ですので、安心してご参加いただけます。残席も少なくなっています。お早目にお申込み下さい。

登山の詳しいレポートはこちらをクリック

バラクラバ派?ネックゲイター派?

雪山では風雪が強く、長い時間低温にさらされると、指先や頬、耳や鼻といった末端や出っ歯ている場所は凍傷にかかりやすくなってしまいます。

 

そこで顔を保護する際によく使われるのがバラクラバです。

www.kojitusanso.com

 

しかしバラクラバだとずっと着用していると暑い時がある。デザインが地味でイマイチ…という声もちらほら聞こえてきます。まあ私もその一員なのですが。

 

そこで私はほとんどの場合、ニット帽とネックゲイターを使ってバラクラバの代用をしています。
使用しているネックゲイターがコチラ↓↓↓↓↓↓↓↓

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マムートのサーモネックゲイターです。写真右側はフリース、左側はストレッチ性に優れた薄手の素材です。

まずは頭頂部の後ろ側に引っかけるようにしてずり落ちないようにします。f:id:isakamichihiko:20180207105518j:plain

 

ニット帽をその上から被るとさらに固定されます。これで完成!!首の部分にはフリースがあるので首もあたたかいです。f:id:isakamichihiko:20180207105630j:plain

 

後の部分が固定されているので暑い時は顎まで下げることもできます。f:id:isakamichihiko:20180207110005j:plain

 

フリースと薄手の部分を重ねて使えば短くなるのでネックゲイターとしても使えます。f:id:isakamichihiko:20180207110149j:plain

 

とても多目的に使用できるネックゲイター。是非活用してみて下さい。

足を延ばして、スノーシューで雪三昧!

広島県深入山(1152M)。
冬は、スノーシュー、バックカントリーなどが楽しめる山です。
今年は、「雪が多くてこんなのなかなかない!最高だ!!」
と途中お会いした方が言われてました。

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ラッキーな時に行きました。

スタートから雪はたっぷり。
スノーシューを履いて、ストックでバランスを取りながら出発。
この雪の量では、ツボ足は、無理ですよ~。
必需品は、まずスノーシューかワカン。(いこいの村でレンタルもあります。)

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くもりでしたが、雪がチラついたり、晴れたり。
晴れて、青空が見えると白の台地に青空がとても映えます。

誰も歩いていないふかふかの雪に足跡を付けるのは気持ちがイイです。
夏山と違って、どこでも歩けます。

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山頂は、タイミングが悪く吹雪いており、展望なし。
じっとしていると冷えてきます。
すぐ下山開始し、風が避けれるところでランチにしました。

冷えているから行動をストップするとすぐ寒くなります。
この日は、マイナス6℃くらい。+風があるから

マイナス10℃位の体感温度でしょうか。

ツエルトを被り温かくしてランチを楽しみました。

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ツエルトは万能です。一枚の薄い壁なのに全然違いますよ!
そして、温かい物を口にすると体が温まります。

この日は、お湯を注いで3分のカップラーメンとパン。

おにぎりは水分を含んでいるから冷た~くなるのでオススメしません。

冬は、水、行動食を口にするのをつい忘れがちになります。
元気に歩けるように(シャリバテ、脱水にならないためにも)

忘れずにちょこちょこ補給をしましょう。

 

下山も好きな場所を歩き、最後にダイブ!!

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ウェア、アクセサリー類、道具等、また寒さ対策等をしっかりして雪山を楽しみましょう。

 

☆机上講座/実技講座を開催しています☆

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ご参加お待ちしております。

 

 

 

2018年1月 好日山荘登山学校実践編 八ヶ岳

好日山荘登山学校実践編で

1/27は北八ヶ岳の北横岳
1/28は南八ヶ岳のと編笠山
に登ってきました。

平成一番の寒波の終盤でしたが、無事どちらも登頂できました。

山は色々経験して、自分の体の変化・装備の使い勝手がどうなるかを体感して

慣れてきます。

 

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北横岳頂上から南を見る。

 

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編笠山から北を見る。

南、北から赤岳、阿弥陀岳、権現岳を眺める形になりました。
丁度、次回は赤岳〜阿弥陀岳です。

氷ノ山雪洞泊

最強寒波が居ずわる日本の山々
日本海側はどこもかしこもラッセルが
大変なようですね

先週末の私たちの氷ノ山も大変
新雪がどっと積もった場合
足を抜き差しすればよいだけの
ラッセルとはいきません
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樹林帯では腰ラッセル
吹きだまりになると頭から胸ラッセル
目の前の雪を払いのけてから一歩前へ
あーしんど
根気がいりますよー
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雪洞泊装備でみなさんおよそ15キロ背負って
ラッセルは大変なので先頭は荷物を置いて
効率を図ります
でも稼げる標高は一時間でたった50m
もう笑うしかないですね

なんとかいい場所に着いて雪洞作り
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プローブで積雪深を測り
役割を決めてひたすら掘り出し
天井を面ツルにして棚を作って
ご飯も炊いて はいーお疲れ様です
※バーナーはSOTO ストーム ブレイカー SOD-372
(今春発売予定)
ガスもガソリンも使える新手です
今のところ絶好調!問題なし オススメです

そんなこんなでラッセル雪山
氷ノ山なんて遠すぎで全然無理!
赤倉山に変更してなんとか登頂でした
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