好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

平成最後の雪山は乗鞍岳へ

今日から令和が始まりましたね。「平成最後の・・・」を使ってみたくてタイトルをこのようにしました。

 

最後の雪山はバックカントリースキー・スノーボードで乗鞍岳へ登ってきました。夏は「もっとも簡単な3000m峰」と呼ばれることもありますが、高原バス運行前は1000m以上の標高差を登り・降りしないといけないのでなかなか手ごわい山になります。

 

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北アルプスの絶景 他に白山、御嶽も綺麗に見えました。

 

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登り始めて4時間半 山頂直下最後の登りでヒーヒー言ってる仲間。

 

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誰もいない谷を貸切して大満足の絵

 

と、楽しい写真ばかり並べてみましたが、実際はかなり風が強く、一般ルート(肩の小屋経由)から尾根を長く歩くのはやめ、風下側の直登ルートを選択して登りました。

 

30日の旭ガイドの記事にも書かれていましたが、天気予報と実際の天候の違いをしっかりと見極めて無理をしないことが重要です。5月に入っても、アルパインエリアでは厳冬期と変わらない悪天候になる可能性は十分あります。また、町の天気予報と山中は全く天気が異なります。私の住む白馬村も「白馬村」の天気予報と「白馬岳(を含む後立山連峰)」の天気は全く違います。天気を読むのが苦手なかたは山専門の天気予報(やまてん等)を参考に山中の天気予報もしっかりと確認ください。

 

新年号初日に厳しいことを言ってしまうのは憚られますが、この時期は特に登山スケジュールが甘い方、装備が不十分の方が多く見受けられます。毎年、白馬では4月25日~30日間に同じような場所・状況の遭難がおこります。残念ながら今年も起こっています。今日からゴールデンウイーク後半が始まりますが、アルパインエリアに立ち入るような登山を予定されている方は、もう一度、天気、スケジュール、装備、そしてご自身と同行者の体力、技術を見直して、十分に安全を確保できる状態を保ってお出かけください。

白馬周辺の登山にお出かけの方は、お時間があれば白馬店に寄って頂ければ、登山情報をお伝えできますよ。

 

令和も安全に楽しく登山を楽しみましょう。私も初心に帰り、安全第一で皆様をご案内できるように一層努力してまいります。