猛烈な寒波が襲った2月17日~18日に登山学校で八ヶ岳に行って来ました。
予定していたルートは赤岳~阿弥陀岳に登り、さらに御小屋尾根を下降する縦走プランだったのですが、18日は低温と強風の為、比較的風の影響の少ない中岳沢から阿弥陀岳に登り、御小屋尾根を下降しました。
朝、行者小屋から阿弥陀岳を望む。天気は良いですが雪煙が舞っています。
中岳沢を登ります。最後は急登でしんどくなってきます。
左奥に硫黄岳、中央奥には大同心、小同心、横岳。
中岳のコル到着。ココの雪庇の発達は年によって違いますがトリッキーな形状になることが多いです。風は主に画像左側から吹くのですが、コル付近では雪庇は画像左側に発達します。視界が悪い時や赤岳側からくる場合は慎重に行動したいですね。
白い雪と青空のコントラストがきれいです。山下ガイドのマムートのジャケットがその中に映えてカッコイイ!!
しばらく上ると富士山が見えてきました。やっぱり富士山の秀麗さは格別ですね。
阿弥陀岳山頂到着!このころには冬型がだいぶ緩んだのか風が少し収まってきました。でも寒い!
普段あまりゴーグルをしない私ですが、この日はさすがにフル装備でした。ゴーグルにも善し悪しがあります。最低でもレンズが二重になっているモデルが良いです。ファンや電熱線が付いているモデルもあります。バッテリーの問題もありますが、曇りを確実に予防するためには有効です。
また、バラクラバもあまり分厚い生地のものを着用すると、息がこもってゴーグルの曇の原因となってしまうため、通気性の良いものがオススメです。できれば鼻や口の部分が立体的に裁断されている方が曇りにくく、快適です。
ロープを組ませて頂いたお客様。おめでとうございます!
後に見えている赤岳はまた来年チャレンジしましょう。
あとは長い御小屋尾根をひたすら下降していきます。
カモシカの足跡がやたらと多いなあと思いながら歩いていたらいきなり目の前に本人登場!!静かすぎていつも直前に気づくのでびっくりします。
突然現れた人間にも驚くことなく微動だにしないその佇まいはまさにシ◯神さま。
しばらく見つめ合って記念撮影をさせて頂いた後、森の中へ消えていきました。極寒の冬山で生きていく逞しさには感心します。
惜しくも赤岳の登頂はできませんでしたが、厳しいコンディションの中での登山からは学ぶことも多いです。街では暖かくなってくるこの時期でも山はまだまだ厳冬期並みの寒さになることが多いです。しっかり備えて冬山にチャレンジしましょう。
コチラも是非ご参加ください。
3/18(日)西穂高岳・丸山で雪山登山と雪上訓練http://www.kojitusanso.jp/school/practical/detail/?p=1133