好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

ヤマシャクヤク!最盛期!

ヤマシャクヤクが今年も出迎えてくれる時期となりました。
先週の福岡県 英彦山ではすでに終わっていましたが…。
白いまんまるな形をしたヤマシャクヤクの群生を目にするとまるで

桃源郷にでもいるかのような不思議な気持ちになります。

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今回は、熊本県 天主山(1494M)へ。
天主山は登山口までは四駆などの車高のある車が必要です。
登山口は「鴨猪川登山口」からでしたが、林道が崩壊しており、
約3.5Km(約40分位)ほど林道を歩いて登山口です。

 

スタートは、いきなりの急登から始まり、ずっと急な上りが続く尾根歩きです。
滑らないように気を付けて登ります。

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山頂辺りに来るとお目当てのヤマシャクヤクの群生!
山頂を過ぎ、東方面のお花畑へ足を延ばせば、さらに素晴らしい群生地です。
来週くらいまで楽しめそうですよ。

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この時期にしか見ることのできないヤマシャクヤク!

しかし、ヤマシャクヤクへ出合うまでには、足元は、滑りやすく、

浮石もある場所を歩いていきます。
また、岩や、倒木を越える場面もありました。

そこで足元は、足首をしっかり守ってくれるハイカットのしっかりした登山靴。
私が使用している登山靴は、スポルティバのトランゴキューブ。
軽量でありながら岩稜歩きにも安心な一足です。
偶然にも遭遇した方が同じものを履いておられました。

5月半ばでしたが、風が冷たく休憩時は、レインを着こみました。
雨でなくてもいつもザックには、レインウェアを忘れずに入れておきましょう。
休憩には暖かい飲み物も飲んで花をゆっくり眺めました。

ヤマシャクヤクは白鳥山、仰烏帽子山、上福根山などいろいろなところで楽しめます。

 

(おまけ)
ヤマドリが車の前を横切りました。ラッキー!

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山のアイドル

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山のアイドルと言えば…みんな大好き雷鳥。

今年は残雪が多く、高山帯ではハイマツが雪に隠れていた為にGW前はあまり見かけませんでしたが、ここ数日は沢山の雷鳥を見かける様になりました。雷鳥にとって今の時期は大切な恋の季節。接近的にアプローチするオス、沢山のオスにアプローチされモテモテにも関わらずサラッと全員をふるメスなどなど色々な恋愛模様を目にする事が出来ます。

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カップルがすでに成立している場合は他のオスからメスを守ったり縄張り争いで激しく戦っているオスの姿も見る事もあります。

雷鳥は人を見ても逃げないのです。カメラにポーズしているかのような雷鳥もいます。なぜ逃げないの?と思われるかもしれませんが、日本では雷鳥を神の鳥として崇めてきた歴史があるために人間と雷鳥とのあいだに良い関係ができあがっているようで、彼等は人間を見ても逃げだしません。

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特に立山界隈の雷鳥はこの距離での写真撮影も可能です。

f:id:asahiryuta:20170515092733j:plain赤い肉冠が目立たないのがメスです。この時期にカップルになり、生まれた雷鳥達の子供は夏山時期にはヒナになっているんですよね。

今は活動が活発になる時期ですから立山等の高山帯へ行けば雷鳥を見る事が出来るかと思います。観光でも雨具や防寒着はもちろんの事、登山をするのであれば残雪対応の登山靴を履き、対応する10〜12本爪のアイゼンやピッケル等の装備で行ってください。

以上、山のアイドル情報をお届けいたしました。

 

ゴールデンウィーク

ガイドの島田です
みなさんはゴールデンウィーク
いかがお過ごしされましたでしょうか?
私は岐阜県の三方崩山と北アルプス剱岳へ
ガイドにて登山に出掛けておりました

ミッション1 三方崩山南尾根クライム&ライド
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↑ほぼ記録のないルンゼや尾根を攻めてクライム
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↑大ノマ谷を懸垂下降そして落差1200mをライド!

ミッション2 三方崩山テント泊雪山登山
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↑悪天候の富山赤谷山から場所を変更夕方からの
 登山開始でした 機嫌の悪い山は恐いですからー

ミッション3 剱岳早月尾根テント泊
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↑馬場島から早月小屋前まで1500mアップ
 ガイドは荷物30k お客さんでも18k
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↑気温が高く雪がゆるい!事故が多発した理由も
わかりますね ローブで安全確保しての登山です
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↑素晴らしい天候に恵まれた北アルプス剱岳でした

GW前半戦

GW前半戦は北穂東稜へ。
初日の涸沢への登りは途中から風雪の中でした。

メインディッシュの2日目は快晴。しばらく風が強かったですが東稜では問題なく、暑いくらいでした。知り合いが写真を撮ってくれてました。f:id:isakamichihiko:20170505142614j:plain

 

登ってきたナイフリッジを振り返ります。f:id:isakamichihiko:20170505142723j:plain

 

終了点は北穂高小屋。やっぱりピークまでまっすぐ抜けていくルートは気持ちが良いですね。最後の雪壁は傾斜がきつく、雪も硬かったのでふくらはぎが疲れます…f:id:isakamichihiko:20170505143321j:plain

 

この日は気温が高く、日射もきつかったので朝の早い時間帯から点発生の雪崩が起きていました。ビーコンなどの装備を持つことも大事ですが、状態を見極めてルート取りや出発時間を決定する必要がありますね。

アケボノツツジ満開ですよ!

 春は白、黄、ピンクなどの花が咲き出し、

5月はツツジや新緑で山がとても賑やかになります。
九州の大分、宮崎あたりの山々はアケボノツツジを目当てに、

ゴールデンウイーク前後にかけて花も人も満開[満員(^◇^)]です。
私も早速行ってきました。

●祖母山系は尾平越~古祖母山(1633.1M)
ミツバツツジは今からです。

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きれいなアケボノツツジロードになっていました。
日本百名山の一つ祖母山はアケボノツツジがいろいろなルートで楽しめます。

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展望も抜群!

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古祖母山山頂近くでは、長いハシゴを登ります。慎重に!

 

●大崩山~傾山を結ぶ稜線上にあるの新百姓山(1272.5M)~檜山(1297M)
杉ヶ越~新百姓山まではミツバツツジがきれいでした。アケボノツツジは終わりです。

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コバイケイソウがお目覚めです。葉の勢いがすごいですね。

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その先の新百姓山~檜山までのルートがアケボノツツジが満開です。

檜山へは細いロープを頼りに登ります。三点支持は忘れずに。

落石をしないように注意しましょう。

 

岩ががゴロゴロして歩きにくいところがあります。
ハイカットの登山靴を履いて出かけましょう。

ゴールデンウィークも後半戦。
まだ楽しめますよ。

 

瀬戸内の景色。

先日、コース確認に行ってきました。

広島の岩場と言えば三倉岳が有名ですが、烏帽子岩山(呉市天応)は地元の岳人に古くから親しまれている歴史ある岩場です。f:id:yoshida1487:20170504154327j:plain

岩稜歩きやフリールートもあり、講習や練習の場として多くの登山者・クライマーが訪れます。この季節は涼しくて気持ちがいいのですが、海岸に面しているので夏は暑くて適しません。

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この日は、アプローチシューズで行動できる範囲で、ウロウロしました。 f:id:yoshida1487:20170502120741j:plain山から目を離すと、なんとも贅沢な瀬戸の多島美が満喫できます。ついつい見惚れて、ボーッとしてしまうので、時間が経つのが早い一日でした。

GWは紫外線対策も

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4月29日からGWが始まりますね。1,2日を休みを取るとなんと9連休という方もいらっしゃるようです。長期予報を見ると連休は比較的晴れの予報が出ています。よいGWになりそうですが天気予報等を参考にし、天候の推移をしっかり見て入山されると良いかと思います。

最近は晴天続き。比較的、日焼け対策を施している自分ですが写真のような好天が続くとすでにサングラスの後がくっきり残り顔は逆パンダ状態に…。

山での紫外線は強烈です。紫外線は、標高が1,000m高くなるごとに約10%も多くなると言われています。雪山では雪面からの照り返しもありますからさらに強い!皮膚がんや目の病気の原因になるのはもちろん、体内の免疫力を低下させたり、皮膚の老化現象も引き起こします。紫外線対策としては日焼け止めを塗る、唇用のリップクリームも。1時間おき位に小まめに塗る。登山用のサングラスをかける。薄手の目出し帽やネックチューブを使うというのも紫外線対策になりますね。

目の日焼けは白内障など病気の原因にもなり、目が紫外線を受けると、メラニン色素を作れる指令が出て、皮膚も黒くなるようです。下山後のケアとしては

沢山の化粧水&ワセリンで保湿と乾燥させないようにしています。 

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GWは宿泊を伴う山行をされる方も多いかと思います。日帰り山行なら、下山後にケアも出来ますが、大量の化粧水を山になんて現実的でありません。山行中に日焼けトラブルで体調不良にならないように注意すると共に、GW後に会社へ行ったら逆パンダなんて事にならないようにご注意を〜!