先日の講座もよく歩きました。市街地近郊で、車道を跨がない16㎞のトレイルは貴重です。アプローチ含めて20㎞弱、10時間行動でした。みなさん健脚で良かった。
普通、登山計画の基本は早出早着ですが、私は敢えて出発時間を遅くしています。その理由は2つ。
①朝食をしっかり食べていただきたい ②下山時刻に焦らない
①は長い行程を歩くために必要なエネルギーを事前にしっかり採っていただく事。疲れると消化も悪くなります。②は下山時刻と日没を気にせずに歩く事。日が暮れ始めると気が急いてしまいます。下山を日没後と計画すれば夜道も楽しく歩けます。たぶん。
もちろん、どちらも綿密な登山計画の中にあります。リタイアからエスケープ、傷病対応まで不測の事態を想定できているかが大事です。何事もなければ、OKという事ではありません。
人気の山も、西日が照らす頃は貸切状態。風もなく穏やかでした。
地理院地図のルート断面図。上図が前回の講座16㎞ルート、下図が今回の16㎞ルートです。
多少デフォルメされていますが、一見下図の方が山塊が大きく大変そうです。でも実態は上図の方が体力的にキツイかったです。細かいアップダウンが続くと下半身へのダメージが早めに現れてきます。どちらも累積標高差(±)1500m程なのですが、蓄積された疲労が現れるタイミングが違います。下図は14㎞過ぎからの下りでダメージが現れ始めますが、ゴールはもうすぐなので、精神的には楽です。
16kmは意外に長い。上高地からだと、穂高岳山荘くらいまで行っちゃいます。ずっと登りですけど。
里山縦走の特徴はこの細かいアップダウンの連続です。景色は楽しめませんが、鍛えられます。 雪山でラッセル苦手な方には良いトレーニングです。