好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

梅雨の前に

蒸し暑い季節がやってきました。東海地方もいよいよ梅雨入りか?という天気予報ですね。

ここ最近は地元御在所岳での仕事を多くしています。御在所岳はハイキングだけでなく、岩稜や沢登りといったバリエーションルートやロッククライミングも出来るので1つの山だけで様々な登山スタイルが楽しめます。

先週末は、この夏に北アルプスのバリエーションに挑戦されるお客様の事前練習として御在所岳の岩稜をご案内させて頂きました。

まずは本谷からスタート。沢沿いは影も多く、涼しく登って行けます。f:id:isakamichihiko:20180605112356j:plain

 

不動滝。登る事はできませんが近くまで行くことはできます。なかなかの迫力!!f:id:isakamichihiko:20180605113116j:plain

 

ルートファインディングに苦しみながらも目的の岩稜に到着。涼しい風が吹いていて、快適なクライミングが楽しめました!!

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最後に靴について。

近年、ミッドカットのアプローチシューズを北アルプスでもよく見かけるようになりました。

私も御在所岳でのクライミングや登山では、アプローチシューズを愛用しています。
ソールのフリクション(摩擦力)が登山靴より高く、足首も少し保護してくれるので、登山道や岩場でのクライミングの場面でも威力を発揮します。

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www.kojitusanso.com

 

ただし、アルプスの岩稜帯などでは、行動時間が長く、荷物も重くなるためハイカットの登山靴を履いています。ミッドカットのアプローチシューズでは足首の固定力が弱く、またソールも柔らかいため、長時間の行動では疲れやすくなってしまうためです。体力や歩行技術に自信がある方なら大丈夫かとは思いますが、基本的にはハイカットで踵にコバがあるような岩稜帯向けのシューズがオススメです。

www.kojitusanso.com

 

適材適所で登山靴を使い分けて、安全、快適な登山をしましょう。