好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

梅雨の合間に

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梅雨の間は、曇りや雨の日が多いのですが、数日以上晴れる事もあり、これを「梅雨の中休み」と呼んでいます。そんなタイミングで梅雨時にも登山に行けたら楽しいですね。最近、ツアーのお仕事での1泊2日行程の鳳凰三山。登山前日まで大丈夫か?と思う程の大雨でしたが、行動中は雨に降られる事もなく2日目にはこのような素晴らしい景色をみる事が出来ました。

山行時の天候判断は気象遭難やトラブルに会わぬよう、これから天気がどの様に推移していくのか登山前に気象予報をしっかりチェックする事が大切です。また行動中は雲等から観天望気を行い、現場と予報との照らし合せを行ったりします。予報はあくまで予報、特に梅雨時は停滞前線が南北に移動しますので予報より大きく変わる事もあります。インターネット等で気象に関しての情報が簡単に入手できる世の中ですが、情報をどのように使うかは個人の裁量に委ねられます。

先日、気象予報士資格を持つ好日山荘スタッフも同行した登山学校実技講座がありました。当日は事前の天気図の確認、空を見て観天望気を行いました。雲もいろんな形があり予想するのは難しいですが、日暈+巻層雲から高層雲の典型的なパターンなどを実際にみる事ができ、勉強になった一日だったと思います。個人的にはスタッフが参加者に最後に伝えた「普段の生活の中で少しだけ空を眺めてみてください」という言葉が印象的でした。

都会に住んでいれば、なかなか空を見上げるなんて事はないかもしれません。ちょっとだけ空を見上げて山はどうかな?と考えたり、天気の推移を考えてみたりと少しだけ空に親しみを持つ事で山行が安全にさらに楽しくなると思います。

私もこの夏はいつもより沢山、空を眺めてみようと思います。

好日山荘登山学校基礎講座では天気に関しての講座も行っております。