好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

ヨーロッパアルプスについて

フランス・シャモニに来て2週間近くになります。
今年は残雪が少し多いですが。2週間以上天気がいいので毎日登山日和です。
その逆の時もあり、天気は運です。

 

ヨーロッパの山は大きいです。大きいので近くに見えても目標へは遠いです。
また地形が大きいので危険な箇所が長く続くことが多く、緊張の連続で思いの外疲れます。他標高、紫外線でも疲労します。

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左はグランドジョラス。右はモンブラン。
例えば(普通しないが)モンブランからグランドジョラスまで縦走しようとする場合3日間以上かかります。


2000m〜3000mの高度へ一気にロープウエイやリフトでアクセスして、そこから山が始まるのも素晴らしいです。
そこからは経験者のみの領域になります。

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危険はクレバス、セラックが開いていて、氷河の上を歩くにはそれなりの訓練、装備を用意しないといけません。

危険なので単独登行者は全くいません。

 

以前も掲載しましたが、あるとても快適な小屋の夕食です。

・小屋の夕食は18時半または19時に開始。順に出てくるので1時間かかります。

 飲み物等はつけで払い、夕食後に精算なので寝るのは早くて21時以降です。
・朝は小屋により違いますが、早い所は2時から出してくれます。
 内容はシリアル、パン、チーズ、コーヒー(紅茶、チョコレートドリンクの選択)。
 私の場合日本もこのシステムだと助かるんですが。
・山小屋は基本水ないです。購入します。

・予約がないと泊まれません。混んでいる小屋はネットのみの予約となります。

・トイレは小屋により...。日本が一番快適な感じです。

 

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まずスープ。他にパンとチーズがあります。

 

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メインディッシュ。

クスクスにマトン肉。

 

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デザート。イタリアの山小屋の場合フルーツとどちらか選択できます。

 

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日本と同じような所でも、こちらだととてもいい景色になります。

ずるい!。

 

いよいよ富士山登山シーズン開幕!!

6月も下旬となりました。いよいよ、7月1日に富士吉田ルート、7月10日にその他の3ルートの登山道が開通します!! 

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↑写真は4月くらいの雪が残る富士山(現在の積雪状況ではありません)

 

現在、山梨県、静岡県の県職員関係者、山小屋関係者、ガイドさん達により登山道の除雪作業が進められています。ありがとうございます!!今年の積雪状況では開通が遅れることはなさそうです(年により開通が遅くなる場合があります)。

 

「日本一高い山に一度は登ってみたい」という気持ちは、普段登山を楽しんでいる方はもちろん、あまり登山をしない方でも持っているのではないでしょうか。

 

現在、全国各地で富士山登山応援講座を開催しています。

私も関東を中心に各地で講座を担当していますが、どの会場も多くのお客様が集まり、関心度の高さが伺えます。そして、3000mを超える高さに対しての不安をお持ちの方は講座中とても真剣に聞いていらっしゃいます。

 

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川崎ダイス店での講座  皆さん真剣!!

 

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浦和パルコ店での講座 メモしまくり!!

 

「高山病」を心配する方が多いですが、標高の高い山でも、低い山でも、楽に登方法は同じで、高い山では低い山以上に登山の基本を守るかが重要です。

 

まだまだ各地で講座が開催されますので、心配な方は、是非講座で富士山を楽に登る秘訣を聴きにお越し下さい。お待ちしております!!

 

富士山登山応援 特設ページはこちら(講座ページは下部にあります)

山でバッタリ

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好日山荘契約ガイドである、島田ガイドと井坂ガイドに御在所岳の裏道で出会いました。後ろから歩きながら見ていて、良い装備持っている人いるな〜あの人達、強そうだな〜と思っていたらお二人でした。

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6月初旬まで滑りに行っていましたが、土や岩の足裏感覚も良いですね。さすがに滑りは今年は終わりです。しかし5ヶ月後にはまた雪のシーズンが始まります。日本は小さな島国ですが、素晴らしい。

f:id:asahiryuta:20180622112904j:plain島田、井坂ガイドは前尾根でマルチピッチクライミング。

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前尾根を見ると、お二人がいますね。先行者に追いつくだろうね〜と見ていると‥。 

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すぐに追いついてました。登るのが早いではなく(それもあるかもしれませんが)アンカーの構築、見極めなど全てにおいてスピーディ。※セーフティ最優先でかつシンプル。要は登るだけでなく経験に裏付けされた、それ以外の能力も高いからスムーズなんですね。と、様子を見ながら勝手に解説させていただきました。

下山後にもバッタリ会いましたので、今日のルートなどの事をお話していたら、お二人もこちらが何処を(ルンゼなのか、尾根のどっち側等)通ったかというのを見ているんです。※その距離はおおよそ150〜200m。

舗装路の歩行では5〜6m先を固定して歩いていますが、山岳エリアの歩行では遠く、中距離、足元と目線を常に変えます。良いガイドさんはクライアントだけでなく、周囲の状況や地形、気象など常に見ています。これはガイドだからではなく、登山者として当たり前で必要な力。※車の運転に置き換えるとイメージしやすいと思います。

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好日山荘登山学校では「安全登山に必要な装備と知識」「安全管理の知識と危急時対応」「天気講座」「読図講座」など開催しています。

季節は梅雨時でフィールドに行く時間が減っている方もいらしゃると思いますが、この時期こそ学びを深めるチャンスです。ガイド陣が自身の経験を交えながら色々な事をお話しさせていただきます。机上で学んでフィールドで実践を繰り返し力を身に付けていきましょう!

今年の夏は憧れの北アルプスへ!!

6月に入り白馬周辺の観光用ゴンドラ、ロープウエイ、チェアリフトが運行を開始。これにより雄大なアルプスのど真ん中まで簡単にアクセスできるようになりました。

 

乗り物を降りると・・・山、緑、残雪、太陽 息をのむような素晴らしい景色の展望を望めます!! それだけでも十分堪能できますが、さらに山に登ると、登った達成感も含めて、展望を楽しみに来ただけの観光客の方達よりも「登った分だけ」大きな感動を味わうことができると思います。

 

今回はお手軽に行ける「五竜遠見尾根」を子供を連れてハイキングしてきました。

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ゴンドラ降り場で既にこの景色!! 五竜岳(左) 唐松岳(中央)を望む

 

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遠見尾根方面に約30分登るとこの大パノラマ。白馬乗鞍、雨飾、浅間、八ヶ岳、空気が澄んでいれば富士山まで見渡すことができます。

 

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観光用の周遊木道は軽装備でも気軽に楽しめます。

*注: 周遊散策道を過ぎて遠見尾根を更に登る方は、しっかりとした登山装備が必要です。散策だけを楽しまれる方は、案内板を確認して安全にお楽しみください。

 

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リンドウ、ニッコウキスゲ、コマクサ 様々なお花が楽しませてくれます。

 

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が・・・山より、花より、子供にはおにぎりとカップラーメンのほうが嬉しいようで

 

という事で、「北アルプス講座」開催します。

憧れだけで終わらせないで、講座を聴いて、今年は是非北アルプスへ!!

 

7月3日(火) 池袋西口店 詳細はこちら

7月9日(月) 川崎ダイス店 詳細はこちら

初のミヤマキリシマ

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河野ガイドのブログにもありますが、今時期の九州の山々はミヤマキリシマの最盛期。5月下旬から6月中旬にかけて、国の天然記念物であるミヤマキリシマが山頂をピンクに染め、登山客を楽しませてくれます。

私も写真で見たり、九州地方のお客様に聞いていたりはしましたが『百聞は一見にしかず』行ってきました。梅雨入り直後でしたが天候にも恵まれ、記憶に残る素晴らしい九州旅となりました。f:id:asahiryuta:20180607081234j:plain

!!!!!

初の九重連山でしたが想像以上でした。タイミンング良く満開のベストな時期に。初日は吉部から平治山へ。平治山の南斜面のミヤマキリシマ群落。


行き交う登山者は皆、笑顔。当然ですね。写真の平な部分は坊ガツル。この日は法華院温泉山荘で宿泊し、翌日は後部の見える山々を縦走しました。このシーズンの山荘は大混雑!との事でしたが、予約制の為、混雑さは感じず、個人的には北アの最盛期に比べれば大した事はありませんでした。

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ミヤマキリシマだけでなく、素晴らしい山並みです。それにアクセントとなるピンク。所用時間は短いものの緩やかなアップダウンが多いです。法華院から少し斜度が急な尾根を登り白口岳、そこから稲星山、中岳、久住山とぐるっと周遊しました。

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火山ならでは、このようは景観もあり変化のあるトレッキングが楽しめます。

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帰路には寄り道もしました。山荘でずっと再生されていた坊ガツル賛歌にも登場する暮雨の滝。

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下山後には温泉もあって良いですね。写真は鉄輪温泉の鉄輪むし湯。

200名山の由布岳にも行きました。

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美しい山容。別名『豊後富士』

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移動中にこのような美しい景色も。ミルクロードからの阿蘇の山々。阿蘇五岳全部が見える角度ではありませんが、お釈迦様が仰向けに寝ている姿に似ている事から「阿蘇の涅槃像」と呼ばれるらしいです。

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絶景でした。

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f:id:asahiryuta:20180607093124j:plain百名山の開聞岳にも。

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天孫降臨の地、高千穂峰にも。

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登山という旅を楽しむにはその山域の自然、歴史、文化を知る事も大切な要素。下山後の温泉、地元ならではの食事も楽しみの一つです。困難な登山も好きですが、今回のようなトレッキングも良いですね。道具もアルパイン、トレッキングなどカテゴリー別に分かれています。6月になり、夏山に向けて道具の準備をされる方が多いと思いますが、カテゴリーを意識して道具を選んでみてくださいね。

実技講座「のぼろ登山部!はじめてのくじゅう 黒岩山~泉水山縦走」 レポート

好日山荘×季刊のぼろ×六本松蔦屋書店のコラボ企画。

天気の良い中、くじゅうのパノラマを楽しみながら歩けるルートを楽しみました。

6/3(日)はくじゅう山開き。
今年の山開きは大船山でした。
天気は良く、登山者で賑わい、駐車場はすでに満車です。

ミヤマキリシマの時期は特に賑わっているくじゅうですが、

人の少ない穴場に行きましたよ。
穴場のコースとは、
長者原~九州自然歩道を歩き〜牧ノ戸峠。
牧ノ戸峠〜黒岩山〜上泉水山〜下泉水山〜長者原というルートです。

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九州自然歩道を歩き森を満喫!

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黒岩山山頂でパチリ!

 

 上りながら、昨日登った、「扇ヶ鼻」、そして「星生山」「平治岳」

などピンクに染まった景色を堪能できました。
もちろん、このルートでもミヤマキリシマが楽しめましたヨ。

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 すれ違った人は、数えられるほど。
静かな山が楽しみたい方は、くじゅう連山がバーンと見える

こちらのルートはおススメです。

下山後は「山恵の湯」にて汗を流して帰りました。

ご参加ありがとうございました。
6/19(火)蔦屋六本松店にて19:00より事後報告会があります。
またお会いできることを楽しみにしております。
↓事後報告会のお問い合わせは、西日本新聞社「季刊のぼろ」まで↓

novolo@nishinippon-np.jp

 

登山レポートはこちら>>>

 

 九州での実技講座のご案内

7/21(土)-22(日)は「初めてのテント泊INくじゅうボウガツル」実技講座

テント泊に挑戦したい!テントで快適に過ごすためのノウハウが知りたいなどなど

テント泊のイロハを一緒に学び山を楽しみましょう。

河野がご案内いたします。

その他机上講座はこちらから>>>

お一人でのご参加ももちろん大歓迎です!!

ご参加お待ちしております。

 

 

 

 

 

 

 

 

実技講座  「くじゅう ミヤマキリシマ満開の扇ヶ鼻」トレッキング レポート

6/2(土)博多から貸し切りバスで、「くじゅう扇ヶ鼻」へ。

梅雨に入ってすぐの中休み。

天気が良く、登山を楽しめました。

バスの中からくじゅうの斜面がピンクに染まっているのが見えて来ると、

さらにワクワクします。
出発の牧ノ戸峠は満車でした。
準備運動、トイレを済ませ出発です。(トイレも行列…。)

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ベストシーズンだから山は沢山の人で賑わい、渋滞する場面も。
沓掛山は行きも帰りも待ち時間がありました。

扇ヶ鼻では、登山道もピンクの中を歩き、遠くの景色も堪能しました。

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山頂からは、ピンクの景色を眺めながらランチを楽しみました。

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下山は、往路を戻りますが、再度ミヤマキリシマを堪能できました。
下山後の温泉は気持ちよかったですね。

樹林帯があまりないので、暑かったです。
この時期は、意識的に水分補給と栄養補給をしながら歩きましょう。

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笑顔でハイポーズ!!

 

ご参加頂きありがとうございました。
またのご参加お待ちしております。

登山レポートはこちら>>>

 

 九州での実技講座のご案内↓↓↓

7/21(土)-22(日)は「初めてのテント泊INくじゅうボウガツル」実技講座>>>

テント泊に挑戦したい!テントで快適に過ごすためのノウハウが知りたいなどなど

テント泊のイロハを一緒に学び山を楽しみましょう。

河野がご案内いたします。

その他机上講座はこちらから>>>

お一人でのご参加ももちろん大歓迎です!!

ご参加お待ちしております。