好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

紅葉の唐松岳 親子登山

北アルプスの紅葉の見頃は既に1000m位まで下りてきましたがまだまだきれいな紅葉が楽しめます!!

 

白馬村の小学校は低学年の遠足で「八方池」や「栂池自然園」に行ったりと登山には慣れているのでアルプスの2000m後半級の山に登ったことがある子供も多いです。

父親がガイドなのに息子を連れていけてないのが申し訳なく思っていたのでちょうど良い機会にと天気が良い日を選んで小学2年生の息子を連れて唐松岳に登ってきました。

 

結果的には大満足の登山となりました。

 

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撮影が苦手な私が撮ってもこの景色!! 紅葉の八方池と不帰の山並み

加藤校長なら左下のロープ写らないようにうまく撮るんだろうな・・・。笑

 

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自宅のある白馬村は雲の下だったのでテンションが低かった息子も雲海の上に出ると大興奮。「絶対に山頂まで行く」と意気込んでのスタート。

 

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八方ケルン 眼下のなだらかな台地は八方山

 

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 あっという間に八方池到着。ここまでは何度も来たことがありますが、この先は初めてなので早く先を進みたくでうずうず。何とかなだめて水分・エネルギー補給。紅葉を楽しみに来ていた観光客の皆さんも大満足の天気・景色だったのではないでしょうか。

 

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 うーーーーん。なかなか近ずいてこない・・・。「小さいのに頑張ってるね」と声をかけられるのをモチベーションに変えて登ってます。

 

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 山頂が見えた!! 

 

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 立山連峰 剣岳をバックに記念写真。

 

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 「あれが剱岳」「槍ヶ岳も見えてるよ」「あ、富士山も」と説明する父親の言葉には「あ、そう」といなして「早くカップラーメン食べよう」と花より団子な子供。

 

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小屋を出てすぐの谷が切れ落ちてる部分は念のため確保しておりました。

*確保は簡単ではないのでヘルメットの着用をお勧めします。

 

天候に恵まれて思い出に残るとてもよい登山になりました。

 

皆さんも是非親子登山を楽しまれてください。

最後に親子登山を楽しみたい方へのアドバイスを

 

①ニンジンを吊るしてモチベーションアップ

子供は大人のように「紅葉楽しむ」「有名な山が見えて喜ぶ」といったことがモチベーションにはあまりなりません。それよりも、難しい場所を超える、お菓子を食べる、ジュースを飲む、お昼にカップラーメンを食べる(うちの子は特にこれ)等のほうがモチベーションアップにつながります。「うちの子にはジュースは飲ませません。お菓子はダメです。カップラーメンは体に悪い」なんて、登山の日は忘れましょう。

 

②水分・エネルギー・温度調整は大人が指示してあげる

「のどが渇く前に水分を取る」なんて大人はその必要性を理解しているのでできますが子供にはその意味は分かってもそれよりも楽しいこと優先にしてしまいます。

①のように登山中は好きなジュース、お菓子を用意してこまめな補給を心がけましょう。温度調整も同じく大人がしっかりと管理してあげましょう。

 

③子供こそしっかりとした装備を

ファミリー登山者でよく、ご両親は一流ブランドの最新登山ウエアに身を包んでいるのにお子さんは普段着に運動靴という光景をよく見ます。どんどん体が大きくなって、買い替えばかりでもったいない気持ちはよくわかりますが、大切なお子さんに辛い思いをさせないため(登山を嫌いにさせない)、安全の為にもお子さんにこそしっかりとした服装をご用意ください。

 

 好日山荘登山学校の机上講座 11月7日に銀座好日山荘で開催する机上講座

「山の危険と安全管理の知識」 お子様を連れて登山をする方にも是非聞いて頂きたい内容になりますので、ご興味がある方は是非ご参加ください。

 

その他 様々な内容の講座が各地で開催されています。

好日山荘登山学校 机上講座はこちら

好日山荘登山学校 実技講座はこちら

 

アルプスの紅葉はまだまだ見頃です。皆さんも是非週末は紅葉登山にお出かけください。

 

日本の名所と六甲ロックガーデン

日本旅行をたのしまれているスイス人ご家族
人気の観光地、東京、広島、奈良、京都へ訪ねる中 
神戸の楽しみ方はハイキング&クライミング!

スイスにはそれこそ山ほどのハイキングルートも
クライミングエリアもあるのですが
ぜひとも日本の山六甲山を楽しみたいとのことで
神戸はハイキング&クライミングで決まり
ありがたいお役目を引き受けました
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当日は湿度も気温も高い日本らしい気候の中
六甲山の名所の芦屋ロックガーデンへ
小さいけど変化の多い沢へ奇石の連続に
結構興奮されててほっとしました
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↑ピラーロック周辺の風化した花崗岩の
 尾根道が楽しい そして景色がいい!

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↑こーんなに狭いところありますよー

さあいよいよクライミング
まずは25mもあるキャッスルウォール
初心者にはドキドキの高さですね
でもみなさん全然びびらない、、、!
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続いて荒地山の岩場も楽しまれましたf:id:shimadaguide:20171014210141j:plain
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ダイナミックな山々の多い
ヨーロッパの方から比べると日本の山は
繊細な環境に感じられたかもしれません
でもそこがおもしろいんでしょうね
その先が見えない面白さ
六甲を代表するルートのひとつを改めて
客観的にすばらし~いとも感じました

日本の山は海外に引きを取らない良さがあります
これから近郊の里山が心地よい季節ですね
ぜひお楽しみください!

ちなみに秋山ハイキングには
長袖でお出掛けすることおすすめします
私は今回半袖で歩いてサンショウやバラで
まあまあ痛い目にあいました、、、
ぜひ長袖や山シャツを
↓お買得のこちらもご参考ください!
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ズリズリ。

久しぶりの三倉岳で岩を楽しみました。

三倉といえば花崗岩の殿堂・クラックとチムニー。ジムでは味わえない楽しさと緊張感、すり傷があります。2時間ほどのマルチピッチはチムニーの連続。夏日で暑かったので、半袖で登りましたが、日焼けではなく、岩に擦れて肩と腕がヒリヒリ。f:id:yoshida1487:20171011141125j:plain

チムニーはとにかく挟まります。挟まっているので、落ちる心配はありませんが、すごく体力を消耗します。

動きが下手クソなんですね。そして何度も挟まりに向かい…f:id:yoshida1487:20171011141507j:plain

何度もズリズリと這い上がります。ズリズリという表現がしっくりきます。f:id:yoshida1487:20171011141349j:plainここでも挟まってズリズリしています。もちろん楽しんでいます。

ほんとに夏空のように良い天気でした。 f:id:yoshida1487:20171011141716j:plain

三倉岳には登山ポストとは別にクライマーポストがあります。f:id:yoshida1487:20171011142743j:plain

公園入口の紅葉が色づき始めていました。里山はこれからが見ごろですね。f:id:yoshida1487:20171011142927j:plain

異常なくらい暑い日が続きますが、季節は着実に進んでいます。体調管理には十分注意してください。山では水分・エネルギー補給はコマめにしましょう。この日も暑すぎて、水分不足で軽い脱水症状に。エネルギーも枯渇すると、思考が止まってしまい危ないうえ、山そのものを楽しめなくなってしまいます。

おまけ。強面が売りの先輩ガイドからいただいた勾玉。使ってみましょう。

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2017年秋の登山風景

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仙人池からの裏劔。山深いエリアです。

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同じく仙人峠付近から。

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いつもの室堂方面からではなく、裏から見る劔は王様の様な景観です。

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平の池。チンネの下の二つの弧状の雪形、唇のように見えませんか?池の平の管理人によって『モンローの唇』と名づけられています。

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劔沢雪渓。今年は残雪が豊富ですが、念のためスペースを空けて歩いています。ルート取りも大切です。

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笠ヶ岳方面から見た槍穂。

f:id:asahiryuta:20171011112621j:plain氷河公園の天狗池。今年は紅葉が良い年でした。

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横尾本谷。バリエーションルートで紅葉ハイク。

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秋は紅葉だけではなく、空気も澄んで遠くの山まで見えるのも良い所。

様々な場所へ行くにはシチュエーションに応じた登山技術が必要です。インターネットで調べれば、色々な事が調べられる今の世の中。頭ではわかった気になるかもしれませんが山の技術は一長一短では身に付きません。実際に現場で感じ技術を身に付けていただければと思います。

好日山荘登山教室では皆さんと一緒に安全に素晴らしい場所へ行けるよう、登山教室を開催しています。経験豊富なガイドから目を見て対話をして、色々な事を学ぶ機会です。https://www.kojitusanso.jp/school/

 

 

【福岡発着】登山学校実技講座「日本百名山・くじゅう紅葉トレッキング」 ご参加ありがとうございました。

10/7くじゅう 星生山へ紅葉トレッキング!!
牧ノ戸登山口から星生山へ。

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天気は晴れたり曇ったりで、ガスの中の景色と青空が楽しめました。


紅葉は、始まりかけでした。
ドウダンツツジなどが赤く色付いている箇所もありきれいでした。

全体的に紅葉するには、1週間~10日間くらいかかりそうですね。

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全員、星生山に登頂し、景色を楽しみながら昼ごはんを楽しみました。

登頂した時は、ガスに覆われていましたが、お昼ご飯を食べているとだんだん

晴れてきてくじゅう全体が姿を現しました。

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(最高の景色の中ハイポーズ!!)

 

下山は、浮石、スリップに注意しながら慎重に下りました。
浮石などでスリップしたりしましたが、だんだんと歩き方に慣れてきました。

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思った以上に暑い日で歩くときは、ほとんどシャツ一枚で良かったです。
霧の中を歩くときは、一枚羽織ったりと調整しました。

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(無事下山の笑顔いただきました。)

下山後は、花山酔で汗を流して帰りました。

ご参加ありがとうございました。
またのご参加、お待ちしております。

 

★好日山荘登山学校実技講座は、

「日本山岳ガイド協会認定ガイド」が同行いたします。

初心者向け講座も企画しています。登山の基礎や読図など学んでみませんか。

10月以降の九州の実技講座はこちら>>>

登山レポートはこちら>>>

 

紅葉の北八ヶ岳 にゅう?

紅葉の撮影を目的として北八ヶ岳に登ってきました。

結果的には見頃の一歩手前というところでしたが素晴らしい景色を堪能できました。

 

目的地は「にゅう」 選んだ理由は

*アクセスが良い

*湖と紅葉の写真が撮れる

*岩場と紅葉の写真が撮れる

という点

 

天気予報は快晴 前日まで雨だったので、ガスが取れてくれるように祈りながら入山。

 

早朝に白駒池の駐車場へ。朝の6時前に既に駐車場はほぼ満車!! 理由は

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早朝の白駒池の撮影の方々 皆さんの高価な機材の後ろからスマホで・・・

 

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白駒湖は絶好の撮影タイミングだったようで同行のカメラマンさんのテンションが上がりすぎて出発が遅れる(田中も少し遅れて到着したのは内緒)笑

 

もののけ姫の世界のような苔蒸した森を抜けると、目的地のにゅうに!!

 

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到着したと思われる・・・。ガスガスで何も見えず。何も見えないですがこの先は300mはある断崖絶壁。ガスってなければ結構怖い。

 

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仕方なく(喜んで)中山峠まで登り、大好きな黒百合ヒュッテでランチ。おいしかった----!!

台湾からの団体さんもランチ。

「らーみゃん りゃん」「しゃんつぁいうどん(山菜うどん) さん!!」「カレーはん!! いー」と注文。 だいたいのメニューが中国語で言われても理解できるのがおもしろい。

 

食事が終わると空が明るくなってきた。景色が良くなってきてテンションあがり大騒ぎで外に飛び出す台湾の方に負けじとにゅうまで急いで戻る。 と

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さっきと同じ場所とは思えない。 雲の上に浮かぶ山頂の岩。

 

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北横岳 蓼科方面の手前に目的の白駒池が

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どん!! 山、紅葉、湖 完璧な撮影ができました。 本当に綺麗でした。

 

 

おまけ

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今回の目的の山「にゅう」 道標、地図、三角点名には様々な異なる標記が。

確認できたものだけで「にゅう」「ニュー」「にう」「NYUU」「NYU」「乳」

上の写真のように分岐点に3っつの異なる標記が!!

 

とても素晴らしいロケーションの山ですので、皆様も是非山名の謎を解き明かしに行ってみてください。

 

今日からの連休や10月、11月に紅葉登山にでかかける方へ。秋は気温が急激に下がり、アルプスでは雪が降ることも。しっかりとした知識、装備を持って山にお出かけください。好評の登山学校も各地で開催中です。是非ご参加ください!!

 

 登山学校机上講座ページはこちら  

白山百名山と86歳11ヵ月

100名山達成を白山で迎える70代と
それを頂上でお祝いするべく86歳のお客さん
はいー無事に登頂です!
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ガイドを始めたときからのお客さんで
大変な百名山を中心にガイドさせていただきました
最後は快晴に中秋の名月に朝焼け夕焼け
めちゃくちゃおめでたい天候です
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86年歳と11ヵ月というご年齢で白山登頂
お祝いしたいというモチベーションの力って
すんごいですね コースタイムの1.2倍程です
標高差1500mほんとがんばられました
まああの手この手で励ましというより
騙し続けて気持ちと体力を切らさせない
ように私も頑張りました(笑)
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終戦で引き上げてきたのが16歳
私には想像できないぐらい
歩いてきたからこその足腰の強さでしょうか
普段は週に一度は塩屋駅からおらが茶屋へ
登ってがんばってはります
私も当然ですが他の年下のお客さんも
86歳になったら登ることに
なってしまいました
あー、、、登れるかなーほんまに

おーと紅葉情報ですね
1500-2000mあたりが見頃です
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展望歩道からみた南竜ヵ馬場
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黒ボゴ岩下部から見た甚之助方面

久しぶりの白山室堂泊でしたが
持っていって良かった装備もご紹介!
○シルクインナーシーツ
 →山小屋の布団はすべて毛布なので
  保温力upと清潔感up
○バーナー&コンロ&コッヘル
 →ゆったりとしたベンチと水があるので
  お茶してまったりできる!
○ニット帽と手袋
 →寒気がはいり朝は氷点下に!
  ないとやってられませんよ!
○ウール肌着上下
 →寝るときように持参して着ました
  軽いし暖かいし最高です!
○テルモス
 →白山の頂上では日中でも3-4度
  これであたたまりますgood

これから紅葉前線が下がってきますね
みなさん秋山をたのしんでください
86歳まで!