好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

登山技術

公益社団法人 日本山岳ガイド協会発行の「講座 登山 基礎」が 4/1 から店頭で販売されます。

山登りをこれから始める方、もう一度基本を確認したい方、指導的立場から初心者に接することが多い方にわかりやすい教科書が来る 4/1 に出版されます。 書籍の名前は【百万人の山と自然 「講座 登山 基礎」 安全のための知識と技術 】といいます。少々長いの…

想像する vol.1

「山で遭難したくない!」 誰もがそう思いながらも起こってしまう遭難事故。 使える知識・技術を学び 自分の体力を知り 当日の自然のご機嫌を伺い 想像し考え冷静に行動すれば ほとんどのケースは防ぐことができます。 今回は想像する大切さをお伝えします。…

アイゼン・クランポンのフィット感

好日山荘社員雪山研修を 1/30~31 八ヶ岳で行いました。 みんな楽しそうですね。 研修の一部ですがご紹介します。アイゼンの装着感に関してです。アイゼンは登山靴との相性、登山のタイプによってできれば使い分けるのが良いでしょう。 前後とも樹脂ハーネス…

スノーシューで山を楽しもう!

今の季節、日本の山々には雪が降り続いています。3000m級の山々は容易に私たちが容易に近づけない厳しさがありますが、1000m級の山々ならしっかりとした装備で日帰り登山が可能です。 スノーシューを使ってブナやミズナラの林を歩くスノーハイクは楽しいも…

冬期ハイキング

1月14日(祝)南岸低気圧が通過するとみて 六甲山上に場所を変更し冬期ハイキングの実践 穂高湖はご覧の通り こちらでの雪上歩行での皆さんの感想は 「この湿った新雪ではアイゼンがなくても歩ける」 でも登山路をわざと踏み固めると 「圧雪されると滑り…

国立登山研修所友の会 平成24年度研究会 が開催されます。

平成24年11月11日(日)に 国立登山研修所友の会 平成24年度研究会が名古屋駅前の「ウインクあいち」で開催されます。魅力的な講演が三つ、是非お越しください。 講演1:「沢ヤの本懐は未知の渓の解明にあり! 立ちはだかる未踏の滝の向こうにあり!」 成瀬…

寒くなるこの時期、小物を使ってお手軽保温!

10月に入りました。3000m級の山々の紅葉も里に向かって急いで下りはじめ、稜線には初雪、冬の訪れです。 里山なら11月末まで様々な紅葉を楽しめるので、山の幸を堪能できるハイキングシーズンでもありますね。。 栗 夏の猛暑に慣れた体にとって、これからの…

標高を上げると気温が下がります。

好日山荘登山学校では「山に行き標高100m上がる毎に凡そ0.65℃気温が下がる」と話します。様々な気象に関する書籍などから仕入れて一般化しているわけですが、自分自身は簡便に測って「大体そんなものかな」という程度でした。 このたび、最新鋭旅客機のボー…

百万人の山と自然 「安全のための知識と技術」が開催されます。

公益社団法人 日本山岳ガイド協会 が主催する講座が開催されます。ぜひ、お越しください。 10/3(水) 名古屋会 安全のための知識と技術2012.pdf ウインクあいち 大ホール で行います。事前申し込みは必要ありませんので直接会場にお越しください。 午後6時…

国立登山研修所友の会のホームページが更新されました。

私も1988年来、講師として協力させていただいている国立登山研修所では毎年「登山研修」を発行しています。今年で VOL.27 となります。 友の会ではVOL.1 からVOL.26 まで、執筆者別に PDF で読むことができるようにしていますので、ぜひ活用してみてください…

5月の立山は春と冬が同居中

5月連休が終わった9日から好日山荘の社員は富山県の立山室堂に集合しました。9日から11日の第一班と14日から16日までの第二班に分かれ、一泊はテント、一泊は山小屋に宿泊しながら、大自然に接しながら社員間の交流、山小屋体験、山岳ガイドとの交流をしまし…

そろそろ「ハイドレーションシステム」の出番!

今、進行中の「山のぼり大好き!」ロケですが、気温が高い日が増えてきました。熱中症や真夏日のニュースが出るようになりましたので、今回は水分補給についておさらいしたいと思います。 私たちはじっとしているだけでも呼気や皮膚から水分を失っています。…

山岳ガイド更新研修会に行ってきました。

3年に一度受けなければならないガイド資格更新研修会ですが、行ってみると自分のためになることが多く、義務だからといって受け身で受けてはもったいないと感じました。 明後日17日が立山室堂の正式オープンですが、地域社会との協定によるプレオープン期間…

社員雪山研修 in 伯耆大山 を行いました。

2012年1月24日~25日にかけて、好日山荘社員雪山研修を伯耆大山で行いました。 今年の西日本、中国地方の日本海側は大変冷たい空気が流入しています。昨年は境港の漁船が湿雪で大きな被害が出たことを思い出しますが、山間部の積雪は昨年以上となっています…

クリスマス寒波

昨日のクリスマスイブから日本列島は寒気に覆われています。12/27 頃までは関西の低い山々でも雪が降りそうですね。参考程度に上空1500m付近と5000m付近の寒気の様子です。 吉田産業海洋気象部様のデータ借用しています。 クルマの外気温計を見て…

好日山荘登山学校 シングルテント登山教室 2011/11/26-27

シンググルテントを利用した登山を体験できるイベントを六甲山で開催しました。 11月の初冬、神戸YMCAのキャンプ場を使わせていただきました。 夕暮れ、薄明、白鳥座を見ながら夜が更けていきました。夜半には0℃を下回りましたが、参加の皆さんはそれぞ…

地図読みの基本と動き回る磁北について

10/13から御無沙汰していました。登山学校机上講座で人気の地図読み、各種雑誌にも取り上げられていますので、ご覧になったかと思います。私といえばまだ拝見できていません。出版社の皆様ごめんなさい。 机上講座や実技講座でお話しする点を今回書いてみま…

読図を学んで次なる山へ

好日山荘神戸店やこのガイドコラムでご案内させていただきました 読図の楽しさと価値を伝える「読図教室」 場所は裏六甲の白水山へ テーマは 1、正確な読図をするための視覚(距離感、標高差)を養う事 2、実際に歩いた感覚(距離、標高)と地形図をあわせ…

登山で落雷被害に遭わないために

夏山も終盤、空が高く感じる季節になりました。油断大敵ということで雷に関しておさらいです。 山で出会いたくないものの代表が 「雷」 です。雷が発生するのは季節を問いません。積乱雲が発生するのであればいつでも落雷します。夏の暑い日ざしが原因の時も…

9月になると日がだんだん短くなります。

9月に入りました。今年は特に台風12号が大きな被害をもたらしました。毎年思うのですが、秋雨前線や台風の接近などで秋の爽やかなイメージほど、この9月は晴れわたる訳ではありませんね。 今回は登山学校の講義でもよく話題にする行動時間の余裕を持とう…

机上講座の新規募集が開始されます。

私は好日山荘 登山学校の机上講座や実技講座で講師もしています。2011年4月から開始した机上講座7回シリーズが満員になっていました。新たにご参加しにくい状況なっていたのを改善するため、9月から新規机上講座を開始し、新たに募集できることになりました…

ナイトハイクに行ってきました。

13日に好日山荘登山学校で六甲山ナイトハイクに行ってきました。登山に行くとき、レインウェアと共に必ず持っていってほしい商品のひとつです。今回はヘッドランプを実際に外で使おうという登山学校企画です。 このときの暦は次のとおりでした。8/13の日の出…

9月の机上講座対応 実技講座のご紹介です。

8月はお休みしていた好日山荘登山学校の机上講座と連動する実技講座ですが、9月17日からに再開します。「地図を読む知識」と「山や自然での危険を回避すること」を実際の登山を通じて学びます。今まで机上講座にご参加いただいていない方でも楽しみながら学…

ナイトハイキング

北アルプスに出かける良い季節になりました。一泊二日から三泊四日くらいで出かける方が多いかと思います。 一日の行動時間が長い場合、朝2~3時に起き、真っ暗なうちに歩き出すことも出ていきます。星が瞬く時間ですが、一時間もすると夜空に白みが増し、山…

靴擦れで痛い思いをしない!

子供たちは夏休みに入りました。夏山計画を立てているお父さん、お母さんも多いかと思います。 楽しい登山にするために今回は靴擦れ防止を取り上げました。 夏の一大イベントで泊りがけの登山に行くのと日帰りハイキングではどんなところが違うのでしょうか…

なぜ、山頂は涼しいのでしょうか。

ポテトチップスの袋が高い場所に行くとパンパンに膨れるのを経験したことがあると思います。これは高度が上がると大気圧が減少するからです。空気が膨らむということは風船の中にある空気が外に向かって「仕事」をしていることと同じです。下界で大気圧で押…

今月17日大阪にて「百万人の山と自然 公開講座」が開催されます。

正式には 百万人の山と自然 「安全のための知識と技術」 公開講座 大阪会場 が6/17に開催されます。夏山シーズン前にお出かけになりませんか。入場無料です。登山ハンドブックと味の素アミノバイタルがもれなくもらえるそうです。 日時は 6月17日(金)午…

安全のための知識と技術 公開講座 大阪会場

お知らせです。私が所属する社団法人日本山岳ガイド協会が登山者の安全を高めるために無料で講座を開きます。大阪会場では登山の運動生理学で有名な山本正 嘉 氏 と 道迷い防止の著作で有名な村越 真 氏の講演があります。 6/10:札幌 6/17:大阪 6/23:福岡…

春山遭難にご注意!

5月といえば五月晴れ。すっきりとした移動高気圧を期待したいのですが、どうも今年は勝手が違うようです。 4/29に発生した北アルプス白馬岳大雪渓での雪崩事故はとても残念な事故でした。当事者の中で分析は行われるべきものだと思いますが、天候判断以前の…

歩行の心得

先日、好日山荘の若手社員向けに雪山研修を行いました。研修中に多くの新しい知識や経験が得られたわけです。私たちは、両親に祝福されて初めて立ち上がってから、何十年と歩き続けています。それ故、歩き方ひとつとっても個性があり、大人になってから修正…

凍傷にならない為に

冬が近づいてくると耐寒トレーニングをしなければいけないと思うのですが、最近の生活環境は快適にコントロールされている場所が多く困っています。明確な目的を持たずに漫然とトレーニングしても効果は出にくいですね。 省エネ・エコだと世間ではやかましい…

登山の技術考

この記事は昭和35年7月号岳人に「合宿はどうあるべきか」山野純久氏が述べた文章ですが、この中に今に通じる、いや今は既に失っている点が書かれていたのでその一部をご紹介したいと思います。 筆者は剣岳東面の明るく開放的な八つ峰や源次郎尾根に登山者が…

S5年、剣沢小屋の悲劇

1930年(昭和5年)1月9日に発生した雪崩による悲劇 これは今から80年前の昭和4年12月30日に窪田他吉郎、田部正太郎、松平日出男、土屋秀直各氏4名が立山ガイド佐伯福松、佐伯兵次(宗作の実弟)に案内され厳冬の剱岳登山に挑む中、年が変わった1月9日未明、…

わかん

雪山といえば、日本の山では長く「わかん」が使われています。登山者の間では「ワッパ」とも呼ぶ方もいますが、「輪かんじき」が元の呼び名だと思います。冬山に必要な装備の一つである「かんじき」について調べてみました。 「かんじき」と改めて、口に出し…

冬の雷

久しぶりにパソコンの前に座りました。昨晩から、冬の風が吹き抜け、手がかじかみます。寒さに体が慣れていないなぁと警戒感が頭をもたげてしまうのです。 私は太平洋側に住む人間なので、雷といえば夏、小さいころの記憶に刻まれているのは、夏の暑い日の午…

アバランチギア

11/30に富山県立山で起きた雪崩事故では6人が巻き込まれる不幸な事故となってしまいました。 11月の最後の連休には、初滑りの為に立山室堂にやってきます。 数年に一回は起きる表層雪崩事故ですが、この時期に入山する方は皆、十分な備えをしていたものと思…

しっかり食べる・飲む

ダイエットを目的にした登山をしている人はあまりいないと思います。でも、心の片隅にお腹を減らして歩けば痩せると思っている人も多いはずです。 暖かい季節であれば、下山後のビールが楽しみであまり水分をとらないお父さんがいるかもしれません。 痩せる…

重ね着(レイヤード)の有用性

この夏、新聞やメディアでたくさん取り上げられた「熱中症」、様々な対策が紹介されました。 例えば、気温が高くなれば薄着になり、皮膚の血管を拡張させて熱を放散させようとします。また、汗が蒸発することで気化熱を奪い、体表面温度を下げようとします。…

クライミングの支点とスラックラインの支点

最近話題になっているスラックラインですが、その支点強度に関して、関連するデータがありますので紹介します。 2点間を結ぶもので身近なものにはロープウェイやつり橋があります。 私たちが自分で設置するものに、クライミングの支点構築があります。2か所…

コースタイム

登山計画を立てる時に、考慮しなくてはいけないのは、歩く距離、登る高度差、下る高度差、斜度、難易度、天候、メンバー構成(年齢・体力・経験)などだと思います。 この中で難易度はメンバー構成要因に大きく左右されるので、まずは客観的な地形から凡その…

距離と傾斜感覚

私たちが普段使う地形図の縮尺は様々ですが、長さを図るというのは昔から、一尋(ヒロ)、1feet、など体の一部を使うのが始まりだと思います。 例えば、尋(ヒロ)は大人が両手を一杯に広げた長さで、約1.5mです.。公式には使えませんが釣りをよくされる方…

ヘッドランプ

もうすぐやってくる秋分の日を過ぎると、夜が長くなります。登山では日が暮れるのが早くなるこれからの季節、登山計画は早出早着をより徹底するようにしましょう。 夜になってしまうと、私たち人間は本当に行動が制約されてしまいます。そんな時に役に立つの…

地形図と磁北線

登山では必ず持っていかなくてはいけない地図に関してお話しします。 多くの方が書店店頭で手に入る山岳地図で代表的なものは、「昭文社 山と高原地図シリーズ」だと思います。この地図には主な登山コースと所要時間、危険個所、見所などが記入されています…

デイジーチェーンと自己確保

登山用品店のクライミング用品売り場に必ずある「デイジーチェーン」この商品を使っての自己確保に関して、興味深い実験を行ったことがあるので紹介したいと思います。 デイジーチェーンは人工登攀=エイドクライミングの補助用具として、日本に紹介されまし…

カラビナについて

クライミングをされる方、万が一の為にと考えている方に今回はカラビナの基本についてお話しいたします。 カップなどの小物をぶら下げる為のアクセサリーカラビナはとは別の話となります。しかし、何か物をぶら下げるように作られているのですから、強度はど…

疲れない歩き方と登山道保護

お盆休みも終わりました。今年の夏山はいかがだったでしょうか。 今回の登山は疲れたでしょうか。登山道は歩きやすかったでしょうか。 入山者の多い山は多くの登山者が歩き、登山道は踏みつけられることで植生が荒れ、土壌が流出してしまうことが多く、そこ…

フェーン現象

昨日は北陸地方でフェーン現象が発生して、気温が37℃を超えたようです。 このコラムでも100m高度を上げると気温が0.6℃程度下がると書きました。今回もう少し詳しくこの現象について調べてみました。 今回のフェーン現象は台風4号の影響による太平洋側から吹…

クライミングロープについて

登山用品店店頭で販売しているクライミングロープを見たことがあるでしょうか。 エーデルワイス社、ベアール社、マムート社などから50mや60mの長さの様々な太さやタイプが出ています。 クライミングで使うダイナミックロープの重要な性能を挙げるとしたら…

ロープの基本を探ってみました。

ロープの仲間で日頃、目にする機会が多いのは織糸綱です。文字通り、細長い繊維に撚りをかけてできた糸を織って細長い綱にしたものです。洋服も糸から作りますね。糸を作るときは様々な原料繊維に撚りをかけて「紡ぐ」工程が欠かせません。 もう一つの種類に…

トレーニング山行をしてみませんか。

登山に限らず100%安全なスポーツはありません。安全登山に関しては7/23に書かせていただきました。 今回は「トラブル」を避けるために登山者自身が前もってできることを改めて考えてみました。 まず、装備の不備や不良がないか、出発前の確認が必要です。自…