好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

ご近所偵察&宣伝

徐々に暖かくなってきて花粉も飛び始めました。

山も天気が良い日が多くなってくるこの時期は雪山にも少し入りやすくなってきます。

 

先日近所の山に来年のガイドルートの偵察に行って来ました。

尾根を忠実に辿っていきます。f:id:isakamichihiko:20170311102018j:plain

 

クランポンのフロントポイントを岩に引っかけて登ります。楽しいピッチ!!f:id:isakamichihiko:20170311103043j:plain

 

振り返るとこんな感じ。勘の良い方はこれでどこか分かるハズ……f:id:isakamichihiko:20170311102845j:plain

 

今回の装備ではこのハングはパスしました。面白そう!!f:id:isakamichihiko:20170311102949j:plain

 

終了点への抜け口にて。ヒョコっと出てきます。f:id:isakamichihiko:20170311103140j:plain

 

雪稜、岩稜、草付きが30m×6ピッチの好ルートでした。ルートの情報が少ないと先に何が出てくるか分からないので登っていてもワクワクしますね。

これからの時期は雪稜登攀が楽しい季節です。
私、井坂がガイドを務める穂高岳でのバリエーション、登頂プランが募集中ですのでご検討いただければと思います。

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①北穂高岳東稜3日間
残雪期の北穂東稜を登ります。『ゴジラの背』を登攀して北穂高岳へ登る爽快な雪稜です。
http://www.kojitusanso.jp/school/practical/detail/?p=906

 

②前穂登頂2日間
夏道の重太郎新道ではなく、奥明神沢を経て前穂高岳を目指します。2日間で穂高のピークに立て、山頂からの眺めも壮大です。http://www.kojitusanso.jp/school/practical/detail/?p=905

 

トレッキングポールを上手に使おう! 滑らない歩き方を身につけよう!

御岳登山鉄道株式会社さんのご協力の元、御岳山で登山学校実技講座を開催しました。

 

講習内容は

「トレッキングポールを上手に使おう!

        滑らない歩き方を身につけよう!」

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まずは表参道の階段を使わせて頂いて登る際の歩幅、体重移動の話を

 

 

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次は下りで滑らないように歩くには。 脱へっぴり腰!!!

 

 

トレッキングポールについて少し

私は20年以上トレッキングポールを使っていますが、使い始めた頃(まだ20世紀)は「何で夏なのにスキーのストック持ってるの?」って目で見られた時代でしたが、今は登山、トレッキング愛好家のほとんどが使用しています。今回はせっかく持っているのであれば効果的に使って頂くために使用のポイントの解説と使用時、未使用時の違いを体感してもらいました。

 

使用のポイントを簡単に書くと。

①バランス保持: 人間は歩く際に必ず一本足になる瞬間があります。一本足で立っている瞬間は進む、登る(体を持ち上げる)、降りる(落下していく体を止める)、という動作と共に前後左右に傾こうとする体を保持する動作を行っています。トレッキングポールを突くと傾き保持の動作が容易になり、進む、登る、降りるという動作に集中できるため体が安定して「安全」「疲労軽減」に繋がります。

 

②推進力: トレッキングポールをバランス保持だけの為に使っている方が多いですが、推進力を得るために使って頂けると足の疲労軽減とスピードアップに繋がります。

トレッキングポールを地面に突いてバランスを取って終わり、ではなく、後(登っている際は下方向)に押してあげるイメージを持って使用してみてください。

 

③持ってるだけ=おもり: 「下りが苦手なので、トレッキングポールを下りで使う。膝が痛くならないように」という方が多いです。が、考えてみてください。最近は大変軽量になったとはいえ登りや平坦な部分で使用しないという事は、バックパックに数百グラムの重りが取り付けられているという事になります。山頂に着くまでにトレッキングポールの重り分足への負担が増えることになります。負担を増やしてから下り始めるという事は、既に筋肉疲労、膝へ負担がかかっていることに・・・。登り、平坦部で上手に使う事で①、②の様に足への負担を軽減できている方と、負担を増やしてから下りで使い始める方では、下山を開始する時点で既に足の疲労度が大きく異なっていることに??

 

とは言ってもいきなり上手には使えず、説明後に実践してみると手と足が同時に動いてしまったり。(笑) そんな時は初めから両手で使わず利き手のみトレッキングポールを使って持っている手と反対の足と連動(松葉杖と同じ)させてあげると簡単に正しい動きになります。練習してみましょう。

 

田中が使用しているトレッキングポール 軽量でスイングバランスも良くお勧めです。

軽量、コンパクトなZ型ポールならこちら

 

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講座ご参加の皆様お疲れ様でした。田中の長くてくどい話にお付き合いいただきましてありがとうございました。

登山学校実践編 八ヶ岳 赤岳-阿弥陀岳-御小屋尾根下降

時期的には厳冬期真っ只中。

 

美濃戸口から行者小屋手前まで道は氷結してツルツルでした

近年の冬は寒暖差が激しく、雨が降って溶けて凍ったり、こんなことに。

以前まで冬は安定して冷えていたので雪だけでした。

こんな時チェーンアイゼンが役立ちます。

 

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意外と退屈なアプローチ南沢経由で行者小屋へ。

八ヶ岳ブルーが迎えてくれます。

 

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翌朝の地蔵尾根は超冷気が吹いて寒かったです。

バラクラバ必携。

そして絶対素手になってはいけません。

その時良くても後からギンギンに冷え、痛くなります。

 

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稜線に出ると日が出てきてなんとか耐えます。

 

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いつもの南アルプス3兄弟。

 

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中岳、阿弥陀岳を越えて、御小屋尾根を下降して出発点である美濃戸口へ。

この日は結構寒いでした。

山は色々な厳しさを経験して、自分なりの対処法、ここまではOKという感覚

を学ぶのが重要です。

 

今年の鈴鹿は本格的な冬山

御在所岳でアイスクライミングをしてきました。

今シーズンの鈴鹿山系は1月中旬以降寒気の流入が激しく、毎日白い雪雲に覆われています。この日も断続的に吹雪いていました。
しばしば膝~膝上ラッセルがありました。f:id:isakamichihiko:20170215133237j:plain

今回はアイスクライミングに時間を割くために上下山ともロープウェイを使用しました。
家からロープウェイ駅まで30分、ロープウェイ10分、取り付きまで30分。
Door to Iceが1時間ちょい。なかなか良い場所です。
まずはαルンゼ、氷結も良く、グイグイ登って2ピッチで終了。f:id:isakamichihiko:20170215133139j:plain

 

藤内沢を下降して3ルンゼへ。風が強く、猛烈なスノーシャワーをくらいます…f:id:isakamichihiko:20170215133801j:plain

 

ずっとビレイをしてたら雪まみれになってしまいました。。
気温が高く、湿った雪が降るので装備が濡れやすいです。
脱いだグローブは外に置かずにジャケット内側のポケットに入れる、ウェアはグローブに付いた雪はなるべく早く掃う等濡れに対するケアが重要になりますね。f:id:isakamichihiko:20170215134042j:plain

 

お、晴れてきました。
青白い氷と青い空。これぞアイスクライミングの醍醐味です!!f:id:isakamichihiko:20170215134625j:plain

ニュージーランドベストハイキング&トレッキング8日間 同行レポート

1月28日~2月4日まで阪急交通社のハイキングツアーに同行してきました。

「ハイキングツアーにしては長い日程」???

 

そうなんです。海外のハイキングツアーだったんです!!

 

ガイドを専門で行っていた時代には一年に何度も海外の登山・トレッキング/ハイキングツアーに同行していましたが好日山荘入社後は初の海外。渡航先は私自身の初海外渡航先、初ガイドデビュー先、成人を迎えた先であるニュージーランド!! 切れたパスポートを再取得して、スキップしたい気持ちを必死で抑えながら成田空港を出発しました。

 

ありがたいことに田中同行の特典つきの同出発日は年末から満席になり、20名様のお客様と添乗員様と共にニュージーランドを満喫してきました。天候にも恵まれ連日絶景の中をハイキング、トレッキング、登山。その様子を写真にてお伝え(自慢)します。

 

 

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 航空機、バスを乗り継ぎ約20時間かけて南島のテカポという村へ。到着後すぐに近くの山(マウントジョン)に登ってきました。

 

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山頂からの180°パノラマ!! 氷河湖の水は空の色の様に真っ青です。 

 

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翌日はアオラキ/マウントクックへ 定番のフッカー湖ハイキングへ。  

 

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 天候が安定しないことでも有名な南島の西海岸側ですが、日ごろの行いの良い我々のグループにはこれ以上ない晴天で迎えてくれました。

 

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フッカー湖(氷河湖)、氷塊、そしてアオラキ/マウントクック(3724m) 

 

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 1日休養して、ミルフォードトラック1日ハイキングへ。世界でも最も美しいトレッキング道として有名です。

 

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 もののけ姫の世界(撮影技術が悪いので本当の美しさがお伝えできず・・・)

 

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ネイチャーウオークの中を現地ネイチャガードさんの案内で歩きます。 

 

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翌日はルートバーントラック1日 キーサーミット登頂登山 

 

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ツアー後半ですが、アミノバイタルを毎晩飲んで頂いたおかげかみなさん元気!! 

全ての行程、1人の脱落者も出ずに歩いてきました。

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 キーサミット山頂から望む マウントクリスティーナとエーデルワイス

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 自分の写真がないことにツアー後半で気づき写真を撮ってもらおうとお願いした人がなんと私とおそろいのジャケットを!! イギリスから来た女性 カメラを向けると自然にモデルポーズ。流石、絵になりますね。

 

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 それに比べて私は・・・お腹が出てるのではないですよ。真夏とは言え夏でも山中では冷え込むニュージーランドなのでアウタージャケットの下にダウンジャケットを着てます。決してお腹が・・・。

 

帰国したら白馬村は大雪。夏のニュージーランドから気持ちを切り替えて冬山・雪山講座のガイドに戻ります。

 

2月、3月も多くの登山学校講座があります。毎年大変ご好評いただいている白馬周辺での実技講座も開催しますので、ご興味のある方は是非登山学校のページ こちら をご確認ください。

ラッセルのすすめ

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最近はコンスタントに降雪があり、冬らしい感じになってきました。積雪期の登山の楽しみの一つといえば、ラッセル。しまった密度が濃い雪は、比較的沈みにくいですが、降ったばかりの低密度の雪は沈みますのでラッセルが必要になります。

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23日岐阜・大日ヶ岳で新しい積雪30〜40cmでした。一部トレースを使わずラッセルしましたが、先行者(好日山荘スタッフ)がラッセルしたくれたおかげで予定どうりのコースタイムで登下降。非常に助かりました。ありがとうございます!

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24日鈴鹿・御在所岳中道は新しい積雪30〜40cm。数日前のトレースも消えて誰も歩いていない場所はフットペン80cm(つぼ足での貫入)。湯の山温泉からフルラッセルで予定の2.5倍の時間がかかりました。

以前、私の先輩ガイドがいつも言っていました。「雪山は1に体力2に体力」と。雪山はラッセルが出来てこそ1人前だと。

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こんなにあるとなかなか前に進まないのですが…。

ここで山のお話を一つ。

皆さん知っているかもしれませんが雪山登山に関して、ラッセル泥棒という言葉があります。要は他人や他のパーティがラッセルした後を特に断りもせず付いていき労力を使わずに登山する行為。雪山登山で先行する他のパーティが自分と同じ場所を目指している場合、もともと知らない同士であってもラッセルを交代で行ったり助け合い、ラッセル泥棒はしないのが山のルールかと思います。また先行者がいた場合にラッセルの労をねぎらう感謝の言葉も大事です。

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ルート取り、トラックセッティング、ラッセルは疲れますが非常に楽しいです。自分がつけたラインがそのまま残るんです。地形にあわせてなるべく美しいラインどりをしたくなります。またラッセルに要求されるのは、体力だけではありません。ボディバランスの良い効率的なラッセル技術は存在します。自分で道を開拓する楽しみ、雪山の真髄です。

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トレースありきではなく、やはりありのままの雪山を行くならばワカンやスノーシュー等の深雪・新雪対策は必要装備です。また深い新雪に対してはピッケルはアンカーにならずスノーバケットのついたトレッキングポールが役立ちます。(使い方にもよりますが)もちろん氷化した滑落の危険がある場所はピッケルです。昨日、好日山荘に買い物に行ったらクリアランスで冬山ギアがなんと20%OFF!!。新しいアイゼンを購入してしまいました…。

AIRMONTE(エアモンテ)スノーシューズ(アルミワカン)(-): 登山・アウトドア用品登山用品・アウトドア用品の通販専門店 好日山荘

という事でせっかくの降雪続き。ラッセルのすすめでした。 

 

関西の雪山状況

この10日ほどで登った山の状況です
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15日鈴鹿御在所岳 積雪30-40cm 
降雪後の本谷は雪崩リスク高くルート変更
中道を登りましたがキレットで時間切れ
帰路の中道から裏道へのトラバースでは
トレースなくご覧の通りのラッセル
夏道の2倍ほどの時間がかかりました

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18日比良αルンゼ 積雪30-40cm
林道の除雪がなく林道歩きのラッセル
および取り付では吹きだまるルンゼの雪が
多すぎでドラッセルすぎて敗退
堂満なども湖西道路高架下までしか車は
入れませんので登頂には充分な時間を
とることが必要です

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19日大峯観音峰 積雪10-20cm
登山口から観音峰展望台までは軽アイゼンや
シューズチェーンも有効ですがそれより上部は
それらのアイゼンでは着雪や深雪のため刃が
効かないためできれば前爪付アイゼンの方がよい

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20日姫路御着の岩場クライミング
冬型気圧配置でありながら日が射すと
暖かく登れる 雪とはほぼ無縁
高御位山も冬でもアイゼン不要で
ハイキングを楽しめます

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21日好日山荘登山学校 鈴鹿綿向山
積雪山麓10-20cm 頂上付近50-80cm
完全雪山装備でみなさん強風の中雪山訓練
がんばりました やはり夏のコースタイムの
1.5倍はかかりました
余裕をもってしっかりとした雪山装備で
登りたい状況です

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22日六甲山頂 2-5cm
頂上稜線直下の南側の谷筋や吹きだまりは
まだ雪が少し残っています 北側の裏六甲は
雪景色を楽しみながらの登山がしばらく
できそうです チェーンアイゼンや軽アイゼンが
オススメです

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22日 丹波三尾山 10-20cm
陽当たりよい場所は溶けていますが
樹林の中や北側は雪があります
虚空蔵 三嶽 松尾山 など丹波の山も
雪がありますので雪山登山のチャンス
軽アイゼンは必携です 傾斜の強い山の
場合は前爪付アイゼンがオススメです

関西にはたくさんの雪がつもり
雪山シーズンを堪能できますね

2月4日5日は
登山学校加藤校長と島田ガイドのコラボで
武奈ケ岳テント泊体験登山を開催します
雪山テント泊初めての方も経験者の方も
納得して安全に楽しんで行けるように
集合後にまずはテント泊の装備チェック
パッキングースーパーで食材の購入
歩き方ー設営のポイントなどなど
盛りだくさんで開催します
冬シュラフは貸し出し可能!
テントはガイドが持参します
まだ若干空席ありますので
興味のある方は下記のページから
お問い合わせくださいませー!
http://www7a.biglobe.ne.jp/~naturalstyle/