沢登りシューズのソールを、
ぬめり苔に強く岩場は少し滑りやすい、フェルトソールにするか!
ぬめり苔に弱く岩場は滑らない、ステルスラバーソールにするか!
悩んだ事はありませんか?
昨日の大峰・前鬼川を例にその選択方法を考えてみましょう。
ナメ滝が続く場所は流れが穏やかななので水中の苔が成長し
川中の岩は滑りやすいので、フェルト有利。
しかし川中を歩かず川岸の岩場を行けばステルス有利。
高巻の岩場ではもちろんステルス有利。
もちろんフェルトでも行けますが、滑る不安を少々抱えます。
それが怖ければ、もっと安全な高巻道を行けばどちらのソールも問題なし。
トラバース中の上写真の右下、強烈なヌメリ部はどちらのソールも滑り、
その上の乾いた岩部はどちらのソールも滑らず、
さらにその上の水が流れる滝部はどちらのソールも若干滑る。
(もちろん滑らないように足をぐりぐりと岩に押し回しヌメリをとりながら歩くのですが、、、)
あえて高巻をせずに挑んだクラック状のクライミングでは、
もちろんステルス有利。
フェルトは斜度が急になればなるほど不利。
という具合に「沢の登り方によってフェルトかステルスかを使い分ける」のが私の方法です。
今回は個人ガイド顧客1名と「攻め」の沢登り。
初心者向きとされる前鬼川でも、攻めて滝の直登やゴルジュのクライミングルートをとればステルスが有利。
例えばのんびり沢を楽しみ、水中を歩き泳ぎ、滝の高巻を中心とした登り方なら登り方なら、フェルトが有利。
それぞれのソールに応じた登り方やルートの取り方で沢を楽しんでいるわけです。
ステルスがオススメな場合
沢を攻めることができる登山技術や沢経験、バランスや体力のある方には、オススメ。
ゴルジュ、岩の高巻、大岩ゴーロ帯、直登など岩場を利用するルートが多い沢ルートでオススメ。
フェルトがオススメな場合
沢の初心者や、水中を歩き泳ぎたい、歩行の安全性を重視したい方には、オススメ。
沢全体のヌメリが強い沢、標高が低い苔の多い沢、流れが緩く水中の苔が成長している沢ルートでオススメ。
*比良・奥ノ深谷では沢全体のヌメリが強く、ステルスで苦労した経験を思い出しました!