7月に入りましたね。いよいよ夏の登山シーズンに入ったとわくわくされている方も多いのではないでしょうか。
連日の雨、梅雨明けにももう何日かかかりそうな予報ですが、「梅雨が明けたらすぐにアルプスへ!!」とお考えの方へ私の住む白馬周辺の登山道状況です。
「大雪渓から白馬岳へ」
大雪渓ルートは季節を問わず、通年で雪の上を歩くルートです。大雪渓下部は斜度も緩やかで歩きやすいですが、大雪渓上部や小雪渓(大雪渓の1段上の雪渓)では斜度も若干急になりますので滑落や落石に十分注意してください。このルートは真夏でも、6本爪以上、または、チェーンアイゼンが必須です。4本爪でも歩行技術がしっかりしている方は大丈夫ですが、ご心配な方は6本以上をお薦めします。
大雪渓を登る
「栂池・蓮華温泉から白馬岳へ」
栂池ゴンドラ・ロープウエイを利用される、または蓮華温泉からて、縦走して白馬岳へ登るルート。このルートは後半に歩くことになる稜線上よりも、東向き斜面に雪が多く残ります。残雪の多い場所は、①天狗原~白馬乗鞍間 と②白馬大池周辺です。
6月28日 天狗原から上部 (撮影 白馬山荘)
6月23日 白馬大池周辺 (撮影 白馬山荘)
この2か所はまだまだ多くの残雪があります。上旬に登山をお考えの方は、必ず6本爪以上のアイゼンとトレッキングポール(ピッケルのほうが好ましい)をお持ちください。
「唐松岳」
唐松岳への登山ルートは例年よりも残雪が多く残っています。八方池までのルートであればアイゼンが無くても登ることが可能ですが、木道コースには雪が残っていますので、岩場を登る必要がありますのでしっかりとした登山靴をお持ちください。は八方アルペンラインからの案内
八方池より上部では、東斜面に残雪があり、雪の上を歩く場所が何か所か残っています。ネット等で「7月にはアイゼン不要」と書かれていることが多いですが、今年はまだ必要です。これからの梅雨時期の雨の量により雪解けが早く進むかどうかが変わってきます(一般的には雨が多く降ると雪解けは早く進みます)。唐松岳に登る方は事前にしっかりと残雪状況をご確認ください。
「白馬鑓温泉」
猿倉~白馬鑓温泉間は残雪のため登山道はまだ出ていません。この時期鑓温泉ルートは道迷い、滑落の危険性が非常に高く熟達者向きです。6本爪以上の爪数の多いアイゼンとピッケルは必須です。また、小屋明け作業に時間がかかっており、小屋・温泉の営業開始は7月下旬、または8月に入ってからとなります。
軽アイゼン、チェーンアイゼンはレンタルされる方もいらっしゃいますが、レンタルは4本爪が多く、あまり役に立ちません・・・必ずしっかりしたものをご持参ください。
↑Sサイズ、Lサイズをお間違えなく。
梅雨中は気分が盛り上がりませんが、梅雨明け後の楽しい登山を楽しみに頑張りましょう!! 好日山荘白馬店でも登山情報お伝えできますので、是非お立ち寄りください。