好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

残雪期のテント泊 - 水作り

この時期の雪はとても汚れています。

いくら深く掘っても色々なもの(葉、虫、埃)が入っています。

晴れるととても喉が乾くので長い行程の時はテルモス1本と水1リットル用意したいです。
行動中にザラザラしたお湯、水を飲むといまいち爽快感がないです。

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■ 私のこの時期の水作りセットです。(右上から時計回り)
・シリコン製のロート:ナルゲンボトルからプラティパスに移す時使用。なくてもいいがあると便利。
・プラティパス 2.5リットル:テントで水を作った時の保管用。
・ナルゲン 1リットルボトル:残雪期はこれがオススメ。水が減ると雪を足して無限に。
 夜は熱湯を入れて湯たんぽにも。
・ガーゼ:雪から溶かした水をガーゼで濾してナルゲンボトルに入れます。

 

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■ 手順
(1) 雪袋に綺麗な雪を集めます。何日も使用するなら30-40リットルのナイロン袋(スタッフバッグ)がいいです。
(2)コンロにて雪を溶かします。
 コッフェルの横や底に水滴がつくので、タオルでこまめに取るとコンロの効率がいいです。
(3)水ができると、ガーゼで濾しながらナルゲンボトルにいれます。
(4)ナルゲンボトルが一杯になったら、今度はプラティパスに入れ替えます。
(5)延々と繰り替えす。

4-5月はテント泊が多いので、これで沢山の水を作ってます。燃料と時間がかかりますよー。
上記道具がない時、軽量化したい時、あまり気にしない時はとりあえずゴミを沈殿させてから水を使います。

 

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雪と

 

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新緑。色々な変化が楽しめるとてもいい時期です。