好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

W・ウェストン(Walter Weston)にまつわる話題

天候不順の7月が終わり、8月になりました。北アルプス上高地を通って槍ヶ岳穂高岳に行く方も多いかと思います。私も先月末に出かけたのですが、連日の雨!足止めとなりましたので、上高地を散策してみました。

明神は休憩で立ち止まるばかりで、明神池を訪れたことがなかったので良い機会となりました。

    明神池

梓川右岸を歩くと、あの有名なウェストンのレリーフがあります。このレリーフが埋まっている岩が、世界一若く地表に出た花崗岩です。この岩は花崗岩の仲間で滝谷花崗閃緑岩というそうです。六甲山の花崗岩が約1億5000万年前から7000万年前という年代であるのに対して、この滝谷花崗閃緑岩は140万年前とか150万年前という若さ?なのだそうです。それでも十分古いのですが。

北アルプスがどういう風にできたのかを詳しく知りたい方は超火山[槍・穂高]―地質探偵ハラヤマ 北アルプス誕生の謎を解く。原山智・山本明 共著 山と渓谷社(2003) を読まれると良いかと思います。これを読んでから槍穂高の縦走をすると様々な発見があります。綺麗な風景、お花、も大自然ですが、山を形作る岩石に目を向けるのも良いものです。

  ウェストンレリーフ

日本アルプス」の命名者はW・ガウランド(William.Gowland)が最初と言われていますが、W・ウェストンはイギリス人宣教師で、日本の近代登山の黎明期に日本に滞在し、日本の登山史に大きな影響を与えました。彼が日本アルプスに興味を持ったのはW・ガウランドの手記に触発された影響が大きいと考えられています。

明治21年(1888年)に来日し、明治24年(1891年)に日本アルプスに第一歩をしるし、明治28年(1895年)に帰国しました。明治29年(1896年)イギリスのジョンマレーで「日本アルプスの登山と探検 Mountaineerinng and Ezploraition in The Japanese Alps」を出版し、世界に日本アルプスを紹介しました。

1888年~1895年(明治21年~明治28年)  初めての来日(神戸在住
1902年~1906年(明治35年~明治39年)  二度目の来日(横浜在住)
1908年~1915年(明治41年~大正 4年)   三度目の来日(神戸・横浜在住)
1940年 79歳で故国イギリスで死去

日本の近代登山は六甲山から始まったといわれます。多くのイギリス人の名が出てきますが、A・H・グルーム(Arther Hasketh Groom,1846-1918)は「六甲山の開祖」といわれています。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。