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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

私の好きな山。(この夏)行きたい山。Vol. 07 「甲斐駒ヶ岳」

山の地質学 山の楽しみ 山の自然学 登山に関するイベント情報 ★加藤智二

夏の思い付きでシリーズ化の書き出したのですが、日本には四季があり、私のコラムがそれに追い付かないことに気が付きました。ということでお題に (この夏) を括弧を付けさせていただきました。

南アルプス北部に位置する甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳は北沢峠からのアクセスの良さから年間通じて多くの登山者が訪れるところです。もっとも冬期は北沢峠まで車は通いませんから、戸台から一日かけて入山することになります。

 表示 甲斐駒ヶ岳、正月ですみません。

甲斐駒ケ岳(2967m)は花崗岩節理が露出する豪快で男性的名峰です。力こぶのような摩利支天の岩壁ははるか遠い山から見てもはっきりわかります。

 表示 秋、鋸岳からの甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳への登りではシラビソの樹林を抜けると、駒津峰側の斜面に岩塊が現れます。仙水峠には変形した樹木があり、この一帯は強い風が吹き抜ける厳しい環境であることがわかります。振り返ると仙丈ケ岳(3033m)が頂上付近に氷河時代の痕跡であるカールを抱いて、穏やかな姿を見せてくれます。

 表示 仙丈ケ岳、正月ですみません。

頂上は花崗岩が風化してできた砂が見られます。これは「マサ化」といい、寒暖の差、水分の氷結膨張などでバラバラになった花崗岩からできたのです。六甲山の花崗岩も同じ理屈でマサ化しています。頂上から鋸岳に向かって鋸の歯のような険しい稜線でつながっています。足元の岩の色が黒っぽくなって種類が変わっていることに気が付くかもしれません。これはホルンフェルスといい、太古に堆積した岩石が甲斐駒ヶ岳の花崗岩がまだ熱かったころに焼き締められたものです。

まだ、紅葉には早い時期ですが、9月5.6.7日に甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳を登りに行きます。高山植物も秋の装いをし、ナナカマドの赤い実が迎えてくれることでしょう。催行は決定しており、数人の余裕があるそうです。(8/22 現在) 

加藤ガイドのHP に「加藤カレンダー同行ツアー」ページを追加更新しました。山の写真、鉱物の写真、蔵書の写真を更新、花・キノコ・水滴など写真などを中心に掲載しています。

登山研修所友の会2014/5/3 更新しました。役立つ情報がたくさんあります。