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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

寒い季節、自宅で筋力アップ

様々な登山のトラブルのうち、転落・滑落・ねん挫、骨折などは、足の筋力とバランス力の低下から起きた体の故障が原因となることが多いのです。

適切な水分と栄養補給を行い、ペースを崩さずに行動することで疲労の蓄積を少なくすることはできます。どんな人であれ、登山を行えば疲労します。下山時、太もも筋肉が疲労してきて、リズム良く片足で体重を支えきれなくなると、膝関節を「棒」のように下りがちになります。上半身の上下動が大きくなり、体重+荷物の衝撃が膝を直撃しだします。膝が悲鳴を上げだします!多くの登山者が経験していることだと思います。

下山では筋肉が引き伸ばされた時点で着地衝撃が発生する為に筋肉が破損し易いのです。「どうしたら楽に下山できるのでしょうか。」と多くの方が聞きます。一般的には、その衝撃を緩和されるために、一歩の段差を小さく、ストックなどを使用するのも効果的です。そして、最近流行りのサポートタイツや膝テープなども効果があるでしょう。でも、これは対症療法であって解熱剤みたいなものです。

サポートタイツや膝テープの効能はどこにあるかといえば、弱まった筋力をサポートすることなのです。しなやかな膝の動き、左右にブレないスムースな動きを支える筋力を補強しているのだという自覚が必要です。ここから見えることは、日常的にサポートタイツやテープに頼っていると自身の筋肉は「改善する」動機が働かないということでもあるのです。今現在、故障中或いは治療中でない限り、日常生活であまり頼り過ぎない方が良いと思います。商品コンセプトを理解して、目的別に使いたいものです。

今までお話ししたことは、山に入ってしまってからのことです。十分な筋力を持たずに山に行くことを、例えで話せば、筋力という貯金(キャッシュフロー)がない時に、お買物しまくるようなものなのです。

「アスリートになろう」ということではありません。自分自身の体重と荷物の合算した重量を支えつづける持久的な筋力を身につけるだけで良いのです。これを相対的な筋力といいます。年齢には関係ありません。できるだけ筋力の貯金をして、それに見合った登山スタイルにすれば良いのです。他人と較べる必要はありません。

長年山登りを続けてきたという過去の自信ではなく、最近三カ月の登山実績を念頭に太ももに手を置いてみてください。快適・安全・楽しい登山にするために、冬の間、少し暖房温度を下げて、自宅内筋力トレーニングを始めてみませんか。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。