好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

跡津川断層と籾糠山

立山カルデラを東端として、岐阜県白川まで続く70㎞にわたる横ずれ活断層です。今から150年前の1858年に起きた安政の飛越地震の原因となった断層です。研究者によれば、この断層は約1100年間隔で動くそうです。

立山カルデラ博物館にはこの大地震によって立山の大鳶山と小鳶山で大崩壊が発生して常願寺川をせき止め、出来た湖が崩壊した災害が生々しく展示されています。今も富山平野に点在する大岩はとの時に濁流とともに運ばれたものなのです。
この大崩壊は「鳶崩れ」と言われ、日本三大崩壊の一つと言われています。

春と秋に訪れてみたい籾糠山(1744m)は国道360号線の天生峠から登るのですが、この付近の湿原が実は跡津川断層によりできたのだと最近になって知りました。積雪が多い地域なので、5月末まで通行止めになるだけでなく、地盤が弱くたびたび通行止めになってしまう国道です。

あらためて、考えてみると、街道や住居を立てるのに労力が少なくて済むのは、断層に沿ってできた地すべり地形なのだと実感します。私たち日本人は何百年とか、何千年に一度の災害に泣かされ続けてきたわけです。だから、我慢強くもあり、大きな圧力にはあえて逆らわず、受け流してしまう柔軟性が身についたのだと思うのです。

あるがままに受け入れつつ、減災していくのが正しい方向性なのだと思います。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPでは、キノコ鉱物水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。