好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

登山に相応しい衣料とは

服装の機能に注目しましょう。
大きく分けて考えてみます。
第一に濡れを防ぐ機能です。雨や雪による水分の浸入を防ぐゴアテックスなど防水透湿フィルムを使用したアウターウェアを選ばなくてはいけません。
第二に風を防ぐ機能です。風速1mで凡そ1℃体感温度が下がります。自分が住む町の気温が30度の真夏日であっても、3000mのアルプスの稜線では12度程度(100m高度を上げる毎に0.6度気温が下がります。)この環境で10m/s の風に吹かれたらどうなるでしょうか。外気の浸入を防ぐ防風性素材を使用したアウターウェアが必要です。
第三に汗を吸湿・拡散:体表の汗や外からの濡れを吸い取り、拡散し、水蒸気として外部に放出して、肌を乾いた状態にできる機能性ウェアを着ることが大切です。
第四に温度調節をし易くする為の重ね着(レイヤードシステム)です。運動量や気温・湿度に応じて脱いだり着たりします。衣服を調整することで余分な汗をかいたり、汗冷えや風による熱損失(ヒートロス)を防ぐのが目的です。
このように、人間は衣服によって、-30度もの厳冬期やヒマラヤの山々から、真夏の低山まで様々な場所に出掛けることができるのです。
過剰な保温性であったり、オーバースペックな衣料であったり、目的とする山や季節に合わない衣料は本来の目的である登山者の安全と快適に役立たないことになってしまうのです。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPには、自然、花、地質、鉱物などを載せています。