好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

スプリング・エフェメラル といえば、「カタクリ」

春の妖精と呼ばれるのは、春、雪解け後短い期間花を咲かせあっという間に地面に隠れてしまうからでしょう。

カタクリは5月中旬から9月末までは、地下で休眠状態でじっと休んでいます。10月下旬ごろ、地中の根茎は発根し始めます。雪解けを待ち地上に糸のような細い葉を伸ばすのです。7~8年たつ蕾をもつ個体は芽が地上に出てから10日程で薄紫から桃色の花を開花します。

はん

受粉して結実すると葉や茎は枯れてしまいます。地上に姿を現す期間は4-5週間程度で、群落での開花期間は2週間程と短いので、見逃さないでくださいね。咲いていたことを知らないと全くその姿を忽然と消してしまうのですから。

どのようにして繁殖範囲を広げているのでしょうか。花被片、雄蕊、雌蕊は紫外線をよく吸収するので、ハチなどの昆虫の視覚器官が感受しやすいので、成熟した花へ誘発するシグナルとなっているようです。

受粉し結実した種子に付着しているエライオソームという物質が付着しています。エライオソームには脂肪酸や高級炭水化物などが大量に含まれ、アリがこの成分が大好きで、アリの巣がある遠くまで運ばれて広がるのです。種子を巣内に運び込んだ後に、巣外に搬出し周辺に散布するのです。

大伴家持が富山を訪問したときに「もののふの 八十乙女らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花」と万葉集に詠いました。カタクリが「堅香子(かたかご)」として詠まれているのですね。

田中澄江が『花の百名山』で奥多摩三山の御前山を代表する花の一つとして、カタクリを紹介しましたが、「山のぼり☆大好き!」でも紹介しましたので、是非お出かけください。全国各地にひっそり咲く妖精を見にお出かけください。

春の六甲山を歩く企画を開催します。様々な地点から登り、そして下るコー スを私・加藤がご一緒しながら、登山技術・地図読み・植物のこと・地質のことを楽しみながら解説いたします。四回コースをすべて歩くと六甲山の全縦コース をすべて踏破することにも。各回それぞれプレゼントもご用意してご参加をお待ちしています。四回すべてを歩かれた方には別途プレゼントを進呈予定です。

加藤と歩く春の六甲山 全山縦走コース四分割

①4月24 (金)  須磨浦公園…須磨アルプス…高取山…鵯越…烏原貯水池…石井バス停  コースマップ進呈(予定)

②5月15 (金)  神鉄鵯越駅…菊水山…市ケ原…摩耶山…記念碑台…油コブシ…ケーブル下駅 アミノバイタル進呈(予定)

③5月29 (金) 神鉄有馬口駅…シュラインロード…みよし観…六甲山最高峰…七曲り…風吹岩…魚屋道JR甲南山手駅 ??進呈(予定)

④6月12 (金) 宝塚駅…塩尾寺…大谷乗越…船坂峠乗越…六甲山最高峰…魚屋道有馬温泉好日山荘有馬店 アミノバイタルトレッキングセット進呈(予定) 

加藤ガイドのHP には登山企画 と 山の写真、鉱物の写真、花・キノコ・水滴などを掲載しています。

登山研修所友の会は役立つ情報がたくさんあります。