好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

距離と傾斜感覚

私たちが普段使う地形図の縮尺は様々ですが、長さを図るというのは昔から、一尋(ヒロ)、1feet、など体の一部を使うのが始まりだと思います。
例えば、尋(ヒロ)は大人が両手を一杯に広げた長さで、約1.5mです.。公式には使えませんが釣りをよくされる方にはお馴染みです。

そこで地図読みでザクッと距離を測る為に指でおよその距離を測るのをご紹介します。
以前にお話ししたように磁北線を引く時、線の間隔を4cmにすると、2万5000分の1上では1.0kmとなるわけです。
では、人差し指と中指で作った「Vサイン」で測ったらどうでしょうか。私は約4cmなので1.0kmです。
親指と人差し指で作った「Vサイン」で測ったらどうでしょうか。私は約10cmなので2.5kmです。
親指と小指大きく広げて測ったらどうでしょうか。私は約16cmなので4.0kmです。

平地で4キロという現実の長さは「歩いて1時間」位になります。つまり、地図の上で距離を測りながら、実は時間に換算している感じになります。
2万5000分の1地形図では4cmが1km、4mmが100mとなるので、登山ルート沿いに4cm毎に印をつけてみます。
登山道に距離目盛りを入れたら、高度の変化を等高線から読み取ることによって、その傾斜を計ることができます。
水平距離を分母とし、垂直距離を分子とする値を三角関数から導いて、等高線と距離と傾斜を表にしてみました。

等高線と傾斜20100916.bmp  計曲線と斜度20101013.bmp

歩きやすく緩いハイキング登山道は約100m歩くと30m高度が上がる程度の傾斜が限度位ですが、この場合、2万5000分の1地形図上の4mmの間に主曲線(細い線)が3本くらいです。

同じ4mm の中に計曲線(太い線)が2本入るようだと、傾斜は45度になります。
同様に計曲線(太い線)が3本を超えると「崖・記号」になってしまいます。

傾斜が急なほど等高線間隔は狭まるので、地図上では色が濃くなります。じーと地形図を見ていると濃淡で傾斜を感じとれるようになると思います。

改めて、手持ちの2万5000分の1地形図の登山道を見てみてください。最近行ったことのあるルートだと実感し易いと思います。登山道は緩急があるわけですから、前もって、急な所がどこに出てくるかを予測することができます。休憩適地も見当が付くようになり、歩くペース配分が良くなります。
 

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