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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

甲斐駒ケ岳が白く輝くのはなぜ?

百名山のひとつ甲斐駒ケ岳は白く輝く花崗岩と摩利支天を従えた独特の山容から人気がある山です。山頂から北西に連なる鋸岳の赤茶けた険しい稜線と対照的です。

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仙丈ケ岳から

夏でも白く見えるのは今から1400万年前に冷えて固まった花崗岩からできているからです。南アルプスの中でこのような花崗岩が露出しているのはこの甲斐駒ケ岳と鳳凰三山です。

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風化によるザレ

山頂付近の登山道を歩くと一言で花崗岩と言っても様々な大きさの結晶があることに気づきます。地下深くでマグマがゆっくり固まる過程で様々な成分が濃縮、時間差で結晶し、大きく成長したのが見て取れます。

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まるでブロックを詰め込んだようなものもありました。

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仙水峠から駒津峰、もうすぐ六方石も近くなる辺りまでが花崗岩ではないことに気づく人もいると思います。これらは太古の海に堆積したドロからできた泥岩がまだ熱い花崗岩というオーブンで火傷を負わされた接触変成岩(ホルンフェルス)という岩なのです。

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 甲斐駒ケ岳頂上近くから六方石、駒津峰方面

こんな目線で甲斐駒ケ岳から鋸岳を観察してみると、三ツ頭付近で甲斐駒ケ岳からつづく白い花崗岩が途切れているのが見て取れます。鋸岳への険しい稜線は花崗岩、風化した花崗岩のザレ、堆積岩が花崗岩に焼かれてできたホルンフェルス、崩れやすい砂岩を主とする堆積岩と変化に富んでいます。鋭く落ち込んだギャップが連続する熟練者向けのルートとなっています。

よく手入れされた登山道ばかりではありません。崩壊が多く登山者のスキルを要求されるコースもあります。

加藤と一緒に 甲武信ヶ岳に行きませんか。東京駅集合はこちら佐久平駅集合はこちら。 

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