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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

雷に遭いたくない!

山の自然学 レスキュー、危急時対策 登山をするなら ★加藤智二

山に行く前は誰もが天気が気になり、様々な天気予報を見ています。場合によっては行き先を変更するなど、行程を変更する場合があります。山では昼近くになると温まった空気が起こす上昇気流によって積乱雲を発生させ、雷に脅かされることもあります。

 表示 積乱雲

日の長い夏山では欲張って長距離の予定を立てがちです。素晴らしい夏のアルプスを楽しむならば、まだ夜の明けぬ時間に歩き出し、朝焼けに染まる稜線を楽しみたいものです。

 表示 涸沢の夜明け

午後、稜線を歩いていて雷被害に遭った方のバックパックがありました。不幸中の幸いで、ガスカートリッジが飛び出していますが引火せずに済み、電撃ショックとそれによる火傷による損傷を受けたものの、命を落とすことが無かった聞いています。

 表示 落雷を受けたバックパック

が発生する原因にはいくつかありますが、登山者目線では次の三つを覚えておくと良いでしょう。熱雷:強い日射で発生した地表からの上昇気流によって発生します。不安定雷:上空に寒気が流入して、暖かい空気が押し上げられて発生します。界雷:寒冷前線によって、冷たい空気が暖かい空気を押し上げることによって発生します。天気予報士が述べる「上空に冷たい空気が入り込んで」とか「南から暖かく湿った空気が流れ込んで」などと解説するときは要注意!です。

ゴロゴロ・・・雷鳴は落雷の危険(雷は雨の降る前に発生)雷鳴の聞こえる範囲はおよそ10kmです。かすかでも雷が聞こえているときには、次の雷は自分の近くに落ちる危険があるので避難しましょう。

直撃雷・・・雷雲から直接人体へ落雷するケースです。直撃を受けると約80%の人が死亡します。 
側撃雷・・・落雷を受けた物体や人の近くにいると、その人にもさ らに放電が移る場合があります。5m以上の木のてっぺんを45度で見上げる範囲内 で、4m以上離れること。雷による死傷事故は側撃雷によるものがほとんどです。

ゴム底などを履いていても落雷します。人体そのものに落雷するので金属類を外すことは効果がありません。しかしピッケルやストックを振り上げるのは危険です。可能な限り、稜線から離れ標高を下げます。退避中の姿勢は両足を揃えて小さくしゃがみこむ態勢が推奨されています。

加藤ガイドのHP を更新しました。山の写真、鉱物の写真、蔵書の写真を更新、花・キノコ・水滴など写真などを中心に掲載しています。

登山研修所友の会2014/5/3 更新しました。役立つ情報がたくさんあります。