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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

切り傷、擦り傷を起こしたら。

レスキュー、危急時対策 ★加藤智二

 

 山を歩いていて、ふらついて、立木に手をかけたり、岩をつかんだりした時に手を怪我することがあります。又、残念にも転んだり、滑ったりして怪我することもあります。

 そんな時に必ずしてほしいことがあります。ケガをした時は、まず、洗うこと、ゴミや泥など異物は総て取り除くことです。この時に使う水はきれいであれば申し分ないですが、多少、不衛生でも飲める程度であればかまいません。痛いかもしれませんが、水圧で洗い飛ばしたり、時にはゴシゴシと洗わなくてはいけません。血が出るのは仕方がありません。
 以前は、外気に曝し、我慢できなくてかさぶたをむしったものです。体のあちこちを見回すと、小さなケロイドみて、怪我をした事を思い出す方もいると思います。

 今は違います。湿潤療法です。直りが早く、痛みも少なく、傷が残りにくい、お薦めの治療が湿潤療法なのです。
 滅菌された湿潤シートで患部を被い、たっぷりした体液のなかで細胞を再生させます。皮膚の常在菌と体の治癒力は多少の雑菌などをはねのけてしまいます。
 極端な殺菌、清潔傾向がもてはやされる時代ですが、正しい知識をもって、自分自身の治癒力を信じたいものです。

 私の体験で、今、思い出しても指先がうずいてしまうのですが、ナイフで大きく深く、皮膚をえぐってしまったことがありました。その時はきれいに洗い、はがれてしまった皮膚を丁寧に傷口にかぶせて、湿潤な状態で治療しました。もちろん、はがれた皮膚がくっつくわけではありません。再生しようとする体表面が被われることで、痛みもなく今では痕も何もありません。岩登りをしても大丈夫です。

加藤

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPには、自然、花、地質、鉱物などを載せています。