好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

国内最古の地層と鉱物

茨城県常陸太田市長谷町の茂宮川上流にある地層が日本最古の地層であると報道されました。
約5億1100万年前のカンブリア紀で、今まで最古とされたものから500万年さかのぼる遙か昔の地層だそうです。
火山灰が堆積した「長石質片岩」からできていて、日本列島の始まりが茨城の可能性が大いに高まったと書かれていました。年代はジルコンに含まれるウランと鉛の量から測定したそうです。
 

ところで、日本の国土はどのようにできたのでしょうか。
南アルプスのことを調べてみると、南太平洋で生まれた玄武岩、海山に生まれたサンゴ由来の石灰岩、その上に深海に降り積もった珪酸質のチャートがのったプレートが大陸プレートにもぐり込む日本海溝、そこに積もる砂岩、泥岩などが南アルプス各地で見ることができます。日本アルプスの中でも南アルプスはその隆起速度が早いと言われています。
六甲山や北アルプスを含む日本の多くは花崗岩からできているので、様々な堆積岩が複雑に露出している南アルプスはおもしろいなぁと最近感じています。

色々な文献や書物によれば2億年位の話はでるのですが、5億1100万年前の地層ということはどういう時代なのか、興味があるところです。

茨城県の記事が出て、まもなくした今年8月29日付けの日本経済新聞朝刊に富山県宇奈月地域の黒部川沿いにある採石上から採取した花崗岩から国内最古と考えられる「ジルコン」が発見されたと出ていました。
年代分析法は先に述べた茨城県の場合と同じであるウランー鉛同位体比で分析したそうです。


その結果、37億5000万年前の砂粒が見つかり、同年代の砂粒は中国東北部でも発見されており、日本列島の形成を解明する重要な手がかりになる。
この花崗岩は「中圧型変成岩」と呼ばれる種類で、過去に大陸に衝突した地域に見られるタイプだそうです。
このジルコン、大きさは0.1mm程度の楕円型なので、とても私たちが肉眼で見て納得・実感できるものではなさそうですね。

茨城県のは日本最古の地層、富山県のは日本最古の鉱物ジルコンを含む岩石ですが、さらなる研究結果を期待したいものです。     


加藤
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