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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

メンテナンス! トレッキングポール編

長時間歩く登山では自分の体力を下山まで持たせたいと誰もが思っています。筋力の消耗を減らし下山に備えたい、膝への衝撃を小さくしたい、そんな時、トレッキングポールを上手に使ってもらいたいのです。今回は私の持っているものと同じ機構のタイプを紹介したいと思います。

道具を選ぶポイントは人それぞれですが、このポールは1本の重量185gと非常に軽く、力の弱い女性が長時間使い続けられるのでお薦めです。パイプ素材や固定方法など様々な種類がありますので実物で確認したいものです。私は登山用品店で登山用具をいろいろ手に取るのが、楽しいひと時なので好きです。

このトレッキングポールの基本構造は太いパイプに細いパイプを入れ子にした3本パイプ構造です。そして自分の使いたい長さに引き出した位置で、パイプを回転させて固定します。塗装されているので、濡れた手袋などをつけている固定に手間取る場合がありますね。さて、どういう機構で止まるのでしょうか。

 表示 使いたい長さまで引き抜きます。

左右のパイプをねじり、緩めると引き抜くことができます。赤い樹脂パーツが左のパイプ内側を押さえつけます。バネが見えますが、これは腕への衝撃を緩和するショックアブソーバーです。

 表示 赤い樹脂パーツが見えてきました。

 表示 完全に引き抜くことができます。

パイプを回転させることで白い樹脂パーツがネジ山に沿って赤いパーツに潜り込んで広がります。ストッパー機構と役割がわかればメンテナンスのポイントもわかりますね。

 表示

このタイプの固定方法を用いているタイプは登山後、必ずパイプをすべて引き抜いて乾いたぞうきんで水分を拭き取り、内部も良く乾かしてしまいましょう。湿った状態でほったらかしておくと、パイプ内側にサビが発生してしまいます。アルミ合金の粉サビで摩擦が小さくなり、赤い樹脂の押し付ける力ではパイプを固定できなくなってしまいます。また、長く使用していると樹脂パーツが摩耗してしまう場合もあります。その場合は部品を交換しましょう。


パイプの固定方法として、パイプの外側を押さえつけるモデルも増えてきました。パイプ外側にロック機構が露出しますが、固定の確実性やメンテナンス性に優れるので、好みで選びましょう。

 表示 フリックロック 緩んだ状態

 表示 フリックロック 固定した状態


収納サイズを短くできる「3分割のZポール」タイプは移動時にバックパックの中に収納できます。組み立てが素早いのが特徴です。最近はメーカーと種類がずいぶん増えてきました。ワンアクションで組み立てられますが、是非、お店で現物を触ってみてください。写真は15cmから20cmの範囲で長さ調整できるタイプです。

 表示

 三本のパイプは繋がっています。片手でグリップが付いている一番上部ポールを持ち、もう一方の手で二番目のポール持って、全てのポールが連結するまでしっかり差し込むとことで、ラチェットがパチっと決まって固定されます。

 表示 まだ固定できていません。もっと引っ張って!

 表示 ラチェットのダボが飛び出て固定完了です。

トレッキングポール先端のゴムキャップは状況によって使い分けます。私はハイキングでは付けた状態で使い、登山道への負荷を小さくしますが、岩場や雪の上では確実に突くために外します。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、自然、花、地質、鉱物などを載せています。