好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

クスノキの衣替え 植物の生き残り戦略 1

西日本の寺社仏閣や樹林帯で目につく「クスノキ」、地面に多くの葉が役目を終えて落ちています。見上げると散髪後のように少しすっきりと青空をバックに新芽が芽吹き始めています。「クスノキ」は常緑広葉樹でその枝葉から樟脳を抽出していました。

 表示 常緑広葉樹のクスノキ 4月の落葉

ほぼ一年間クスノキの葉は光合成をし続けます。落葉樹が葉を落とす冬もせっせと働き、使い古した葉を落とすとまもなく新しい葉が働き出します。

 表示 もうすぐみずみずしい葉が出てきます。4月のクスノキ

ヒノキやスギが何年も長々と葉を使い続ける常緑針葉樹は栄養素をつくりだす能力が低い割に長期間使い続けることができる省エネタイプです。

 表示 常緑針葉樹の ヒノキ

春から秋の8ヶ月働く落葉広葉樹は春から秋にかけて、猛ダッシュで栄養をつくる高効率タイプです。

 表示 落葉広葉樹 秋のブナ葉 

ある調査によれば、常緑樹針葉樹も落葉広葉樹もその一枚の葉が生産する単位当たりの栄養に大差がないそうです。植物は光合成で栄養を合成しているので、「太陽光」をキーワードとして山を歩くと様々な植物の生き残り戦略が見て取れます。

クスノキは常緑樹のように一年中葉を繁らせながら、落葉広葉樹の様に目一杯働いているので巨木になるのですね。何しろ、落葉樹が休憩中も働いているのですから。お近くの神社にありませんか、巨木!

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、自然、花、地質、鉱物などを載せています。