好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

いつもでも水分補給を!

8月ももう終わりになりますが、今日8/30は1895(明治29)年、富士山頂に気象庁富士山測候所の前身となった野中測候所が開設された日です。
2010年山梨県側からの登山者は過去最高だったとの報道もありましたが、富士山測候所の歴史を改めて紐解いてみるのも良いかと思います。

残暑はまだまだ続いていますが、今朝の雲と空気にはかすかな秋の気配があったように感じました。
この夏の間中、「熱中症予防」に関して、耳慣れてしまった事と思いますが、ここで、改めて熱中症予防と水分補給についてお話ししたいと思います。

人間は生きている限り水分を補給し、排出し続けています。
研究者からはその喪失量に関して、運動負荷などに応じた計算式が提示されています。しかし、ここでは簡略化して体重kg×行動時間h×5ml とさせてもらいます。
水分は食品からも摂取しているので、行動時間中に摂取すべき水分量は、その喪失量の70%を目処に、行動中こまめに、強制的に分散摂取が必要です。
体重60kgの人が8時間行動する場合、1.7リットル程度です。普段運動をしている人は、もっと少なくて済むでしょう。
水分補給と同時に電解質・塩分の補給も忘れないでください。アイソトニック飲料を合わせて飲んだり、塩飴を口にするのも良いでしょう。

人間の感覚について
これから、空気が乾燥し、気温が低下していくと「水を飲まなくては」という気持ちが低下していきます。もちろん、行動負荷を適切にコントロールして発汗を押さえていればよいのですが、空気が乾燥していると、汗が素早く乾くため、水分喪失したとの意識が持ちにくくなるのです。
これは高い山に行った時にもいえることです。渇きを感じにくいこれからの季節も引き続き水分補給は大切です。
朝起きたらコップ一杯、食事中のお茶、食後のお茶、そして、登山を始める前までにしっかり飲みましょう。

熱中症以外にも高齢者には恐いのは、血液の循環が低下して、心臓や脳の血管疾患を起こしやすくなることです。若い方も例外ではありません。足が痙攣したり、行動パフォーマンスが落ちてしまいます。
血液は「酸素を運ぶ」「栄養を運ぶ」「熱を運ぶ」のです。暑い時も寒い時も常に血液循環を意識することは大変重要です。

私はハイドレーションシステムを常に使っています。一緒に登山する仲間が全員装備するのがお勧めです。

「後でいいや、自分だけザックを下すのは・・、めんどくさい、休憩すると遅れる、休んだ時まとめて飲むから」など人間の判断はとても非合理的で、いい加減なものです。人間の気持ちを制御するのはとても難しいので、このようなハイドレーションシステムを組み込んでしまうことが重要なのです。

皆さんはどう思われますか?

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPには、自然、花、地質、鉱物などを載せています。