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好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

過冷却水

冷たく湿った空気で、その気温が氷点下となっても含まれる水分が凍らない状態のことです。前回、霧氷について書きましたが、登山者にとって「霧氷(樹氷・粗氷・樹霜)」は身近な存在です。道標や岩石などに付着する形から「エビの尻尾」とも言いますね。

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こんなきれいな存在ではありますが、実は高高度を飛ぶ飛行機にとって危険な存在で、「着氷」対策は欠かせない物なのです。着氷と霧氷は同じ現象だからです。

戦時中、高緯度地域や冬期の飛行で命を落とした飛行機乗りが多くいたと聞きます。この問題を解決するために北海道のニセコアンヌプリ山中で研究した研究者が中谷宇吉郎氏らです。1944~45年の冬にはこの山中に実際の零戦が持ち込まれ実験に使用されたとのことです。南洋で戦った零銭など航空機は上空6000mや7000mという高度を飛行するのですから、海辺は35度でもパイロットと機体は氷点下10度!なのですね。

運輸安全委員会 航空事故インフォメーションで「 着氷 」 をみるといくつかの事故事例が出ています。現在、多くの旅客機では様々な対策がなされているので私たちはどんな天気でも予定通り離発着するのが当然だと考えがちです。如何にメカが優れているとしても私たち人間のミスが入り込む余地はたくさんあるのですね。 

詳しくは下記の書籍をどうど。

「着氷」 著者:中谷宇吉郎 発行:中谷宇吉郎雪の科学館 発効日:2012年4月14日発行 定価:800円

加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。