好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

里山の紅葉が盛りです

先日、東京都と神奈川県境にある陣馬山に行ってきました。あの高尾山から続く稜線にあり、大変皆さんに親しまれている山です。登山口の陣場高原下付近には未だ紅葉が残っていました。

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山々の稜線はもうすでに落葉している時期となりましたが、観光地の紅葉は今まさにマッサカリのところも多くなっています。

紅葉はどういう化学反応で起きるのか、今年も復習してみます。2010/9/27 に紅葉について書いていました。

イチョウのように黄色くなる黄葉があります。

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緑濃く、耐火性が高いイチョウは街路樹に植栽され、日常でよく目につく樹木です。植物の葉はクロロフィルによって光合成を行っています。合成されギンナンにもなるわけですね。秋になって日照時間が短くなり気温が下がってくると、春から働き続けてきた働き者の葉っぱも光合成能力が低下してきます。水分を吸い上げる能力を下げて樹液濃度を上げて耐寒性を上げ、冬に備えます。クロロフィルを生み出すより分解するほうが上回っていくと葉っぱにもともと含まれていた黄色をしているカロチノイドが目立ってくるのです。

常に分解と再生を繰り返しているのは私たち人間と一緒です。体を酷使して疲労しているときは筋肉は破壊され、再合成をしているわけです。シーソーゲームを勝つためには運動と栄養と休息を上手にコントロールしたいものです。

カエデの赤く燃える紅葉をアントシアニン 系の赤色素によるものです。ところがこれらはカロチノイドとは違い元々は葉っぱに含まれていません。秋になると合成されるのです。秋になり、日照時間が短くなり朝夕の気温が下がると、落葉の準備として葉と枝の境に離層と呼ばれる特殊な細胞層を作られます。葉っぱでつくられた栄養素や水分が行き来できなくなってきます。この時、生産効率は低下しているとはいえ、葉っぱのクロロフィルは糖を生産し続けています。この時葉にたまった糖とアントシアニジンとが合成されて赤い色素=アントシアニン色素ができます。

秋に入って、よく日に当たった葉っぱは糖が多くできたのでより赤く、陰になった葉っぱはオレンジ色ですね。

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登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPには、自然、花、地質、鉱物などを載せています。