好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

高層湿原に生える植物たち

先日、北アルプス雲の平をテント縦走してきました。コースは一日目は折立から太郎平小屋、薬師平テント場、二日目は薬師平から黒部五郎岳、三俣蓮華岳経由三俣山荘テント場、三日目は鷲羽岳、祖父岳、雲の平経由薬師平テント場、四日目に折立へ下山というコースでした。

  拡大表示 左から北ノ俣岳、太郎平、薬師岳剣岳白馬連峰、雲の平の奥に赤牛岳、水晶岳、槍穂高連峰笠ヶ岳のパノラマです。

深い霧の中、三俣山荘テント場を出て、鷲羽岳、ワリモ岳を過ぎ、朝日が出てくると稜線を覆っていた雲が一気に消えて展望が開けました。

 祖父岳と虹

道中、木道の上から湿地を観察すると何種類かの食虫植物を見ることが出来ました。

 モウセンゴケ

 ムシトリスミレ

高山の湿原は栄養士が乏しいので、小さな虫を自分の生えているわずかな土壌近くに集め、栄養としているのです。ウツボカズラハエトリクサのように見かけが派手ではなく、 粘液系で地味です。皆さんも時にはじっと登山道わきに目を凝らしてみてはいかがでしょうか。

同じようなところに「イワショウブ」が生えています。この花の柄に腺状突起があって粘液が出ていて虫が捕まっていました。このイワショウブ は別名「ムシトリゼキショウ」とも言われます。イワショウブ(岩菖蒲)ですが、花の菖蒲とは全く違います。この花の柄になぜ粘液が付いているのでしょうか。

 イワショウブ

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 捕まった虫

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、自然、花、地質、鉱物などを載せています。