好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

山の稜線にアキアカネがやってきた!

8月12日に福井県の経ヶ岳に行ってきました。自然林に入ると登山道は間もなく美しいブナの林になります。明るい溶岩が露出する明るい稜線に入ったところで シオカラトンボ に出会いました。

 表示 シオカラトンボ

更に風通しの良い1625mの経ヶ岳頂上ではアキアカネが乱舞していました。まだ赤くなりきれないオレンジ色のアキアカネもいました。日本列島は連日猛暑日が続き、この暑さはまだまだ続くようです。どうしてまだまだ暑いこの時期にアキアカネが山々で見ることができるのでしょうか。

「赤とんぼ」というと秋の風物だとばかり思っていたのですが、実はそうとばかり言えず、その生態に注目する必要があるようです。

真夏、涼しい山に登る登山者のように、アカネ属のアキアカネは猛暑の続く下界から避暑に来ているかのようです。

水中ですごすヤゴから空を飛べる成虫になるのは6月末から7月初めにかけてです。日本全国いたるところにある たんぼ が主な繁殖地なので、アキアカネは非常に数の多い、ありふれたトンボなのです。真夏の日が照りつける頃には暑さに弱いアキアカネは、標高が1000mを越す高い山に移動し平地で見かけることはありません。アキアカネが暑い夏を過ごすのは山なのです。秋になり涼しくなってくると次から次へと里へ下ってくる頃のアキアカネは体ががっしりして、オスのしっぽは真っ赤で赤トンボらしくなってきます。

複眼は大きく視野が約270°も視界があるそうです。胸部は箱形で、よく発達した長い2対の翅を持つ。これをそれぞれ交互にはばたかせて飛行する。口には鋭い大あごが発達しており、獲物をかじって食べる。アキアカネの餌はカ、ハエ、チョウ、ガ、稲の害虫のウンカやヨコバイなどの小さな虫、あるいは他のトンボなどの飛翔昆虫を1日に11~12mgの餌を食べるということです。その量は自分の体重の1割を超える大食漢なのです。

 表示 トンボは肉食性で生きている小動物を捉えて食べます。獲物を捕える時は6本の脚をかごのように組んで獲物をわしづかみに。脚には太い毛が多く生えていて捕えた獲物を逃さない役割を果たします。

  表示 空中で静止(ホバリング)することも。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPには、自然、花、地質、鉱物などを載せています。