好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

山繭 (やままゆ) と 六甲山の植林

暖かく湿った空気と上空に流れ込んだ冷たい空気のためでしょうか、昨日とうって変わって朝から雲が張り付き雨模様の六甲山でした。昨日7/14 は日中の猛暑で温められた空気と上空の空気とが不安定な状態となって黒々とした雷雲を発生させました。

rps20130714_171823.jpg 2013/07/14 PM4:00  神戸市

今日7/15 再度山から摩耶山に出かけたところ、山繭(やままゆ)の抜け殻を見つけました。

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調べてみると次のような記述が出ていましたので、一部を転記します。あの大きな蛾に出くわしたら私はびっくり、腰がひけてしまうと思います。

鱗翅目・ヤママユガ科に分類されるヤママユガ(山繭蛾)という ガ の一種です。日本・台湾・北朝鮮・中国などに分布し、日本には10種余りが生息し、なかでも沖縄のヨナグニサンは翅を開くと20数cmもある巨大な蛾になることで有名です。
テンサン(天蚕)ともいい、全国の落葉性雑木林に生息しますが、餌となる樹木は、ブナ科のナラ、クヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワ、アベマキなどの落葉樹、シラカシ、アラカシなどの常緑樹が知られています。冬の間は卵の状態ですごし、近畿地方ではクヌギなどが芽吹く4月中旬以降にふ化。幼虫は水を飲む習性があり、若葉を食べながら葉に付いた水を飲んで成長します。蛹化以降は一切の食餌を摂らずに幼虫時に蓄えた栄養だけで生きるといわれています。前翅長は70~85mmと翅は厚く大きく、4枚の翅には、それぞれ1つずつ大きな黄茶色で目玉状の模様があります。
4回の脱皮を経過して熟蚕となり、鮮やかな緑色をした繭を作ります。繭一粒から得られる糸は長さ約600~700m、1000粒で約250~300g程度の絹糸が採取され、糸は「天蚕糸」と呼ばれ珍重されます。

六甲山の森は1897年(明治30年)頃から、薪炭目的でハゲ山にされた再度山、布引山辺りから植林砂防が始められたといいます。太龍寺付近は保護されていたため多くの広葉樹の大木があります。写真の繭も太龍寺裏手の山道で見つけました。植林は昭和13年の阪神大水害以降、昭和30年代も市民も巻き込んで盛んに行われ、オオバヤシャブシニセアカシアなどが植えられました。山を守る=砂防&木を植える、事は成功をおさめ市民の生活は守られました。1995年の阪神大震災を契機に、植樹されたニセアカシアが在来種ではないことや複層森の活性化には不十分では無いかということで、市民団体や企業を巻き込んで「六甲山グリーンベルト事業」が開始されました。

好日山荘はエコプロジェクト(略称KEP)の活動の第一弾として、国土交通省 近畿地方整備局 六甲砂防事務所が推進している「六甲山グリーンベルト事業」へ参加し、六甲山穂高湖近くに「山まゆの森」の手入れを2009年から行っています。

加藤ガイドのHPでは、キノコ、鉱物、水滴、自然、花、地質、鉱物などを載せています。

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。