好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

達成の喜び

山の空気を吸う幸せもあり、目的が非日常なので関係ないと考える方は今回の話題が気に入らないかもしれません。ご勘弁下さい。

夏山 チングルマ

チングルマと登山道.JPG

山登りに求めるものは人それぞれだと思います。目標がピークやルートである場合もあるでしょう。或いは、仲間との交流や食事、自然観察であったりするかもしれません。
ひと昔の登山者グループと最近話題の若い年齢層では求めるものが違うのも間違いないでしょう。


一般的に山登りで得られる達成感や満足感は高い方が嬉しいものです。この達成感が次の目標設定の土台となるのは間違いなく、成功体験はやる気に火をつける、というわけです。
成功体験で気を良くする、確かにそうかもしれませんが、私たちは上手くいったことをワンパターンで繰り返しがちなのも間違いないところです。

例えば、
いつも、同じ程度の山にしか行けない、雨が降ったら出かけない、営業小屋がない山には出かけられない、などです。どうしても登山のレベルが「ドングリの背比べ」となります。
「ステップアップ、少しずつ確実に」という無難な言葉で漫然と山登りをしてしまう方もいるかもしれません。

或いは、
自然をフィールドとする山登りでは、成功は単に自然条件に恵まれていただけかもしれません。成功によってそこに内在するリスクを認識できなくなったりします。同じような刺激で得られる喜び感は低減してしまうので、まるで危険がそこに存在しないかのように、よりエスカレートしていく人もいるかもしれません。

頑張る!

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研修会などで指導したときの話題です。


講師や先生は、教科書やマニュアル、自身の手本など、理想的なものを提示します。問題はその先です。
「皆さん、わかりましたか?」「ハイ」というパターンではなかなか身に付くことはありません。

何が欠けているのでしょうか。
私は「失敗」がないことだと考えています。「上手くいかない」ことを乗り越えて、試行錯誤を繰り返すことで本当に身に付くわけです。
「達成の喜び」を得るには、適度な「失敗」が必要なのです。それが幅を広げることに繋がり、柔軟性を増やし、飛躍に結びつくのだと考えます。

この夏、山登りを始めた人も多いと思います。
身近に「もう二度と行きたくない!」と感じてしまった人もいるかもしれません。「山にハマっちゃった」人もいるかもしれません。
日本は世界に誇る「多様な自然環境」があります。

痛い思いと失敗に学び、成功で調子に乗って山登りを続けてもらいたいと思います。

 

登山研修所友の会には役立つ情報がたくさんあります。

加藤ガイドのHPには、自然、花、地質、鉱物などを載せています。