好日山荘 ガイドコラム

好日山荘契約ガイドによる山のコラム

冬の風と服

 

冬山は寒いです。しかしただ単に気温が低いだけなら、行動中であれば-20度位でも汗かきます。

問題は風です。風が少しでもあると寒さが倍増します。

「風速が1m/s増すごとに体感温度は約1℃ずつ低くなる。」は定番です。

 

まずは を押さえましょう。

 :きっちり上までカバーできるアンダー、ミッドウエアー、ジャケットを選びましょう。

  ジャケットのフードの使いやすさも重要です。これをかぶりジッパーを上げれば暖かかくなります。

手首:ジャケットと手袋の間がきっちり収まっていて隙間がないこと。

です。

足首:ここは問題ないですね。

 

私の冬山(2000m以上)の行動服は

■ 上 

(1)半袖(または長袖)

  ウールが入ったもので、体にピッタリのものがいいです。第二の皮膚といった感じで。

(2)長袖

  厚地でないポーラーテックまたはウールの長袖。

(3)長袖

  ポーラーテックのフリースです。

(4) ジャケット

  透湿性、防水性制のあるもの。

 

■ 下

(1) 中厚のタイツ

   これだと膝が支えず足がスムーズにあがりストレスないです。

   旧来のタイツ+ズボンである必要ありません。

   中厚のタイツがない場合は、普通のタイツを2枚で代用できます。

(2)オーバーパンツ

  透湿性、防水性制のあるもの。

  上着は1年中このパタンで、他の季節は生地をウールからポリエステルにしたり、生地が薄手になるくらいです。

 

IMGP2500.jpg

12月中旬、9時、日陰、標高2500m位、ほぼ風なしで-20度位。動いていると丁度いい。

暫く止まっていると寒いです。

 

1220.jpgのサムネール画像

お見苦しい写真すみません。

これは上の写真の100m位上で、風が吹いていて体感-25度以下。「寒い!」と叫んでいるところ。